開催日 平成27年2月8日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ第二会議室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
1月29日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2014年12月号より
・この国の秋の豊かさ思ふべし甲斐の紅き信濃の碧りの葡萄相つぎ来たる
・吐魯蕃(トルファン)の碧りの葡萄食み足りて草に眠りき若き日のこと
・哈密瓜(はみうり)は馬首の大きさ吐魯蕃の葡萄は馬の乳の形飽かず食みたり西域に来て
・甲斐の酒バイヤートは赤きワイン三枝兄弟と酌みし夕べわれ忘れめや
・落合先生甲斐の葡萄を語り止まざりき建長禅寺の縁に坐りて
・マルコポーロ「見聞録」にて西域の葡萄描きしや今は思ひ出だせず
新アララギ 2014年12月号より
・台風の過ぎたるベランダに出で来れば咲き初めをり段菊の花
・木犀のかをりただよふいくところ通りてなほもわが歩みゆく
・お飯事の大好きなりし幼なりしがが今日はシチューをあたためよそふ
・いつ見ても一人こつこつと俯きて鉄板を敲きゐるこの町工場
・日刊新聞「婦人タイムス」に失敗し多額の借金抱へゐしわが生まれし頃の父母
・父の使ひに毎日のごとく活字買ひに神田須田町に来しひとときのあり
三谷和夫:二人して巻きて持ちたるカーペット年々運びて今年は重し(新アララギ2014.12)
佐々木フミ子:我が子らの「朝顔の観察」よりの種継ぎて幾十年藍深く咲く(新アララギ2014.12)
木村和子:あさがらに馬も加へし送り火に迷はず行きませと御霊送りぬ(新アララギ2014.12)
千葉照子:宗長が紙縒(こよ)りに作りし旅の笠住み居し寺に畳みて遺す 丸子宿・吐月峰柴屋寺(歌会2014.12)
須田博:車内にはスマホ操る人多く新聞捲る我は異分子(歌会2014.12)
今野英山:京太郎(チョンダラー)の白き化粧の道化顔月夜の踊りの列へ誘(いざな)ふ(新アララギ2014.12)
高橋毬枝:縁台に婆ちゃんの語るお伽話固唾を呑みつつ肩寄せ合ひぬ(新アララギ2014.12)
山崎日出男:四七(ヨナ)抜きの演歌は日頃は蔑めど酔いは深まり唄い始める(歌会2014.12)
麦島和子:*歌会への参加の思いひとしきり山積みの荷に埋もれる中に(新アララギ2014.12)
岸野トモヱ:*あちこちに捨てられし犬のつぶらなる瞳に吾は心痛めぬ(歌会2014.12)
大倉康幸:*局所的豪雨のあった翌朝もいつものように朝顔の咲く(新アララギ2014.12)
小那覇暁美:*ハノイでは犬・牛・箪笥・豚・家鴨バイクに積みて運び行くなり(歌会2014.12)
前澤重成:生と死の別れは何が決めるのか遺族の人々の悲しみ深く(御嶽山噴火)(歌会2014.12)
相川盈子:*山上憶良の歌を口遊み黄に熟れたる真桑瓜割る(新アララギ2014.12)
宮本通代:病みてなほ熱き創造のエネルギー鑿揮ふ手に渾身の力(新アララギ2014.12)
羽渕順子:ドラマ見て現実(うつつ)に戻るその狭間脳内回路の霧が霽れゆく(歌会2014.12)