J-Blueの雑記帳(近場を歩く)

此のBlogを雑記帳代わりにと始めました。最近はハイキング・旅行等の写真を中心に記録性を高めた内容と編集にして居ます。

北海道その2「利尻島」から「稚内」

2011年07月30日 | ツアー旅行

この日礼文島は相変わらず低い雲に覆われ悪天候が続いていたのですが14時40分のフェリーで沓形港に着く頃には利尻島西側は割と好天でした。
稚内からの距離は礼文島より利尻島の方が近く、利尻島と礼文島の天候の違いは地形による所が大きいようです。
この日の海面の状態は前日より多少穏やかなモノのほんの少しうねりが有りました。
しかし相変わらず東の風が一定方向から吹き付け気温が低いまんまです。




沓形港に入港する時、丁度「豪華客船パシフィック・ビーナス号」が停泊していました。
この様な客船で旅をしたいと思っても一般庶民には高嶺の花ですが・・・・・・
可成り大型の船舶で、私達の乗るフェリーの倍程の大きさです。
入港時好天に恵まれ、利尻山と白い船体のパシフィック・ビーナス号の美しい形が良くマッチして居る姿が撮影出来ました。。
此の後数時間後にパシフィック・ビーナス号は出港して行きました。



沓形港到着の後、直ぐバス移動(相変わらず10人で大型バス)で利尻島を一周します。
写真は丁度沓形港反対側にあるオタトマリ沼の散策をした時のモノです。
此所でも地元ネイチャーガイドさんの案内で沼の周囲を一周します。
しかし高山性の植物は少なく、見るべき植物は少ない。肝心の沼から見える利尻山が全く見えなくなってしまった。オタトマリ沼は「島」南側に成り気流の関係で低い雲に隠れて仕舞った。本来なら写真真正面に利尻山(1,721m)が見えるはずなのですが・・・・・・



次にバスは「仙法志御崎公園」に廻ります。写真の「仙法志御崎公園」は利尻島南側なのですが、相変わらず利尻山上部は雲に隠れています。
海岸にゴマフアザラシが飼われている生け簀があり、二頭のゴマフアザラシが居ました。
その他には何も無く、土産物屋も閉まっていてチョイと寂しい感じです。



利尻島は海岸線に沿って道路が一周して居ますので、更に先に進みます。
写真は「仙法志御崎公園」からそれ程離れていない場所で「麗峰湧水」と言う、利尻山の伏流水が湧き出ている所です。
地元の方も此の湧水を汲みに来ていました。日本百名水にも選ばれているようです。
湧水量も多く中々美味しい水でした。

本日の日程はこれで終了。一行はこれから沓形港と鴛泊(おしどまり)に分宿します。
私達だけが明朝5時30分から「姫沼散策」に出かけるために「鴛泊港」のホテルに行きます。



翌朝「鴛泊港」の船溜まりから地元漁師さんが「ウニ漁」へ出かける様子です。
小さな船外機付きの船に一人乗り、箱眼鏡で海底のウニを網で捕ります。
見ていると10艘程が次々と出港して行きます。これが何時もと変わらぬ漁師さん達の日常なのかな~と!飽きずに見ていました。




早朝5時30分から添乗員さんの案内で姫沼散策です。天候が霧雨状態で余り良く有りません。バスが迎えに来て添乗員さんと私達家族3人で、またもや大型バスに乗り込みます。
姫沼は小さい沼で一周私達の足でも15分程です。
写真はバス駐車場すぐに鋼鉄製の吊り橋「想い出橋」で、この先に姫沼が有ります。



姫沼のほとりで記念写真。沼の反対側にはすでに十人以上の団体さんが散策していました。



写真は沼のほとり(木道が敷いてあります)にひっそりと咲いていた「イチャクソウ」と思えます。



写真はネイチャーガイド兼添乗員さんの話では、とど松に絡まった「ツルあじさい」らしいと言う事でした。

さて次第に天候も悪くなり、雨が降ってきました、さっさと切り上げて宿に戻る事にしました。



散策からホテルへ戻り直ぐに朝食です。
さっぱりした朝食で、美味しかった!

ちなみに昨晩の夕食の献立は。
食前酒  ハスカップワイン
小付け  昆布サラダ
珍味   たちかま(鱈の白子の蒲鉾)
和鉢   生うに
お造り  活き帆立、平目、サーモン、甘海老
酢の物  めかぶ、甘酢生姜
焼き物  たらば蟹と帆立の炙り焼き
皿物   毛蟹
煮物   ほっけ煮付け
蒸し物  茶碗蒸し
小吸い物 うに玉汁
デザート オレンジ
香の物  二点盛り
汁物   帆立稚貝
プラス、生ビール(中)に冷酒2本、ご飯

あ~喰った喰った!



さて、いよいよ最終日。朝食の後、到着の時と違って「鴛泊港」から稚内へ向けて帰りの船旅です。

民宿の方々がフェリー出港の見送りに「大漁旗」を振ってくれました。
稚内までの所要時間は100分程。本日は海も凪の状態で波が殆どありません、全く穏やかな感じです。気温も若干高めで20度を超えたくらいでしょうか?
稚内に到着後宗谷岬に向かいます。



写真は宗谷岬に在る記念碑!観光客が多く、此の写真のように人が入らないように撮影するのに一苦労!次々と此の碑の上に立ち記念撮影20分程待って、人が少なくなった所で一瞬待って貰って急いでシャッターを切りました。
又、これ程沢山の記念碑が乱立する場所も珍しい・・・・・・・

此の記念碑へ来る前に「宗谷丘陵」を一回りして昼食を採りました。
「宗谷丘陵」地帯は「風力発電」が盛んで57基の風車があります。本日は風向きが悪く風も弱いので風車は殆どが止まっていました。
此の場所は地形的に「周氷河地形」と言って約2万年前氷河時代末期、氷河周辺部が凍結と融解を繰り返す内に出来た、丸みの有る丘陵と谷を形成しています。一帯は牧場として、黒牛が飼育されていて牧場の中「ゲストハウスアルメリア」での昼食が黒牛のハンバーグでした。



写真は「日本最北端」の碑が有る隣に歌「宗谷岬」の歌碑が有り流れていました。。。。。
此の写真を撮るにも一苦労!私が人が居なくなるのを待っているのも関わらず。おじさん、おばさんがこの前にデンと陣取って歌ったりしているのです・・・・・・・
昼食の時も此の曲が何回も繰り返し流されていて居ましたが、、、、、、、、、

流氷体験館などにも入りましたが寒い上に更に寒い部屋に入りすっかり冷えてしまいました。此の場所から陸側を見ると丘の上に、ロシア帝国のバルチック艦隊を見張ったと言う旧日本海軍の望楼が見えます。稚内の文化財と成って居るようです。

さて宗谷岬が今回の旅の最後です。これから稚内空港から羽田までの直行便で帰ります。



写真は羽田へ向かう途中「宮城県」辺りの上空でしょうか?
ボーイング767型機で、座席が横7席で2-3-2と成って居て私達家族3人が丁度真ん中の席に成って仕舞った為、窓から下界を上手く見る事が出来ませんでした。
その為現在位置も判らず、遠く入道雲位しか見えません。仕方なしにCAの席近くの窓から撮影しました。

今回のツアー旅行、天候は今一でしたが少人数でゆったりした観光が出来ました。
礼文島が終始雲に隠れていましたが、利尻島と利尻山の全景が撮れたのは収穫でした。


北海道「稚内」「礼文島」の旅

2011年07月19日 | ツアー旅行
タイトルの写真は稚内港にある「北防波堤」珍しいドーム形の防波堤です。
此の防波堤は写真左手に桟橋があるため其処に停泊する船舶を波から守るために作られたと言う事です。この時期通常は西からの強風が吹くそうですが、今回此の地方に到着した時ヤマセという東からの冷たい風で最高気温が18℃前後の外気温が続いていました。
東京地方は36℃前後の猛烈な暑さなのですが・・・・・・・



14時に稚内空港に到着。今回もツアー参加の旅行となりましたが参加人数が9人と少数で東京から添乗員も同行10人で45人乗りの大型観光バスを借り切ります。

まず稚内公園の見学です。
最北の街ですが、結構大きな都市で人口も多い。公園内は歴史的記念碑が沢山建てられていて居ます、その内の駐車場近く「氷雪の門」の歴史等をバスガイドさんの案内で見て回ります。「氷雪の門」は正式名「樺太島民慰霊碑」と言い帰らぬ樺太への望郷の念と、樺太で亡くなった人々のために昭和38年に建てられました(パンフレットより)




稚内公園を見学した後、副港市場に向かいます。宗谷岬へは礼文島、利尻島を回った後最終日に行くので今は市場を見学した後、稚内で宿泊します。
副港市場の隣には野球の「松坂大輔記念館」が有りましたが、何も此所まで来て料金を払ってまで見学する事も無かろうと私は遠慮しました。




翌朝ノシャップ岬に行きます。
納沙布岬(ノサップ)は根室半島ですが、此所はノシャップ岬、少し紛らわしい!
岬の手前に現自衛隊の通信傍受施設があり、アンテナ群やレーダードム群を見ていると、此所は北方の地、軍事の最前線である事を感じさせます。

ノシャップ灯台は海抜0メートルから建ち上がる灯台で高さ42mほど有ります。灯台の周りに見学施設が幾つかありその内の一つ「南極観測資料館」が有り無料で見学出来たので早速入りました。稚内市営ですがなんだか掘っ立て小屋の雰囲気ですが他の施設は有料でした。




ノシャップ岬で真っ先にシャッターを切ったのが此のハマナスの写真!
独特の花の色合いが、強風とどんより曇った空に何とも美しい!
現地の気温は17℃前後東の風で5~6mの風で体感温度は10℃位でしょうか、長袖シャツにセーター、その上に風よけのカッパを着込んでの見学です。以降此のスタイルが帰るまで続きました。



ノシャップ岬を見た後、礼文島行きのフェリーに乗ります。
1時間40分の船旅です。
写真は「香深港」です。ここから島内をバスで巡ります。港に到着して直ぐに宿泊先(香深)で昼食でした。此の後メインの「礼文林道散策」です。



写真はその風景の数々、左上の大きめの写真は元地海岸「地蔵岩」で大きな岩を真っ二つに割った様な岩で5~6m離れて立つ岩は左右質の違う岩で、とても不思議だそうです。此の海岸はメノウが拾えるそうで一緒に行った人が一つ拾いました。しかしそう簡単には見つからず、気の良い地元のお土産屋さんが拾い集めた幾つかのメノウをくれました。
後は礼文岳の写真と「桃岩」「猫岩」と名前が付いた場所です。



現地のネイチャーガイドさんの案内で「礼文林道散策」。沢山の高山植物群が見られます。
写真左上から「チシマフウロ」右「キクバクワガタ」左下「レブンシオガマ」右下「イブキトラノオ」真ん中「ヤマブキショウマ」現地は風が強く三脚無しでこうした植物のクローズアップ写真を撮るのは難しく難儀しました。



今の季節「レブンウスユキソウ」が目玉となるでしょう「レブンアツモリソウ」はシーズンが過ぎてしまい、見る事は出来ませんでした。
「レブンウスユキソウ」は本土ではウスユキソウ、別名エーデルワイスの近種で背丈も15~20㎝程の小さな花です。



先程の写真にも遠くから見た写真がありますが、「猫岩」を狙って撮したモノです。
写真中央右手の岩、猫がかがんでいるように見えませんか?

この日は香深に戻り宿泊します。翌早朝5時30分から礼文岳「礼文林道」の反対側の林道を歩く予定です。



写真は早朝の礼文岳です。昨日とは別のネイチャーガイドさんの案内で尾根道を歩きます。
相変わらずの天候で最低気温と最高気温の差が余りなく、この日も強い風で体感温度は昨日より低い!
ガスも低く垂れ込め写真撮影には最悪であまり良い写真は撮れませんでした。



それでも少し海抜が下がるとガスも消え斜面の向きによっては風も弱まります。
そこで撮影したのが上のハマナスの写真です、重く垂れ込めた雲と鈍い光にハマナスの花の色は格別です。




早朝の尾根道から一端宿に戻り朝食後、今度は「澄海岬」(すかいみさき)に行きます。
低く垂れ込めた雲も幾らか上がり写真の「澄海岬」はすっきりした景色です。海水の透明度が高く海の底まで見渡せます。そこから(すかいみさき)と名前が付いたようです。
此の場所反対側下の、海岸砂浜では「穴開き貝」が有り、拾い集めました。
「穴開き貝」とは、巻き貝が二枚貝を食べるために、酸性の粘液を出し二枚貝に穴を開けるのです。その死んだ貝殻が海岸に大小沢山打ち上げられています。
貝殻の頂点付近にまん丸の綺麗な穴が空いていて、工夫次第で立派なアクセサリーとなります。



次に又バスに乗り(相変わらず大型バスに10人乗車です)スコトン岬に向かいます。
写真がそれで、中央向こうに見えるのが「トド島」でトドが寝転んでいる感じから名前が付いたようですが・・・・・・
此の看板右手前の崖っぷちに「民宿」が有るのにはビックリしました!
此の岬の向こうには遠くサハリンが見えるようですが、此の天候では見るべくも無く・・・

此所から来た道を戻り「船泊港」見ながら「金田の岬」で昼食です。



「金田の岬」で「三色丼」(ホタテ、イクラ、ウニ)と毛ガニが出ましたが、ここら辺りはどこへ行ってもホタテ、イクラ、ウニ、カニが出ます。ハッキリ言ってもうタクサン!!
毎食毎これでは飽きますよね~!

写真は「ウニ剥き体験」でムラサキウニを向いている所で、自分で剥いたモノは、自分で食べなくては成らないので、昼食後直ぐではさすがに何のありがたみも無く、ムリにボタンエビとウニを食べましたが、その後バスに乗りしばらくして気持ち悪くなり閉口しました。

さー今日はこれからフェリーで「利尻島」へ渡ります。
「香深港」からの出港で40分程。
今日は「利尻山」が山頂まで見えたり見えなかったり、割と利尻島は天候が良いようです。

相変わらず冷たい東風が吹いておりフェリーのマストに取り付けられた「風向計」の向きは常に一定方向の向きで動がず風車は可成りの速度で回っています。海面は前日と違って割と穏やかで揺れは殆どありません。

利尻島編は来週辺りにアップします。こうご期待を!!