華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

記念日だワン

2018年07月20日 23時13分27秒 | Weblog
今日も午後シフト。変わりのない朝。そして仕事へ。

インチャージだった。
まぁ、なんと表していいのかわからん夜やった。

きっといろんな意見があると思うけど、個人的な感想としてオーストラリア人は効率というものをあまり重視しないというのがある。日本人ってなんでも効率的に要領よく作業を進めることを学校でも社会でも求められ、差はあれどその感覚は植え付けられている気がする。というか日本ってそうなんや、と海外にきて知った。
日本で大学生だったころ、2つのバイトをした。社会に出て2つの会社に勤めた。その中で変わってんなーって思った人はそりゃいたけど、今ほどそれを頻繁に感じることはない。

今日、自分がやった作業の一つ一つを語りたいAさんと、他人の作業に疑問を持ち、他人(今日の場合はインチャージだった私)を巻き込んで納得いくまで追求する、それが達成できるまではほかのことができないBさんを同じポートに配属した。キャラ的にどうかとは思ったけど、現在、すごく重たいケアの患者さんはいないので、なんとかなってくれ、と願ったけどそうはいかなかった。

新規入院があったので、Aさんが担当。手続きをする中でBさんに「私はあれをした、これをした、そしてこれをする」と報告。そしたらBさんが「それはちょっとおかしい。これはこうすべき」ということでAB間でああでもない、こうでもないと議論が発生。結果、インチャージである私のところに意見を聞きにくる。そして私が回答したところで、Bさんは納得しない。なぜなら私の知識と経験から来ている答えであって、どこかに答えが記されているわけではないから。
私の意見を聞いても聞き入れないのなら聞かなければいいのに、と思いつつも、Bさんがそういう人だとわかっているので、(一応)辛抱強く聞いてみる。そのうちややせっかちなAさんが「もうええわい」とこの議論から脱落。Bさんは私の答えに納得せずとも、最終的にはいつも自分で答えを見つけ出して問題を終わらせる(あっているかどうかはともかくとして)。
Bさんが独自の回答ととともに作業を再開し、これでこの件は終わりかな~と思ったら、一人になったAさんは私のところに来て、ひとしきりBさんの行動に対して、自分がしたこと、その理由、Bさんの反応、自分の気持ち、そのあとどうしたかの一連の流れを逐一報告。Aさんはとにかく言いたいタイプ。

なんというか、私からしてみれば2人とも優先順序がおかしくて、その細かいことにこだわるよりも、その議論のせいで後手後手になってる作業をどないかせーよ、と思うのだけど、そちらはその時点では気にならないらしい。
その結果、当然のように終業時間がきても作業が終わっていない。
元々おそろしくマイペースで手の遅いBさんはいつもサービス残業で作業をやっている。何度も注意を受けているけど、もう何年も変わらないので皆あきらめている。
せっかちなAさんはそれをみて、頼まれもしないのにBさんの作業を助け、あとで「あれをやった、これをやった」と私に報告してくる(しかも何度も)。

この一連の流れで、一番とばっちりを食ってるのって私だと思うんだけど、どうよ?

今朝3名の退院があり、すぐに3名の入院があった。それですることがいくつかあったし、かつ私がシフトを始めたときに容体のすぐれない患者さんがいて、救急外来に送る、送らないでドクターと密に連絡を取ったり、ほかにもいくつか問題が発生したのでそれの解決など、それなりに忙しい夜だった。
ただ上記のせいで、作業の手がすぐに止まる。いろんなことをやらなきゃいけないときはひとつひとつつぶすしかないのに、そのひとつすらも継続して取り組めず、どんどんどっちらけになっていく。最終的にはつじつまを合わせたけど、なんというか生産性が低かった。

上記のAB両氏も変わってるけど、ほかにも何度も書いているように、ナースコールが鳴っているのに無視しておしゃべりに励む人や、時間の感覚が異常におかしい人(遅刻、休憩時間の自由延長など)、想像で話したことが頭の中で事実になって他人を混乱に陥れる人など、「…そっかぁ…」と感じる人がすごい頻度でいる。むろん私基準での感覚なので、おかしいのは私かもしれないけど、効率性や生産性を考えると「なんでやねん!?」と思うこと多々。毎日のように新鮮に驚かされるのが事実。
オーストラリア人としてくくるのは乱暴かもしれない。
ということで、結論。
うちの病院には変わった人が多い(By Yoshimi)。
今夜は精神的に疲れたわ。

ところで。
今日7月20日は、私が日本を離れた記念日。2007年に日本を出た。一度半年ほど帰国しているけど、一応今日で丸11年。明日から豪州生活12年目に入る。想像してなかったな、こんな生活。次の10年は何をしていることやら。

想像していなかったことの一つはワンコとの生活。
ということで出社の前に記念に一枚。

一緒にベッドでゴロリ。珍しくおとなしく寄り添ったままで写真撮影に付き合ってくれた。


寝ているところを起こすなんて、かーちゃん、サイテー。しかも写真って…。


アタシはどんな角度でもかわいい。

とーちゃんとあんたたちがかーちゃんの宝物だよ。
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