開催日 2020年3月8日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子北近隣センター並木本館 1F 第3会議室
講 師 「新アララギ」代表 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
2月27日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。ヒマラヤの登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会
三谷和夫:強き野分うなり過ぐれば晴れてまた暑さにうだる日とはなりたり(新アララギ2020.1)
佐々木フミ子:暗証番号の数字に慣れてチマチマと引き出す金のあはれ温とし(新アララギ2020.1)
千葉照子:文中に「令」「和」は離れて使はれて歌にもあらぬと先生は説く(歌会2020.1)
今野英山:パパが来て爺ぢ要らぬと言ひはなつ忖度するなき幼の本音(新アララギ2020.1)
高橋毬枝:口内炎に味見の出来ぬ吾が料理濃し甘し辛しと児はいつぱしに言ふ(新アララギ2020.1)
岸野トモヱ:*餅つき会に集いし友の半分はガン経験者なり皆はつらつと(歌会2020.1)
大倉康幸:*適任者見つけ出すのも大切な仕事のうちぞうまく回せよ(新アララギ2020.1)
相川盈子:*髪を結いりりしき曽祖母かねばあちゃん火鉢の前に餅焼きくれし(新アララギ2020.1)
宮本通代:十三夜のすすきに添へし小枝より栗の実一つ転がり出でぬ(新アララギ2020.1)
葛岡昭男:*半世紀働き続けた大腸に感謝を込めてカメラが入る(新アララギ2020.1)
丸山さち子:*昨夜の風なきかの如く静まりて今朝の筑波嶺青深く立つ(新アララギ2020.1)
戸田邦行:*四六時中チビ助我の傍らに今日からそこは空白となる(新アララギ2020.1)
鈴木英一:この宇宙始まりはビッグバーンと言ふけれどたった一つととても思へぬ(歌会2020.1)
新アララギ 2020年1月号より
吉村 睦人
・雨に濡るるあららぎの朱実幾粒か茂吉せし如くわがふふみたり
・わが隣に土屋先生坐すを幻に今日の歌会も緊張しゐき
雁部貞夫
・春告ぐる魚をゆたかに盛りし皿あれは確かに古九谷だつた
・蟹焼きてその身すすめて呉れたりき静かに雨の降る宵なりき
手賀沼湖畔文学の広場にある「文学掲示板」、2020年2月は手賀沼アララギ短歌会の歌が6首掲載されています
・祖母我に繕ひ頼む少年のメモ「右の膝目立たぬやう土曜日までに」(取手 木下和子)
・雨音の軽快なるかな命つなぐ思はぬ報せに聞く夜想曲(ノクターン)(柏 今野英山)
・降りきたる雹に片なびく葦群に雛を守りて白鳥ひそむ(牛久 佐々木フミ子)
・粘土にて孫が作りし土星のうしろ環がギュッと押しつけてあり(つくば 鈴木英一)
・中指にわれには少し小さくて義母の残しし銀の指さし(土浦 丸山さち子)
・ゲレンデの蛍光グリーンのウェアに遠き彼の日の君思ひ出づ(つくば 宮本通代)