
先日ブログに載せた安野光雅氏の画集『黄昏のベニス』に、機会があったら
是非イギリスの画家、ジョゼフ・マロード・ウイリアム・ターナーが描いたベニスを
観るようにと書かれていた。特にサン・ジョルジョ・マッジョーレが素晴らしい…と。
早速ネット検索してみると二点ありました。安野氏が言われていたのは、多分

“ジョルジョ・マッジョーレの早朝”。夜明けの薄光の向こうに浮かぶ教会の鐘楼。
大気と光の効果を追求し、黄色を好んだというターナーの特徴が窺える一枚。

もう一枚は、“ヴェネツィア 税関舎とサン・ジョルジョ・マッジョーレ”

こちらも幻想的な雰囲気の如何にもヴェネツィア風景。サンマルコ広場から運河
を挟んで正面の島に建つ教会は多くの画家によって描かれているが、安野画伯
イチオシとあれば、矢張り優雅にして秀逸。kimitsuku的には、此方が好み。

おまけの一枚、“ヴェネツィアを描くカナレット”

画面上半分に明るい青空が拡がるヴェネツィアの街を、左下隅で描いている
ヴェネツィア生まれで故郷を愛した画家カナレット。先の二点とは少し雰囲気が
違う気がするが、それって年代なのか作者の心境なのか…

しまった“気になる一枚”でした。