昨日は、完全休養日をしました。
以前から読みたかった「避難弱者」相川祐里奈書(東洋経済出版)を一気に読み終えました。
福島原発事故によって近隣の老人ホームで何があったのか、克明な調査をもとに書かれた本です。
老人ホームでの避難の実態、避難場所を転々とするなかで次々と亡くなれれる様子や介護施設ではない工場のなかでの避難生活、避難所での介護の実態と職員の苦悩、国、県、行政と現場で苦悩する職員とのやりとり、見えない放射線との戦い、利用者を預かる職員とリーダーのやりとりなど、緊迫するなかでの状況が手に取るように表現されています。
読むほどに涙が出て、文章が見えなくことが何度もありました。
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という格言のように、電力会社は原発の再稼働に動き出していますが、電力会社は、この実相を知っているのでしょうか。
国と電力会社は、福島原発事故を同じように起こさないといえるのでしょうか。
また、福島事故と同じような事故を起こした場合の対応は十分なのでしょうか。
ぜひ、皆さんも一読されることをお薦めします。