昨日の『盆踊りイベント』で甦ったT男さんのこと。
もう30年近く前の話ですが、Kimitsukuが勤めていた老人ホームに
入居されていたT男さんは、あの頃80歳くらいだったでしょうか。
奥さんと死別されて独居生活を送っていましたが、健康を害し
札幌に住んでおられた息子さん家族と同居することになり
関東から引っ越して来られたそうです。
急に環境が変わった所為もあり、心身の不調を訴えること多く
未だ幼い子供を育てている最中の息子さん夫婦に
病身の父を介護する余裕は無かったのでしょう
一時的に老人ホームを利用されることになりました。
その入居時の面談をした関係で、その後T男さんは
何かにつけてKimitsukuを頼りにして
出される食事が不味いの、Y社の〇〇が食べたいの‥と言いたい放題。
息子さんから何かあれば連絡ください、対応しますと聞いており
「Y社の〇〇が食べたいそうです」「Мデパート地下の✖✖を所望です」と
電話をすると翌日には息子さんが届けてくださり
結局T男さんは利用期間が終わってからも
此処が気に入ったのか、その後8年間を過ごされたのでした。
あの時、T男さん家族の関係が良好に保てたのは
親子が互いに或る程度の我慢と努力が出来たことと
ご家族と施設職員の間に信頼関係があったからでしょう。
楽しそうに盆踊りイベントに興じる入居者と家族たちを見ながら
過ぎた遠い日の記憶を辿った一刻でした。