フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

夏(コミ)も近づく・・・あと何夜?

2006年08月04日 | オタクな日々

 今更ながらに入稿してしまった本の内容を「ああ、何であんなこと書いちまったんだろう・・・」「あー、どうして私ってこう理屈っぽくってくどくどしい文章しか書けないんだろう」「やっぱ急いで書くと内容が薄っぺらくなるよな。遅筆なのには理由があるんだから、分冊してじっくり書いたほうがよかったんじゃないか」「ラブさは低いしエロもふつーだし、誰が読んでくれるんだ・・・」などとくよくよするワタクシです。まあ、刷り上った本を見ればそんなことはどうでも良くなるのですが!
 所詮、私の書くものは想定読者「自分」ですから・・・。昔、某BL雑誌の新人賞に応募して、一応8位でちょっぴり賞金もらったのだが、「商業誌向きではない」という評をもらったことを思い出すなあ。
 思い出しついでにもうちょっとその話など。
 そこの雑誌は希望すれば個人に詳しい批評をくれるということだったので、返信用封筒を同封しておいた。後日送られてきた個人宛の批評というのが、まあ、大量に応募があるだからなんだろうけど、約50項目にもわたる欠点がA4用紙の両面にコピーされていて、悪いところにチェックされるという代物。つまりプラス採点法ではなくて、マイナス採点をしているらしい。「ここはよい」とかいう項目は1つも設けてなかった。
 で、私の場合、それらのマイナス項目には1つもチェックされてなくて、最後の「その他」にその「商業誌向きでない」の一言だったのだ。ちなみに雑誌に載った評は「主人公はアメリカ人でもなくてもよかったのでは?」「場所がよくわからない」だった。・・・おい、アメリカで発掘調査しているのに日本人の方が不自然だろうが。場所がわからんって・・・異世界に飛ばされてるのに何が「わからん」だ?主人公がわかってないんだから仕方ないだろう・・・と反論したいところだ!それに、他の人はストーリーやキャラについてのコメントだったのに、私はこれ?だったら8位に評価した理由って何?わかんねー・・・。まだどの項目かにチェックされていた方がどこが悪いか、どこを直せばいいのか具体的にわかったのに。はー・・・。
 ま、要するに「自分が読みたいものを書く」という姿勢があかんのだろうな。ハッピーエンドじゃないし、ラブラブでもなし、Hシーンが何度もあるような話ではないし。(随時投稿受付の某出版社から届いた、コピーにコピーを重ねたと思われるぼけた文字の返信に書いてあったことが今でも忘れられん。「1本の話の中に7回、8回とエッチするくらいの勢いがあるもの」・・・ふーん、それが読者ニーズなのかー・・・。私には無理だね!もちろん、自分もHは書くの嫌いじゃないので避けることは絶対しないけど、基本的にHにたどり着くまでを書きたいので、H場面はどうしたってそう何度も入れられるもんじゃないのだ)
 読み手にとって読みやすいか、理解できるか、十分な説明はしてるか、Hはサービスしなきゃ、とかは考えるけど、ストーリーやキャラ設定は読み手が望むものかどうかは考えないですねー。「これが私の妄想、書きたいこと。共感する人にだけ読んでもらえればいい」というスタンスが許される、それが同人誌のいいところ、或いは存在意義だと思うわけです。商業誌なら共感を掘り起こさなきゃいけないからね。
 というわけで、夏コミ新刊、ワタクシの妄想満載です。ラブラブでもハッピーエンドでもないですが(Hシーンも3つ、実質2回しかない)、ああ、早く、印刷された活字で、本の形で通しで読みたいなあ!←読者=自分・・・プラス、もうちょっと他の方々が加わることを願いつつ。
 結局何これ、宣伝?おいっ