開催日 平成27年6月7日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階和室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
5月28日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2015年4月号より
・磐梯は胸を張れよと呼びかける雪野の果てに父の如くに
・道の駅の辛味大根有りがたし今宵はうどんの「ぶっかけ」にせむ
・底冷えのしるき会津の山の家ミシリと音す地震(なゐ)の過ぎしか
・一年の胃の腑の疲れいやすべく白子(しらす)卸しで先ずは一献
・友ふたり相次ぎ倒る学生の頃よりアララギに依りこしものを
・病床に苦しむ君らに心残しゆく瀬戸内の歌会いかにも遠し
講師・吉村睦人先生の歌(2015年4月)
新アララギ 2015年4月号より
・予防接種毎年してゐしインフルエンザ余病を連れてわれを襲ひぬ
・男性の平均寿命は八十歳八十五歳まで生きて何をか言はむ
・空を見上げ雲の動きを見つめをり久し振りなり病室にてあれど
・白寿近き君のリハビリに励む歌読みてわれも出で立たむとする
・「宮先生」とわが呼びたるをたしなめき「では宮様」と言へば笑ひぬ
・鵯がベランダに来て桃の蕾ついばみゐるを病室にて思ふ
三谷和夫:まちに最古の一石五輪塔を模して建てぬ老いてつくりし我が墓の辺に(新アララギ2015.4)
佐々木フミ子:吸殻を拾ひて轢かれし人ありき戦後の街に米軍のジープに(新アララギ2015.4)
木村和子:高齢者は感謝して払ふ掃除代経済活性化に貢献せむと(新アララギ2015.4)
千葉照子:片貝の初日を吾と待つ君の背は大きく光太郎を想ふ(歌会2015.4)
須田博:桟橋にゆらりゆうらり春を待つすわんボートは化粧直して(歌会2015.4)
今野英山:君作りしパッションフルーツの濃厚なる味は愛するこの島そのもの(新アララギ2015.4)
高橋毬枝:山門近く店先に捌く鰻屋の呼び声にほひは願を盛り上ぐ(新アララギ2015.4)
小熊宗克:ケイタイを持たず電子レンヂなく晩酌一合相も変らず(歌会2015.4)
山崎日出男:声高に反戦叫ばず仏(フランス)シネマ「禁じられた遊び」のメロディ哀し(歌会2015.4)
麦島和子:*来年も雇用の更新できたよとさらりと告げる夫は自慢げ(新アララギ2015.4)
岸野トモヱ:*平凡であれかしと説く母を背に抗うばかりこの五十年(歌会2015.4)
大倉康幸:*高層のビルの谷間を縫うようにニコライ堂の鐘鳴り響く(新アララギ2015.4)
小那覇暁美:*この人はどう書かれるのだろう教科書に平和への道戦争への道(歌会2015.4)
前澤重成:三椏(みつまた)の何ともいえぬ香りかぎ寒さ過ぎしと一息つきぬ(歌会2015.4)
相川盈子:*移り来て新年迎えともかくも安房神社にてお祓いを受く(新アララギ2015.4)
宮本通代:腕の良き庭師の手入れの庭木より姿美し冬の欅は(新アララギ2015.4)