開催日 平成26年9月14日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階和室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
9月4日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2014年7月号より
・四段抜き本日夕刊トップ記事オバマと安倍の「ゴルフ大好き」 四月二十二日朝日・夕刊
・その下に小さき二段総務相ら議員百五十名の靖国参拝
・いつよりか編集方針の大旋回愚民政策の片棒担ぐ
・おぞましき翼賛政治は進行中超党派の「鴉」の群が靖国の門へ入りゆく
・「間抜けだが山へ行く奴いい奴」と深田久弥のある日の言葉
・ 山へ行きミシミシ水を飲んで来るこの簡明を吾は愛する
新アララギ 2014年7月号より
・山葵の花ところどころに咲きゐる渓流に沿ひてしばし登りゆく
・トンネルに入る寸前に見かけたる岩よぢて咲く山藤の花
・黄の小さき花つけてゐる檀香梅道は尾根に近づくらしも
・岩波の校正部長はアララギ会員の榎本順行にて樋口賢治の後釜にわれを雇ひ呉れたり
・凸版印刷にてのその雑誌「世界」の出張校正に河田柾氏と久方振りに邂逅したり
・校正の待ち時間に河田氏は工場内を隈なく見学させて呉れたり
三谷和夫:若き日の宮地先生の登りしは塔ノ岳かと地図を見廻す(新アララギ2014.7)
佐々木フミ子:大仏を見れば思ほゆ戒名を墓を拒みて逝きし住井すゑ先生(新アララギ2014.7)
木村和子:雪柳なのはな花桃チューリップ花は勢ひて春の日まぶし(新アララギ2014.7)
今野英山:育て来し玉葱の苗まだ細し捨ててゆかねばならぬ畑に(新アララギ2014.7)
高橋毬枝:朝に夕に遊具持ち寄り交はし合ふこどもらの声部屋に響けり(新アララギ2014.7)
麦島和子:*職場にて我が身の落ち度補いくれしおとめの気持ち胸にしみ入る(新アララギ2014.7)
大倉康幸:*次々と模様替えする街角にあふれる活気我は気に入る(新アララギ2014.7)
相川盈子:*廃校に里を去りゆくバーバラ先生筑波に桜の咲く日を待たず(新アララギ2014.7)
宮本通代:新旧の二つ社が並びゐて今この時のありがたく思ふ(新アララギ2014.7)
新アララギ 2014年6月号より
・わが郷(さと)に松島ホテルを建てしヤン・レツル「原爆」ドームの設計者と知る
・若きヤンに物産陳列館を建てしめし知事は歌の友寺田刀自の祖母にてありき
・予想よりもはるかに大きな陳列館ドームは屋根に小さく写る
・ウイーンの世紀末文化に学びしか円形のデザイン多用のかの陳列館
・帝国主義の跋扈(ばっこ)厭ひしヤン・レツル日本人の妻得て日本に長く暮らしき
・チェコの独立強く願ひてヤン・レツル宿帳にボへミア人と常に記せり
新アララギ 2014年6月号より
・かなしみを花に置きかへ年々にその花を見て生きて来たりぬ
・秘密保護法にて逮捕されたる夢なりき肝心なところにて覚めてしまひぬ
・何に対する反感なのか分からぬまま今日もひととき抱きてゐたり
・采振木の花咲く下にわが立ちぬあれから一年またも過ぎたり
・庭々に牡丹の花の咲きてゐし丹沢登山口の蓑毛の村落
・青島より採りて来しより十幾年年々花立つるこの武蔵鐙
三谷和夫:街に残る森に小さき池ありて中の島には狸棲むといふ(新アララギ2014.6)
佐々木フミ子:日の差せる沼の面にありありと水面かけくる白き雨脚(新アララギ2014.6)
細田雄子:先生の「受けて報ゆるなき」と詠みまししを思ひて仰ぐ左千夫らの写真(歌会2014.6)
木村和子:この家に姉は友呼び話ししかひとり居にして数多の食器(新アララギ2014.6)
千葉照子:母の箸にいらだちて詠む歌ありて宮地先生の若き日思ほゆ(歌会2014.6)
須田博:田の面を素早く低くつばめ飛ぶ明日は雨にならんかと思ふ(歌会2014.6)
今野英山:今帰仁(なきじん)の丘に緑の屋根ありて朱塗りの回廊を子ら駆けぬけき(新アララギ2014.6)
高橋毬枝:こだはり性は父系の血だなといふ我が子甥は母系か鷹揚にして(新アララギ2014.6)
小熊宗克:耐へは耐へ神国不敗を信じゐしわれら老い病みて余命少なし(歌会2014.6)
山崎日出男:憧れを語ることなく離れ来て五十星霜へし集ひにその死を知りぬ(歌会2014.6)
麦島和子:*新しき依頼の仕事に立ち向かう人生最後の挑戦なりと(新アララギ2014.6)
岸野トモヱ:小杉(こすぎ)の地に生まれ育ちし友逝きて吾が行き慣れし家の又消ゆ(歌会2014.6)
大倉康幸:*片隅に雪残りたる小春日にニコライ堂のドーム輝く(新アララギ2014.6)
小那覇暁美:*期待値を低く定めて生きることそれもまたよし生き易かろうし(歌会2014.6)
相川盈子:*一面の雪へ踏み込み散歩する今朝は犬との歩調の合わず(新アララギ2014.6)
宮本通代:ティッシュペーパー缶詰下着買ひ溜めして増税前のささやかな抵抗(新アララギ2014.6)
6月22日(日)福島市内で「新アララギ福島歌会」が開催され、
当歌会からは千葉照子が参加しました。
宮城歌会の日程が重なり、33名の出席の内、
福島県内から4名の初参加がありました。
東京・埼玉・千葉からは3名参加しました。
講師は雁部貞夫先生です。
歌評後も多くの質問が寄せられ、皆熱心に耳を傾けていました。