開催日 平成29年8月6日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階調理実習室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
7月27日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の前代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2017年5月号より
・稀々に姿現はす飯豊山横雲の上に朱(あけ)にかがやく
・豊かなる水を願ふか山仰ぎ掌を合はせゐる媼と少女
・陽水の歌は好めど歌詞はダメ「金属のメタル」で「川沿いリバーサイド」か
・厭世的そして気だるきその歌を繰り返し聴く峡の雪の夜
・投げやりと思へるまでに声張りて陽水は歌ふ「上海」の歌
・気が付けば深夜の三時陽水のテープも終わる「今日(きょう)はさよなら」
新アララギ 2017年5月号より
・行方不明の猫を尋ぬる貼紙の雨に濡れゐて読み取り難し
・来年もここに来たりてこの桜見ること得むか足り去り難し
・葡萄棚の下に苺を作りたるかの頃恋ほしマンションに移りて
・肥料を遣り過ぎたるか二人静は三本花穂立て三人賑やか
・立ち並ぶ友の鶏舎を見たけれど病菌恐れて入るを許さず
・人工芝となりし記念し今頃は現役とOBと試合しをらむ
三谷和夫:菱生ふる池に足踏み水車を据ゑ田に水入れし池いまありや(新アララギ2017.5)
佐々木フミ子:非正規社員なほざりに首相言ふアメリカに雇用七十万人と(新アララギ2017.5)
木村和子:おひるねの小さきふとんを干す朝温き日そそぐ冬の保育園(新アララギ2017.5)
千葉照子:佐渡のひとは岩牡蠣の身を洗ひ食む吾は洗はず汁まで啜(すす)る (歌会2017.5)
須田博:年年(としどし)に思ひ遣る心深みゆき気儘に生き来し若き日を悔ゆ(歌会2017.5)
今野英山:登りこし頂に見る山なみのあくまで青し冬至まぢかに(新アララギ2017.5)
高橋毬枝:閑かなる野の一区画煌きて阿見アウトレットに車連なる(新アララギ2017.5)
山崎日出男:声に出し「牧場の朝」を読みてゐることばの働きを鍛えるリハビリに(歌会2017.5)
麦島和子:*夜明け前儚きまでの眉月は静もる街を淡く照らせり(新アララギ2017.5)
岸野トモヱ:*ぽろぽろと方言言いたき年と成り判りて呉るるは我が子のみなり(歌会2017.5)
大倉康幸:*手をかけて咲いた花より自らの力で咲くを我は愛でたし(新アララギ2017.5)
小那覇暁美:*春先の公園の色「ひいふうみい」空高くゆく緑の倉庫なり(歌会2017.5)
前澤重成:*ヘンデルのオペラの魔女は可愛くて客席笑い後味のよし(新アララギ2017.5)
相川盈子:*農業のプロかと道行く人は問うマルチシートを畑に張れば(新アララギ2017.5)
宮本通代:オープンを待たずに訪ぬ梅林は人も疎らに花の香流る(新アララギ2017.5)
葛岡昭男:*雨降って地固まるならばそれも良し沈黙守り時の過ぐる待つ(新アララギ2017.5)
渡辺澄子:*かまくらに灯(あかり)ともして児童(こら)が呼ぶ「甘酒うまかよ入ってたんせ!」と(歌会2017.5)
手賀沼湖畔の「文学掲示板」、6月は当短歌会の作品です
手賀沼湖畔文学の広場にある「文学掲示板」、2017年6月は手賀沼アララギ短歌会の歌が6首掲載されます。
・四十余年のブランクなんかなんのその昔と変わらぬ我が幼友達(柏 麦島和子)
・せはしかる記者生活を癒ししや椿大樹の青葉の蔭に (柏 高橋毬枝)
・候文に新かな振るは如何ならむ写しとはいへ建白書なり(牛久 佐々木フミ子)
・森の如き楚人冠庭園見回りぬ住宅地なれど森林浴にも似て(取手 木村和子)
・土砂降りの雨のち晴れの夏の日は富士の稜線キラリと光る(印西 小那覇暁美)
・時々は大雨よ降れ何もかも洗い清めてほしい時あり(柏 大倉康幸)