華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

ドラマを傍観する仕事

2019年04月03日 23時03分12秒 | Weblog
昨夜はなかなか眠れなかった。気になっていたノンスタの漫才もとうとう最後まで聞いて、別のネタも聞く余裕(?)があったぐらい。久しぶりに仕事に戻って、神経が高ぶっていたのかな? 12時半には布団に入ったのに、2時ぐらいまで眠れなかった。

というわけで今朝の寝起きはどんより気分。だけど老体にムチ打って住宅街をテクテクと40分ほどお散歩。だるかったけど、曇り空でも太陽光を浴びて、体内時計をちゃんとしたかったのさ。

帰りにコーヒーを購入。日本で保温できる蓋つきのコーヒーマグを買った。私たちはよくコーヒーを買うので、少しでもごみを減らそうと思ってのマイマグ。またこちらのテイクアウトのコーヒーカップはプラスチックが入ってるからリサイクルできない。なのでマイマグ導入は環境に優しく、かつ我が家のごみも減って一石二鳥。

家に帰ってからはなんちゃってダッカルビと砂肝の甘辛煮を作った。どっちも私の大好物。ブランチにダッカルビをたらふく食べ、そして夕食のお弁当にも持って行った。おいしかったわ。

お仕事。
今日はポート2で勤務。仕事はつつがなく終了。

今、ポート2には60代の患者さんが複数名いる。1人は骨折。1人はガンとそれに伴う運動能力の低下。もう1人は肺疾患と肥満による運動能力の低下。今日、3人とも退院に関する情報が与えられ、三者三様の理由でみな泣いた。
骨折の患者さんはもう退院できるぐらい状態がいい。だけどある事情で人様の助けを借りながらシェアハウスで済んでおり、そのシェアハウスの方でケアワーカーを来週まで手配できないため退院が来週まで延びた。本来明日の退院で楽しみにしていたところにこのニュースで、今日の午後はグジグジと泣いていた。
がんの患者さん。若い時の不摂生もあり、もう治療ができないところまできている。残りの日々は兄弟の家で…ということになっており、普通の家で生活できるぐらいに運動機能が戻すためにわが病棟に来ていた。しかし今日、兄弟の方から「うちでは面倒を見れない」との告知。詳しい理由は知らない。結果的には施設に行くしかないと思うけど、兄弟宅へ行けると信じていた患者さんは、兄弟の翻意が受け入れられずに泣いていた。
最後の患者さんは今回の入院まで家族で住んでいたけど、肺疾患による1か月間の入院で運動機能が著しく低下。そして先月うちに来たけど、1か月も経つのに少しも改善しなかった。肥満も成人女性2人分強クラスなので、これも原因のひとつかと思われる。今日家族も含めたミーティングがあり、そこで患者さんは施設に入ることを薦められた。2か月前までは歩いていたため、もう改善をあきらめられたこと、この若さで施設行きになることがにわかに受け入れられず、泣いていた。

偶然にも似たような年齢の人が、退院に関することでこんなにも違う事情で泣いているのを見て、なんとも言えない気持ちになった。なんというか、これが病院あるある…みたいな。うまく言えないけど。
病院勤務は一般的には見知りえないひと様の事情を知ることが多い。大半の人はいわゆる普通の入退院をしていくけど、中には胸が痛くなったり、逆にはよ出ていけ!と思うような人もいる。
改めて今日、私、病院勤務やねんな~としみじみ思っていた。
看護師としては、2番目の患者さんと話す機会はなかったけど、あとの2名とは話をした。そういうのも看護師の仕事。特に3番目の人には慰めになるようなことが言えたことを願う。

今日はDリムジンで帰宅。久しぶりやなぁ。
帰って放送中の「東大王」を見た。クイズ自体は相変わらず好きだけど、安易な人材配置にちょっと嫌気がさした。うーん、今後見なくなるかなぁ。どうやろう?

今夜こそはとっとと寝ようと思っていたのに、気が付けば日付も変わってだいぶ時間が経っている。なんかまだ眠くないけどとりあえず休もう。あと4日間ある。体を休めないと。
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