2013年12月歌会のお知らせ

２０１３年１２月歌会を以下の要領で開催します。
歌稿提出１１/２８（木）必着です。

開催日　　平成２５年１２月８日（日）午後１時～４時３０分
会　場　　我孫子駅前　けやきプラザ第１会議室
講　師　「新アララギ」選者　吉村　睦人先生
内　容　　短歌作品の批評、添削指導
会　費　　１５００円/月

☆見学もできます。（見学の場合は１０００円/回）　事前に短歌三首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加希望者は下記にメールしてください。
teganumaararagi@goo.jp　手賀沼アララギ短歌会

会員の作品（2013年10月）

三谷和夫：自ら起こし盛り上げたりしその事業閉ぢむとしつつ倒れ伏ししか（新アララギ2013.10）
佐々木フミ子：何気なく中国語辞典繰りて愉し頑張れは「加油」ハッカーは「黒客」（新アララギ2013.10）
細田雄子：傾国の美女を芭蕉の合歓の句を思ひ出でて佇む「西施」といふ壺に（新アララギ2013.10）
松本ゆき：此処に生れ此処に逝きたる夫憶ひ我が一人立つアビスタの屋上に（歌会2013.10）
木村和子：エアコンに猛暑も知らぬ老人ホーム姉は厚手のシャツ着て過ごす（新アララギ2013.10）
千葉照子：高野山に土砂災害の警報出で午前四時宿坊の吾避難の支度す（歌会2013.10）
坂巻志津江：叔父叔母も母も逝きたり「シーちゃん」と呼びくれし声今はまぼろし（歌会2013.10）
須田博：六人のはらから生しし母逝きぬ五十路目の前に安らぎもなく（歌会2013.10）
今野英山：戦争に加担せしとて追はれたるフジタはランスに平和を描く（新アララギ2013.10）
高橋毬枝：諍ひを払ひ呉れたりキビタキのチーチチ・ピョロロ聴き惚るるかな（新アララギ2013.10）
小熊宗克：旅客機は飛び交ひ大船行き来する羽田埠頭にアジを釣る人（歌会2013.10）
山崎日出男：野分あと落ち栗数多拾い来てセシウム気にし我独り食ふ（歌会2013.10）
麦島和子：病みあがりの母に連れ添い散歩する蝉しぐれ響く夕暮れの道（歌会2013.10）
岸野トモヱ：今年また彼岸の入りにポッと赤く冥土の使いのまんじゅしゃげ咲く（歌会2013.10）
大倉康幸：雨降れどやはり慣れたる道を行く我には苦手臨機応変（新アララギ2013.10）
小那覇暁美：恙なく時流れよと祈りたり立木観音だきつき柱に（歌会2013.10）

講師・雁部貞夫先生の歌（2013年10月）

新アララギ　2013年10月号より

・今宵食む浜防風はほろ苦し石狩浜に摘みし日遠く　　笹原登喜雄氏を偲ぶ
・石狩の川のほとりに鮭料理幾皿変へしや若き日われら
・維新後の三十数年生きのびて頼母は己が名墓に記さず　　会津善龍寺にて
・飯盛山に蘇生したるを誹られて生憚かりし飯沼貞吉
・男三人（みたり）神田の路地に昼の酒酔ひて眠れば其処が故里
・人は常に酔ひて愚かに振舞ふか酒に煙りに刹那の恋に

講師・吉村睦人先生の歌（2013年10月）

新アララギ　2013年10月号より

・今日もまた暑き日なれどどうしても行かねばならぬ会合のあり
・先週は坂戸今週は青山来週は本庄どれも九条を守る歌人の集ひ
・三者面談終へ来しならむその母の隣に教科書を開きゐる中学生
・数少なき語部の一人とわがなりて空襲下の東京を今日も語りぬ
・聞かせたき政治家どもは一人も居ず目をかがやかせゐる小学生ら
・もう三本砂肝食って終りとせむ久し振りなり飲み屋に入りしは