「旧大島邸を残して欲しい」という住民運動が始まったのは、市議会で大志小学校改築のため予算が出された昨年12月頃からです。
市教育委員会の説明では、「取り壊し、一部学校の茶室の部材として使う。そのほか貴重な部材は将来の復元のために記録して保存する」というものでした。
建物の一部が学校の「茶室」に使われたのでは、新たに移築しても「全体が残らなければ大島邸の姿は復元できない」からです。
残す会などは、4000人を超える署名や監査請求をおこない、市教委を動かし住民を入れた「活用策を考える懇話会」ができ、小学校建設を予定どおり進めながら「移設保存」の方向で進めることが決まりました。
今後、移設場所や活用方法は、次回の懇話会で話し合われることになっています。
この問題では、志佐治徳議員が、3回も一般質問で取り上げ「文化財としての評価をすべき」と求め。「保存を求める請願」にも他の議員が紹介議員にならないなか、吉原議員と紹介議員となり、請願者に変わり「請願趣旨説明と議員の質問に答える」などをしました。
当初の「取り壊し」から「移設保存」へ市教委の方針を変更させたのは、それぞれ(市教委・議会)のメンツを立てながらも「住民運動で行政の方針を変更させること」ができたことは大きな成果と考えます。
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