開催日 2019年12月8日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階第2会議室
講 師 「新アララギ」選者・代表 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
11月28日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
★見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
★雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。 歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
★参加を希望される方は下記にメールしてください。 eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会・今野英山
三谷和夫:合羽橋に三人囲める鍋のどぢやう争ひ食へば忽ちになし(新アララギ2019.10)
佐々木フミ子:曖昧に首相は笑ふかトランプ氏が安保条約は不平等と言ふに(新アララギ2019.10)
千葉照子:肌理粗き映像のなか鷗外は歩み過ぎ行く身を揺らしつつ
皇太子訪欧からの帰国お迎へ参列 大正十年撮影、大正十一年逝去(歌会2019.10)
今野英山:店の名はラファエロ描きし「フォルナリナ」淡き煉瓦のアーチの天井(新アララギ2019.10)
高橋毬枝:境内の堂々たる碑に刻まるる六区ゆかりのロッパエノケン森繁久弥 浅草寺界隈(新アララギ2019.10)
麦島和子:*木造の古き醤油蔵大き杉桶あまた並びてもろみの香たつ(新アララギ2019.10)
岸野トモヱ:*渋谷よりひたすら山並み眺めたり十一階のヒカリエにいて(歌会2019.10)
大倉康幸:*己の道自分で見つけて来たのなら良しとしようか父親として(新アララギ2019.10)
相川盈子:*万葉の世にも詠まれし真桑瓜安房の畑にわれは作りぬ(新アララギ2019.10)
宮本通代:姉の足は吾が腕よりも細々し一年足らずのホームの暮らしに(新アララギ2019.10)
葛岡昭男:*青麦は風まで青く呼び寄せて野にも山にも囁いており(新アララギ2019.10)
丸山さち子:*マンションの七階に住む幼子に蝸牛さがす今朝の夫は(新アララギ2019.10)
戸田邦行:*キジとミケ二つの命を預けられ重き覚悟を我らは背負いぬ(新アララギ2019.10)
鈴木英一:古都チェスキー・クルムロフのバラ祭り広場の屋台は日本と同じ(歌会2019.10)
新アララギ 2019年10月号より
・やうやくに全歌集上梓の月決まり安んじて向かふつひの厚生 三宅奈緒子全歌集
・安曇野に七坪の山小屋建てし君の歌ささやかなりき松の林に
・老いたれど草間氏のハンドルさばき確かにて秋山郷へ君をみちびく
・草間氏の遺影に向きて吾は読む終の御歌かシベリアの歌
・深田未亡人の交通禍読みし一首ありその命終を吾見守りき
・つつましく心の惑ひを詠みましき相聞の歌しみじみと読む
新アララギ 2019年10月号より
・骨董屋に金鵄勲章売られをりわれも兄のを売つてしまへり
・久し振りに見掛け
たりし山蛭は灯籠の土台石に折れ線描
く
・老醜をも早気にすることもなくただ只管に生きてをるのみ
・もう何処も負けるのを見たくない準決勝よりの高校野球
・父母の争ふ声を聞きながら眠りたりし日恋しかりけり
・老木の走り根のごとく静脈の盛り上がりゐる腕を摩りぬ