全国質屋組合連合会によると、質屋の数はピークだった昭和33年の2万2千件から約2千5百件〔平成21年8月現在)と10分の一まで減少した。
昨年秋の世界金融危機以降、物が売れないために持ち込み数も減少、質流れ品の価格は下落、売上高も落ち込む悪循環が起きている。営業条件も厳しいため、新規参入は殆んどなく、後継者不足による廃業も相次いでいる由。(GOOニュース)
中古ブランド品の取引価格も落ちている。定価が100万円を越すエルメスの「パーキン」は金融危機以前は70万~80万の値が付いたが、現在は50万~60万にしかならない。
「新作が売れなければ質屋への持込は減る。価格も売り上げも減少の一途。」最近目立つのがバブル時代に購入し大切にしまっていたと思われる毛皮や貴金属を持ち込む利用者だ。新品で200万を超えたと見られるミンクのコートでも引き取り価格は20万に満たない。
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定価の3分の1から10分の一で提供される人気ブランド品、格安で買える「質流れバーゲン」の売り上げも減少。金融危機以降、売り上げ高は20%減〔東京.蒲田地区質屋協同組合)とのこと。
米屋、酒屋、カメラ屋、時計屋、に続き質屋も減少衰退産業となった感がある。
高級ブランドよりもノンブランドの生活必需品を買う利用者が増える傾向にあるようだ。
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ユニクロなどはこの傾向で最も成功している企業かもしれない。
業界は違うけれど短大の数も減少した印象です。
4年生大学に衣替えして延命を図る短大もあるが敷地は短大時代のままなのでキャンパスライフの窮屈感は増大する。
不況による就職氷河期は庶民産業から大学まで構造が変貌し生活費不足から来るデフレ傾向は一段と深刻の度合いを深めている感があります。
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