長年、手賀沼アララギ短歌会を指導していただきました、吉村睦人先生がお亡くなりになりました。
心からご冥福をお祈りいたします。
・2019年12月4日 ご逝去 89歳。
・葬儀・告別式は近親者で行っています。
経歴
・東京都出身、「新アララギ」の前代表。
・開成中学・高校教頭・青稜高校校長を歴任。
・歌集「蝋梅の花」にて「第21回島木赤彦文学賞」を授賞
開催日 2020年1月26日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子近隣センター並木北近隣センター1F 第3会議室
講 師 「新アララギ」代表 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
1月9日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会
三谷和夫:朝に夕に簀の子橋みな架けはづし城守りしといふ跡形もなし(新アララギ2019.11)
佐々木フミ子:空仰ぐ河童の仕草に踊るほど明るさの増す木星土星(新アララギ2019.11)
千葉照子:鷗外宛て小(ち)さく丸き字の茂吉の葉書記者話し上手にてなど書きあり(歌会2019.11)
今野英山:霧こむる山上の国サンマリノ「ルパン三世」の謎めく砦(新アララギ2019.11)
高橋毬枝:その夫は余命を聞くを拒否したり常なる一日(ひとひ)を続けむ為に(新アララギ2019.11)
麦島和子:*息子にと母縫いくれし紺の浴衣孫に着せたりナフタリン香る(新アララギ2019.11)
岸野トモヱ:*嵐去り日差しの出でてほんのりと金木犀の香り初めたり(歌会2019.11)
大倉康幸:*番付をされたくなくて抜けだした気持ちは今も変わらず自由(新アララギ2019.11)
相川盈子:*行き詰まり屋根裏部屋に寝ころびて白き雲みてことばをさがす(新アララギ2019.11)
宮本通代:七十歳を越えし今年は我もまた高齢者なりとエアコン使ふ(新アララギ2019.11)
葛岡昭男:*背を摩るだけの介護となりし時はじめて岳父と心通えり(新アララギ2019.11)
丸山さち子:*笑い声われを呼ぶ声よみがえる更地に立てば父母の声(新アララギ2019.11)
戸田邦行:*午前四時終わらぬ仕事に追われつつ生きるは何かを考えている(新アララギ2019.11)
鈴木英一:釜石のスタジアム前の公園に津波慰霊碑いくつも続く(歌会2019.11)
新アララギ 2019年10月号より
・「吾を揺る友ひとりあれ」と願ひたる君は孤独をその友として
三宅奈緒子全歌集
・かくかくに初句検索も出来上がる君のみ読み得る文字を残して
・晩年に類似歌とみに増えゆくをつぶさに知りぬ戒めとせむ
・校了紙渡せば来年は本となる「ハート・ランド」でさあ乾杯だ
・痛風の戒め自ら解かむとすさもあらばあれ麦酒が旨い
・「人生は徒労」と書きし君が父徒労にあらずこの四千首
・
新アララギ 2019年11月号より
・徘徊してゐただけなのにスリッパで打ち殺されぬこのゴキブリは
・安倍総理を庇つた褒美にまた一人財務省課長が駐英公使となりぬ
・何となく今日も橋までやって来て水の流れを見下ろしてゐる
・残りゐる茅の輪をわれはくぐりたり杖つきながら気をつナながら
・「ぢぢと真桜(まお)の秘密」と言ひて買ひてやりしジュースを喜び飲みし幼子
・自動販売機のみ置かれゐし煙草屋のその販売機も撤去されたり