手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

会員の作品(2024年8月)

2024年08月30日 | 会員の作品
*新仮名遣い

今野英山:小雨ふる山の下りはうつうつと森いつまでもつづきて暗む(新アララギ2024.8)
高橋毬枝:クルーズ船の旅は夢なり山下埠頭の停泊船ディナーに舌鼓打つ(新アララギ2024.8)
麦島和子:ふわふわドームに飛び跳ね遊ぶ孫ら見て吾もやりたしと挑戦したり(新アララギ2024.8)
岸野トモヱ:*ギャオギャオと猫のケンカか飛び出せば教会に行くと泣き叫ぶ子ら(歌会2024.8)
大倉康幸:*良い客に恵まれたのか早々に継続案件連絡が来る(新アララギ2024.8)
相川盈子:*めずらしく散歩を渋るしば犬われの不調が気になるらしい(新アララギ2024.8)
宮本通代:川を切り大地うがちて利根川の流れを変へて江戸を守りし 利根川東遷事業(新アララギ2024.8)
丸山幸子:*ひさびさにレースのカーテン付け替えてほのかに華やぐ二人の暮し(新アララギ2024.8)
鈴木英一:関宿は関東平野の間中なり遠き山並み城より望む(歌会2024.8)
東寿美枝:冬うららベンチに座る老夫婦寡黙なれども肩寄り添ひて(新アララギ2024.8)
今野礼子:*旅先のカフェにさらっと描きしというそのスケッチの線の勢い(新アララギ2024.8)
桂 崇人:*心地よき風と光の中に立ち気功師の道われ歩みゆく(歌会2024.8)
安達和治:*朝ぼらけ窓を開(ひら)けば穂高見え君と眺むる小(ち)さき喜び(歌会2024.6)
高木千春:*咳きこんで苦しむ我の背を温かい手がさする気がした独りの夜に(歌会2024.6)
三宅信子:*陶片をシャベルで掘って埋めし日のあのときめきを思い起こしぬ(歌会2024.6)
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講師の歌(2024年8月)

2024年08月30日 | 講師の作品
新アララギ8月号より抜粋

雁部貞夫先生(新アララギ代表)
・再びは帰れぬ故郷と思ひつつ峠に立ちしか少年茂吉
・意外にも書屋は大き二階建て桂の大樹が雪を防ぐか

今野英山 手賀沼アララギ短歌会代表(新アララギ選者)
・天心の再起の地に見る「不死鳥」の大作すべて生と死のすがた
・怒りくるふ濁流に友は流されて命をひろふ命の森に
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2024年9月歌会のお知らせ

2024年08月29日 | 歌会のお知らせ
開催日  2024年9月8日(日)午後1時~4時30分
会 場  我孫子駅北口 並木本館(我孫子北近隣センター)、調理室+第1学習室
講 師 「新アララギ」選者 今野英山(当会代表)
内 容  短歌作品の批評、添削指導
会 費  1500円/月(半年分を前払いで支払います。中途入会は月数に応じて支払い

歌稿(短歌3首)は、8月29日(木)必着で担当者(大倉)まで提出してください。


☆歌会は見学もできます。(一回にかぎり見学は無料) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。

☆見学もしくは会への参加を希望される方は下記にメールしてください。
eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会・今野英山

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2021年8月歌会のお知らせ

2024年08月03日 | 歌会の概要
開催日  2024年8月11日(日)午後1時~4時30分
会 場  手賀沼湖畔 アビスタ第3学習室
講 師 「新アララギ」選者・代表 雁部 貞夫先生
内 容  短歌作品の批評、添削指導
会 費  1500円/月(半年分を前払いで支払います。中途入会は月数に応じて支払い

歌稿(短歌3首)は、8月1日(木)必着で担当者(大倉)まで提出してください。

☆歌会は見学もできます。(一回にかぎり見学は無料) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。

☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。

☆見学もしくは会への参加を希望される方は下記にメールしてください。
eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会・今野英山
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関宿吟行会紀行

2024年08月02日 | トピックス
「次回は関宿か将門を巡るのもいいね。」
という雁部先生のお言葉で早くから行く先の候補は出ていた。ただどの様なルートで、移動手段は何を使って行くかが大きな課題だった。というのも関宿は千葉県の最北端茨城埼玉との県境で、鉄道その他の公共交通機関が無く最寄駅からバス利用三十分下車徒歩十五分という立地である。そこでマイクロバス利用ということに落ち着いた。手賀沼アララギ短歌会初のバス利用の吟行会となった。
 六月十五日、十時バスは柏駅を出発した。朝から眩しい陽光に溢れ、猛暑が心配されるほどだ。しかしバスの中は快適で緑豊かな車窓を眺めつつ関宿へと走った。車内では雁部先生から関宿についてお話を伺うことができた。江戸時代の関宿城の役割やそれに伴う城主は代々幕府の中でも重要な役割を担う大名が努め、中でも久世氏の治世は長く幕末まで続いた。全国歌会の会場の清澄庭園は久世氏の下屋敷だったという。また、この地に縁の俳人大岡頌司と彼の作品三句を紹介された。
 柏を発って一時間余り、開けた田園風景の中に白いお城が目に飛び込んできた。目的地の千葉県立関宿城博物館である。利根川と江戸川に挟まれたスーパー堤防の上に建つお城はかつての関宿城を模した天守閣を再現している。利根川流域における洪水・治水、利根川東遷の歴史、河川交通と舟運、そこに育まれた産業や文化などをテーマとした展示が充実している。
 出迎えてくれた学芸員から立体地図を見ながら概略をお聞きして館内を各自見て回った。
最上階の展望室からは筑波山がくっきりと姿を見せ、足元には利根川が豊かに水を湛えて流れていた。四方に遮るものも無く遠く日光連山や日本アルプスが一望された。条件が良ければ富士山を望むこともできる。
 昼食は城下にある「けやき茶屋」で鰻丼を食した。何故かこの会の昼食は鰻が定番である。驚いたことにこの店の主の先祖は久世の殿様入城の際付き従って共にこの地に来たという。壁に貼ってあるセピア色をした古い写真を指しながら城下の変遷を語ってくれた。このような交流が何ともうれしい。久世家の家臣の長男として生まれ、この地に育ちこの地に眠る鈴木貫太郎(第二次世界大戦の終結時の総理大臣)を今でも閣下と呼び心酔しきりの様子である。
 食後は関宿城本丸跡と関宿水閘門を訪ねた。江戸川の土手や旧河川敷は日差しの中ではあったが、水門を流れる水音と心地よい風が爽やかで気持ちの良い散策となった。
 帰りのバスの中では各々三十一文字を練り上げていたに違いない。新アララギ誌上にてご覧あれ。

宮本通代

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会員の作品(2024年7月)

2024年08月02日 | 会員の作品
*新仮名遣い

今野英山:月桃の花咲く丘は悲しみの極まるところ今も変はらず(新アララギ2024.7)
高橋毬枝:ぼんぼりの灯りに並ぶ吾が雛(ひひな)面(おも)拭ひつつ母の手想ふ(新アララギ2024.7)
麦島和子:夕闇に湯宿の明かり灯り初め山肌華麗にライトアップす(新アララギ2024.7)
大倉康幸:*町内会役員不足は明白で問い合わせれば仕事降り来る(新アララギ2024.7)
相川盈子:*眠れずにスマホに写真探したり亡き夫飼い犬孫いとおしき(新アララギ2024.7)
宮本通代:廃校の庭に桜の咲き満ちぬ幾千人の児を見守り来しや(新アララギ2024.7)
丸山幸子:*玄関前にチューリップの花咲き初めて散歩の園児ら唄いつつ行く(新アララギ2024.7)
東寿美枝:日向ぼこ日向残して夫はベッド寝息微かにカーテン閉める(新アララギ2024.7)
今野礼子:*鎖場を胸突き八丁を導きし君の背中の頼もしかりき(新アララギ2024.7)
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講師の歌(2024年7月)

2024年08月02日 | 講師の作品
新アララギ7月号より抜粋

雁部貞夫先生(新アララギ代表)
・最上川春うららにて雪代の水ゆたかなり柳萌えつつ 大石田・早春
・向川寺かうせんじつひに無住となるといふ禅修行する若者なきや

今野英山 手賀沼アララギ短歌会代表(新アララギ選者)
・地震予知かなはぬことと割り切りてたんたんと生く今を詠みつつ
・揺れあらば時たま感じる浮遊感わが人生は砂の楼閣
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