月に2回は回覧文書を作っている。それ以上の文書を出しても機能しない。班(組)と呼ばれる回覧単位が13世帯から20世帯ある。
夫婦共稼ぎ等もあり、回覧文書が廻るのに時間がかかるのである。一つの班に文書を廻す。早い班は最短3日で廻るが遅い班は2週間かかる場合もある。
つまり、回覧文書が一巡するのに「2週間の期間が必要」ということ。班長さんを経由して回覧物を廻す。行政から届く回覧物は月に10種類以上。
その他の団体(他コミ協の配布希望物、公民館企画、福祉物品販売、寄付金、協賛金案内、等)だ。1回の回覧に3~8種の回覧物を取りまとめた
案内文書を作成して班長に渡す。最後は班長の所に戻って終わる。班の数だけ案内文書が必要となる。班毎に配布物を区分けする。
例年通りのサイクルで届く回覧物も多い。日赤、社協、交安協、防火・防災、各種地域団体会費、育成協、赤い羽根、歳末助け合い、薬剤頒布斡旋等だ。
1世帯あたり30円から500円位の寄付金(任意)の案内が年間20件以上届く。全部に拠出していると1世帯あたり3千円からの負担となる。
町内会費用も別に集める。町内の会員になると年間1万円は下らない負担金が発生する。
負担もあるが、相応の活動もする。回覧案内で安否確認。班長会議で問題聴取。役員会議で問題解決。防犯灯の新設、補修、掲示板の活用、行政陳情。
会報の発行と懇親会。住みやすい地域づくりを目指す意思疎通の醸成。近隣住民との交流機会の提供。等に寄与する活動だ。
マンション等に居住し、自治会加盟していない住民が増えている。地域住民との交流も乏しい。回覧物が廻らない。地域の話題が広まらない。
集団検診車の開設日、ゴミ回収カレンダーの予定、地域の祭り等の交流イベントが伝わらない。防犯・防火活動に参加しない。防災訓練にも参加しない。
1階の郵便受けはゴミ箱扱いだ。案内文書が届かない。直接戸別に届ける必要がある。
交流が無いから顔もわからない。幼児虐待があってもわからない。民生委員も知らない。犯罪の温床にすらなる。
自治会長もいないから住民を把握できる人がいない。マンションオーナーは家賃さえ入ればどうでも良いという立場だ。
自治会も様々だ。毎年会長を輪番制とする自治会。1回会長に就任すると定年の規定が無い所が多いようだ。会長を初めとする高齢役員の
更なる高齢化が進む。行政は問題解決を地域コミ協に期待する。地域コミ協も高齢化が進行している。
コミ協に定年制を。ここから役員の新陳代謝が始まる。自治・町内会規約にも波及する。地域活性は実態の把握から。
高齢役員の弊害を規約から是正してゆく。若い人材の登用を図る。苦労している末端組織の声に応えるべきだ。
何が問題なのか。手の内を見せたくない。
と実態を知らせない実態こそ大問題なのだ。