手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

2014年1月歌会のお知らせ

2013年12月13日 | 歌会のお知らせ
開催日  平成26年1月12日(日)午後1時~4時30分
会 場  手賀沼湖畔 アビスタ第3学習室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容  短歌作品の批評、添削指導
会 費  1500円/月

参加希望者は1月2日(木)必着で歌稿(短歌3首)を詠草担当者(今野)まで提出してください。

☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌三首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。2011年、歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆見学希望者は下記にメールしてください。
teganumaararagi@goo.jp 手賀沼アララギ短歌会


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講師・雁部貞夫先生の歌(2013年11月)

2013年12月13日 | 講師の作品
新アララギ 2013年11月号より

・「学食」に過食戒むるラテン文字飽食の世の若者よ見よ
・「学食」のメニューに多きイタリアン白子(しらす)おろしをわれ食ひたきに
・「食べ放題」の朱の文字繁き食堂街いやな言葉だ「食べ放題」は
・デパートの老舗支店の鰻めし鼻緒の如く細き二切れ
・柏木如亭鰻は江戸と愛でゐしに気楽に食へぬ末世かこの世
・大山(だいせん)の麓に友の掘りし独活なま味噌つけて食めば至福か
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講師・吉村睦人先生の歌(2013年11月)

2013年12月13日 | 講師の作品
新アララギ 2013年11月号より

・秋づきし日ざしとなりしベランダに爪切りをれば眠気もよほす
・洗足流れより飛びて来たりし御歯黒蜻蛉かベランダの草にしばしとどまる
・柿の木を幾本も植ゑし庭のあり枝を撓めてなりゐるが見ゆ
・久し振りに松葉牡丹の咲くを見き母はあちこちに挿してふやしき
・「為」といふ字「考」といふ字をこの人も正確に書けずさびしかりけり
・ありし日のみ名を彫りたるみ墓石いつ来たりても心安らぐ
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会員の作品(2013年11月)

2013年12月13日 | 会員の作品
三谷和夫:沼の汚染減れども鳥も魚も減りこふのとり呼ぶは夢のまた夢(新アララギ2013.11)
佐々木フミ子:スーパーの賑はふは良しものを買ふ異国のをとめら楽しげにして(新アララギ2013.11)
細田雄子:引き籠りの子なりしに甥は震災後別人のごと復興の重機に励むと(新アララギ2013.11)
松本ゆき:絶滅危惧種と聞けばいとほし藤袴庭にそよぐを我は見てゐる(歌会2013.11)
木村和子:連日の猛暑は蝉にも辛からむ土に七年やうやく出でしに(新アララギ2013.11)
千葉照子:海の面に広がる筋を水脈(みを)と知る女川湾を望む山にて(歌会2013.11)
坂巻志津江:庭隅のひとところに増えし烏柄杓又残すかと植木屋が言ふ(歌会2013.11)
須田博:七十年の時経し今も目に残る学徒出陣の行進の様(歌会2013.10)
今野英山:まとひつく暑さに負けじと気張る顔みているだけで暑さ増しくる(新アララギ2013.11)
高橋毬枝:子と孫を思ひて買はむ永代供養墓便利良くして安全なるビルに(新アララギ2013.11)
小熊宗克:残業の窓より仰ぐ後の月ふるさと捨てて定年近く(歌会2013.11)
山崎日出男:色白の腕(かいな)しならせボール打つ老理髪師のサーブ返せず(歌会2013.11)
麦島和子:*草紅葉色付きそめし湿原に白樺の樹は白く際立つ(歌会2013.11)
岸野トモヱ:*行く潮と帰る潮とが交わりて白く泡立ち渦沈みゆく(歌会2013.11)
大倉康幸:*時々は大雨よ降れ何もかも洗い清めてほしい時あり(新アララギ2013.11)
小那覇暁美:*今日もまた昔話を繰り返す確かにあなたは変わってしまった(歌会2013.11)
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現代短歌社賞の最終選考に

2013年12月13日 | トピックス
『現代短歌』2013年12月号誌上にて選考結果が発表され、第1回の「現代短歌社賞」の最終選考に当会員の佐々木フミ子さんが残りました。

惜しくも入賞を逃しましたが、予選通過作品して掲載されました。

歌集名は『北極星』です。

なお佐々木フミ子さんは、2010年に第20回「短歌現代歌人賞」を受賞されています。
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年刊詞華集2012掲載作品

2013年12月06日 | 会員の作品
現代短歌社が発行した「年刊詞華集2012」に、当研究会から以下の作品が掲載されました。

三谷和夫
・茂吉先生詠みにし雁をこの沼に呼ばむ願ひて我は老いゆく
・「百年後の手賀沼」といふ文集成る大人は大方夢を語らず
・街の誇る沼の底土セシウムのベクレル高きを語る人なし
・焼却灰の引き取りを市は断らる今放射能にまみるる心地す
・戦争をなすべからずと念じ来てわが戦争を書かず語らず
・凸凹の歩道を自転車こぎて走る馬に乗るごと足ふんばりて
・わが庭に黒揚羽来てただよへば久しく会はぬ人の思はる

須田博
・留守居して暇持て余す日曜日郵便は来ず夕刊もなく
・冬至の湯ひびあかぎれを癒すと言ふ柚子を浮かべて手足を擦る
・我武者羅にただ只管(ひたすら)に白球を追ひし青春夢に顕ちくる
・大都市の弱さを露呈す僅かなる雪に麻痺する交通手段
・怖ろしき夢に目覚むる真夜中に梟の声不気味に聞こゆ
・隠れん坊面子ビー玉独楽回し路地に童の昭和の遊び
・夾竹桃終戦の日も咲きゐしと我戦場に在りて知らざりしこと
・サークルに室伏広治は絶叫す鉄球遠くへ飛ばさむとして
・老い二人その日の話題さして無く昔の思ひ出ただ繰り返す

今野英山
・フィレンツェを追はれしダンテがこの門を潜りて見しは腐敗のローマか
・幾十の干し物かかる路地裏に滴(しづく)よけつつナポリを歩く
・カンツォーネの悲しき音色奏でつつマンドリン弾きは席に寄りくる
・欲望のままに見えゐしこの街に「七つの慈善」のカラバッジョの絵
・身を投げむことあるならば海岸(うみぎし)の碧きに揺るるミモザの花へ
・段状に崖を刻みし海の民レモンの畑(はた)に生計(たつき)たてたり
・ポケットにモザイクひとつハドリアヌスの浴室飾りし栄華の欠片(かけら)
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