長和町の滝 長久保 九頭龍大神の滝の探索
A 五十鈴川支流 と B 五十鈴川
九頭龍大神の滝 「二瀑布」あり 一つを「西滝」高さ2丈 大沢山の中間より発する沢
一つは「東滝」高さ1丈、大沢山の内小名柏木立より発する沢 両滝とも村の南方、
大澤の地に落ち 二瀑布会合し下流五十鈴川に入る
手がかりは少なく、役場や寺院や長久保周辺で聞きこみをするが滝には
たどりつけない、初日は一日かけて大沢山の沢を歩き回った・・
九頭龍大神が祀られている場所、痕跡が特定できれば滝はわかるはずだがそれが
見つからない、一か所だけ九頭龍大神が祀られていたのはBここだとの情報、
ここはすでに確認済だった、二つの支沢が合流するところに滝とは言えないような
小滝があり、沢に降り写真をとっただけで通過していた、ここからすぐ上流にも小さな
滝が確認できた、だが九頭龍大神様は見当たらなかった。
夕方諦めて帰るころ、畑仕事の老人に話を聞いた、九頭龍大神を祀った場所は
二つある、ひとつは B の場所 ここは上からは見えないので下から沢を歩けと・・
さっき沢に降りて写真を撮った場所と同じではないか、だが、さらに下流側にあった
のかもしれない? 次回は堰堤の下から遡上してみよう
そしてあとひとつは全く予想外の場所c を教えられたのでした
以下はのべ二日間の「九頭龍大神の瀧」探索の写真です。
堰堤を越えます
遡上します
さらに堰堤があり、越えてゆく
なんと、前回と同じ場所に着きました、
大沢山からの支沢がここで出会います、落ち込むところが小さな滝の様相、地元の二人
の方のお話が一致する場所です、見渡しましたが九頭龍大神の祀られた痕跡は確認でき
ませんでした、 引っ越しをしたか、もう祀られていない?
五十鈴川本流を100mほど上にゆくとここにも小さな滝場
滝壺は土石で埋まっていますが昔はもうすこしはっきりした滝だったかもしれない
二日間大沢山の山中の沢を歩きまわり、滝らしきものはこのそれぞれ水源の違う二つの
小滝しか確認できませんでした
この二つが 東滝、西滝 かどうかはわかりませんが「九頭龍大神」は水の神様であると
すると「瀧」の形はどうであれ下流の田畑を潤す大切な水源の場所に祀られたのでしょう
そしてそこに小さく落ち、迸る小滝を「九頭龍大神ノ瀧」と呼び「瀑布」として文献に残された
のでしょう・・ と勝手に思いました。
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このあと 教えられたcへ行くのですがその源流で九頭龍大神様の祠を見たのですが
この沢は下流五十鈴川には合流しないようであり、東瀧、西瀧、ではないのかもしれません。
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九頭龍大神様が祀られていたという沢に入ってみた
沢の両側は昔、棚田であったようでずっと上流まで段々と石垣がある
少しずつ水量が少なくなってくるが棚田跡は続く、杉、桧の大きさからみて数十年の前には
農作はやめられたようです
棚の段々がわかりにくくなり沢の傾斜が増してきた
沢が急になって水流も見え隠れして岩の間から湧出してくる源流の様相
上部になにか見える!
ここに九頭龍大神様が祀られていたのですね
棚田の消滅にともなって引っ越しされた?ようです
祠の下から水が湧きだし、祠の上は水が消えて・・・
やはりここにも「瀑布」らしさは無かったのですが、
「九頭龍大神ノ瀧」・・・田畑を潤した大切な水源の流れを瀧と言い、水を守る神様だったのでしょうか