開催日 平成30年6月10日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子近隣センター並木北近隣センター1F 会議室2+3
講 師 「新アララギ」代表 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
5月31日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会
< *印 新仮名遣い>
三谷和夫:朝の七時に通学しゆく小学生早も働く教師を思ふ(新アララギ2018.4)
佐々木フミ子:見るほどに近づくごとき大き月「静の海」のくろぐろ冴えて (新アララギ2018.4)
木村和子:三人の子はそろひて帰るはいつの日か朝ひとり去り夕ひとり来る(新アララギ2018.4)
須田博:歌詠むに最後の七文字出でこぬは歌才の無きか老いたるゆゑか(歌会2018.4)
千葉照子:われ見惚れる美しき緑の大き岩おぢは腰掛け釣りすると言ふ(歌会2018.4)
今野英山:君逝きてやうやく歌集の届きたりそこには吾の知らぬ断面(新アララギ2018.4)
高橋毬枝:月冴ゆる寒空に立つ皇帝ダリア萎むことなく長夜を耐へぬ(新アララギ2018.4)
山崎日出男:学食の素うどんと飯で腹満たしし安保世代も喜寿を迎えぬ(歌会2018.4)
麦島和子:*公園のベンチに休める媼らは自家生り蜜柑と子らに与える(新アララギ2018.4)
岸野トモヱ:*義父母姉大谷祖廟にお納めし京を祈りの地とこの春決めし( 歌会2018.4)
大倉康幸:*何だって笑い飛ばして行く気ならうまく突破できそうな朝(新アララギ2018.4)
相川盈子:*蜜蜂が冬ごもりせる館山にわれは移住し畑耕す(新アララギ2018.4)
宮本通代:また一人郷土の偉人に出会ひたり伊能図より先に日本地図を書きし人(新アララギ2018.4)
葛岡昭男:*大根は炊くほど更に飴いろに冬至の客と熱燗交す(新アララギ2018.4)
渡辺澄子:*湯に放つ和布(にきめ)の緑食そそる鍋に温もる寒戻りし夜(歌会2018.4)
石川芳江:*荒浜の海に額ずき花束を手向けし少女に春の風吹く(歌会2018.4)
立川多喜子:常になき海山の幸取り揃ひわが飢ゑし日も遠くなりたり(新アララギ2018.4)
戸田邦行:*明日は雪溜りし仕事に日々追われ子供のように喜べぬ我(新アララギ2018.4)
鈴木英一:*雪中に栗鼠がちょこぴょん木から木へ直後に鷹が追ひて横切る(歌会2018.4)
新アララギ 2018年4月号より
・吾が買ひし写真集見し書店員しばらく無言「帝都炎上」のさまに 『関東大震災画報』
・上野公園にひしめく群集三万余九月一日午後の四時半
・西郷像無事に立てれど隈もなく紙を貼りたり避難知らせて
・震災に耐へしと思ひしニコライ堂全き廃墟となりゐしを知る
・吾が父の思ひ出ばなしの浅草「十二階」半ばは折れて外壁さらす
・向島の「天に冲する」火焔の下若き父母逃げまどひき
新アララギ 2018年4月号より
・最後の別れに来たりし兄なりしか常より長く握手をしてゐき
・先生の歌に従ひオリーブ油脛に塗りたれば痒みをさまりぬ
・一次試験合格せしを言ひ来しがその後何とも言ひ来ぬ生徒
・マンションの部屋に籠れば雨風との関りもなく日々の過ぎ行く
・もう一度くらゐ行けるかも知れず思ふだけで楽し春の瀬戸の島々
・自から認知症と言ひをりし友その電話も来なくなりたり
当会の三谷和夫さんの講演会が我孫子市のけやきプラザで5月16日に行われました。
東葛地方(柏市、我孫子市、松戸市、野田市、流山市)の地名の由来を、時代を追って自然・地形、人名、信仰、農耕、交通・集落、その他、から考察しまとめたものです。
最後に流山市の参加者から、地名の持つ歴史性と地名の変更についての意見表明もありました。