フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

プチ・リフォームその後

2011年05月15日 | 極めて日常茶飯事

 その後も何も、そもそもリフォームのことどこまで書いたっけ?えーと、エアコンの当たりまで書いたっけな。結局給湯器は換えずに済んだとこまで?記憶ない・・・。
 まあいい。そんなわけで、4月はほぼ毎週末リフォームの業者が来て、最終的に完了したのは4月30日だった。手こずったのは猫用入口付きドア。建具屋さんに一から作ってもらったんだが、注文は「猫が引っかいても傷がつきにくい材料」「猫が飛びつけない高さにガラスの窓をつける」「一方通行の猫用ドアをつける(開かないようにもできる留め具付き)」「ドアノブは猫が飛びついても簡単に開けられず、鍵付きにする」というものだった。
 以前のドアは無垢の木でできたカントリー調のかわいいやつだったのだが、いかんせん、無垢の木は柔らかくて、猫の爪で簡単に傷どころかどんどん削れる。リビングから私がいる部屋の方を見ようとガラス窓まで飛びついて前足後ろ足の爪を立ててぶら下がるものだから、ガラスの填まっている桟のところも傷だらけ。というわけで、ドアはひどい状態だったわけだ・・・。
 それに指1本で下げて開けられるレバーハンドルのノブ。バリアフリーっちゃそうなんだけど、猫もちょっと背伸びして前足をかければ、開けられるんだなー。おかげで朝6時前(ひどいと5時)から私は寝ているところを襲撃され、起こされていたわけだ。
 そして、他の猫があまり好きでないので、私の帰宅したあとももっぱら私のベッドの上で寝ている老猫が、寂しくなると「入れろ」とドアをがりがりやるので、いちいちドアを開けてやらねばならない。めんどくさい・・・。
 それらの問題を解決するために、新しいドアを作ってもらったわけだ。表面に貼る化粧板の色は私が選択した。メラミン塗装のやつだ。よく食器棚に使われてるのはピカピカツルツルだが、木目調の模様に塗って、木の筋のような加工もされている。ちなみにメーカーは「これも愛・・・カ、これもアイ・・・カ」のアイ○工業。で、出来上がってきたのがこれ。
    
 おお、色はバッチリだったな!もともとのドア枠と違和感なし。ガラス窓はもともとは6つあってノブのすぐ上の高さまで向こう側が見えたが、だいぶ高くなった。猫がその気になれば飛びつける高さだが、後ろ足の引っ掛かりがないのでぶら下がれない。ノブ部分は玄関ドアと同じような型で、鍵の下にラッチを親指で押して動かす金具、その下が取っ手。これはレバータイプと違ってなかなか猫には開けられないはず(でも、その後コータが開けおった・・・器用すぎる!鍵つけて良かった~!)。
 問題の猫用ドア。最初、普通の蝶番をつけられていたのだが、これだとしっかり閉まらず、どうしても隙間ができる。閉まるようにゴム磁石をつけようかという提案のあったが、ドアが閉まるときの跳ね返りの方が強いから付けても無駄だろうという結論になり、やり直し。最初に持ってきた日は、新しいドアはお持ち帰りとなってしまった。
 翌週、蝶番をばね蝶番(どうでもいいが、素人はこれを「ちょうつがい」と読むが、建設業界の人はみんな「ちょうばん」と読むんだよな~。なぜだろう・・・)に取り替えてきた。
「これでいかがですか?」
「いーんじゃないでしょうか・・・」
 ドアはピッタリ閉まる。しかし、老猫は、試しにくぐらせようとしても嫌がって逃げてしまう。

「オレは気に入らね~。絶対に通らない!」とおかんむりの老猫とドア→ 
 
「・・・市販のペット用ドアとかも付けたことありますけど、結局通ってくれないっていうお宅は多いですよ・・・」
 建具屋さんの不吉な言葉に、私は「ははは・・・」と笑うしかなかった・・・。
 こうしてようやくリフォームは完了したわけだが、建具屋の予言(?)通り、未だ老猫は使ってくれない・・・。「開けろー」と相変わらず戸をガリガリやる(傷がつかないのだけが救いだ)。「ここを通るんだよっ」と専用ドアを開けてくぐらせるが、ドアを手で支えていないと通らない。手を離すとドアが背中に乗るのが嫌なようだ。それに蝶番のバネの力が結構あるので、素早く通らないと尻尾をはさまれる。ううむ・・・。これは上からぶら下げるより、人間のドアと同じように横に開く方式の方がいいのでは・・・?うう~ん・・・。
 と悩んでいたら、今日携帯にリフォーム業者からの着信歴があった。残金は払ったはずだが・・・とかけ直すと、
「どうですか。ネコちゃん通りますか。どうも気になってて」
「いや~、通りませんね~。どうもドアの重みがかかるのがいやみたいで。最後に尻尾もはさんじゃいますしね。バネの力も強すぎるかもしれません。それで考えたんですけど、上からじゃなくて横に蝶番をつけた方がいいかもしれないんじゃないかと」
「そうですか・・・。バネは強すぎたかもしれませんね。建具屋にもう一度付け直してもらいますか?」
「いや~、でも・・・」
 上から吊ることを前提に作ってあるので、ドアの大きさも蝶番の分、たてが短く作ってあって、横は化粧板が貼ってある。もし横に付け直すとすると、横を隙間分切って、蝶番をとった部分に化粧板を貼り付けなおさなければならない。けっこー面倒だし、蝶番はドア本体にもネジで止めてあるから、穴が開いたままになるし・・・。
「とりあえず、やってみますか。よければ建具屋に連絡取りますよ」
「う~ん、じゃあまあできれば・・・」
 いいのか。確かにけっこーな値段したけど、寸法計ったりやり直したりで何度も来てもらって、人件費もかかってる分更にまた来てもらってとなると赤字になるんじゃないか。
 それにしても、工事は完了して金も払い終わった案件を、こっちから電話をしたわけでもないのに、ネコが通らなかったことを気にしてわざわざ電話をかけてくるとは・・・。営業の鑑だな!その心意気を評価して、宣伝のため実名出しちゃうぞ(って、ウン年前のリフォームのときも出したけど!)。
 ありがとう、住友不動産リフォーム。結局うちの老猫がドアを使ってくれなくとも、努力に感謝だ。そもそもうちの老猫が気難しくて神経質なのがいかんのかもな・・・