昨日は、唐津商工会議所創立80周年記念式典がありましたので出席しました。
佐賀県で2番目、全国で97番目にスタートした会議所だそうです。
石炭産業が牽引車として発展した地域経済が、今では建設や観光へと移ってきています。
幾多の試練を乗り越えながらも80周年の歴史は重いものを感じます。
式典に先立ち、記念講演は「里山資本主義」の本を書かれた藻谷浩介氏の「唐津の魅力活性化方策」について講演を聴きました。
ユーモアたっぷりに人口動態のを示しながら「子どもが産み育てられる環境をつくることが持続的地域社会をつくる」ことを強調されました。
地域経済を維持するためには、「人口を減らなくさせること」を目標にすることで、佐渡島の「トキ」の話を例にされました。
絶滅の危機に瀕し、1羽になったトキを増やすために中国からトキを持ってきて繁殖を試みました。
今では、360羽にも増えているそうです。
それは、「トキが繁殖しやすい環境をつくったこと」にあるそうです。
農薬を極力使わない水田環境を農家の協力で増やしたそうです。
人口減少の日本で少子化の方向に進んでいるのは「子育てしにくい環境」にあることを指摘されました。
とても示唆にとんだ講演でした。
帰りに「里山資本主義」の本をゲット。