開催日 平成28年11月20日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子北近隣センター並木本館(我孫子駅北口から大通り右方向徒歩約10分)
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
11月10日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の前代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2016年9月号より
・春となりし大山(だいせん)思ふ谷に入り山ふところに独活掘る友よ
・独活かじり飛騨高山の古酒をくむ遠き友らに会ふ心地して
・飛騨の地に病養ふ友あれば碓氷の神の前に鈴振る
・「川戸」にて文明摘みし水芥子浅間の谷に茂りにしげる
・流れ澄む浅間の麓の水芥子噛めばたしかな辛味を伝ふ
・来む春は湯川のほとりに宴張らむ鉢にクレソン豊かに盛りて
新アララギ 2016年9月号より
・小さき花には小さき虫来て大き花には大き虫来て花粉を授受す
・風船蔓の小さき花に来てをるは蜂の類か蠅の類か
・威嚇なのか偶然なのか幾度もわれに向ひて飛び来る熊ん蜂
・東雲(しののめ)と言ふべき今は時なるか目覚めてしばしうとうととゐる
・枝番号いくつも付けてやうやくに纏め上げたる先生の伝記
・見えてゐし富士山も高層ビルに遮られここに早くも五年過ぎたり
三谷和夫:啄木夫妻をステージに演じる二重唱胸打ち止まず涙にじみ来(新アララギ2016.9)
佐々木フミ子:武家屋敷と共に年経し樹の高みサルノコシカケひとつ大きく 佐倉城址吟行(新アララギ2016.9)
木村和子:寝ぬる前莟はややに口を開け目覚めれば大き黄のユリの花(新アララギ2016.9)
千葉照子:小さき路地の簾に干しし祖母の烏賊観光バス止まり購ひしと言ふ(歌会2016.9)
須田博:鶯の声を聞きつつ朝餉とる友贈り来し新茶味はひつ(歌会2016.9)
今野英山:碑(いしぶみ)に残る戦禍の文字かすむケラマブルーのかげもゆらぎて(新アララギ2016.9)
高橋毬枝:妹の持ち来しはがきに孫子らを愛しむ母の歌三首あり(新アララギ2016.9)
山崎日出男:反戦は八月のみで終わらせず生きゆく我の通奏低音として(歌会2016.9)
麦島和子:*枯れし花活けしままなる父母の墓詫びつつ我は浄めはじめる(歌会2016.9)
岸野トモヱ:*これからを今より少し輝かんと友への便りに我はしたたむ(歌会2016.9)
大倉康幸:*あちこちに遊歩道整備され我をのんびりウォークに誘う(新アララギ2016.9)
小那覇暁美:*軽快に足場を歩く職人を見ればラッパズボンに地下足袋姿(歌会2016.9)
前澤重成:楽しみだ安倍対トランプ舌戦が二人の対決どちらが勝つかな(歌会2016.9)
相川盈子:*江戸の世の武士の屋敷に格差見きへり付畳とへり無畳と(新アララギ2016.9)
宮本通代:大葉子に庭石菖の花咲きて佐倉城本丸跡の広き草原(新アララギ2016.9)
葛岡昭男:*しなやかに風に揺れいる柳の芽無邪気にあそぶ孫の頭上に(新アララギ2016.9)
手賀沼湖畔の「文学掲示板」、10月は当短歌会の作品です
手賀沼湖畔文学の広場にある「文学掲示板」、2016年10月は手賀沼アララギ短歌会の歌が6首掲載されます。
・朝露の穂先に光り八月の田面は実りを待つばかりなり(つくば 宮本通代)
・医療費が家計圧迫せる一年の申告終わりて紅茶楽しむ(柏 前澤重成)
・孫子らが寄りて包みし百個の餃子かたち様ざまをかたらひつつ食ふ(柏 高橋毬枝)
・青春の表と裏の間(はざま)にて「人間失格」に救い見出しき(我孫子 岸野トモヱ)
・眼覚めゐて寺の鐘聞き起き上り静かに始まる老いの一日(我孫子 小熊宗克)
・長生きの父母の遺伝子継ぐわれの歌詠む暮らしこれから本番(館山 相川盈子)