開催日 平成27年3月8日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ第一会議室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
2月26日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2015年1月号より
・琉球弧描く島々とめ行きて人にやさしき園作り給へよ 今野英山へ
・山原(やんばる)の空は青きか泡盛の瓶を抱(いだ)きて君よまどろめ
・暑き地に編笠茸は耐へ得るや山原くひなの影は見るとも
・沖縄の人も自然も激しけれ君大らかに郷に従へ
・君の車にふるさと「牡鹿」の岬ゆきあはれ鯨の鮨を食みしか
・いつの日か君帰りなば飛騨の国かの「角正」に酔ふも又よし
新アララギ 2015年1月号より
・プランターでは無理と思へど持ちて来し節黒仙翁に小さき花つく
・ベランダに植物囲ふビニールを買ひて持てれば早く帰らむ
・視野狭窄におちいりたるか仲間褒めばかりしてゐるこの作品評は
・いつの間にか花は終りてをりたりき椿の鉢かげの眉刷毛万年青
・プランターに朱き実つけし蔓のあり鳥の運びし鵯上戸か
三谷和夫:宮詣で終へて去らむにかつを木の金色光りて応ふる如し(新アララギ2015.1)
佐々木フミ子:噴煙と噴石の中ケイタイに人は残ししか「お母さんありがとう」 御嶽山噴火 (新アララギ2015.1)
木村和子:桂の木はまさに黄葉日に映えて綿あめのにほひ木下にひろがる(新アララギ2015.1)
千葉照子:師走の陽明るく照らす時ありて吾が絵の黄色目映ゆく見えぬ(歌会2015.1)
須田博:恐る恐る自転車を駆る狭い道抜き行く車の排気浴びつつ(歌会2015.1)
今野英山:夕暮れてつぎつぎ出でくる小さき猫餌ねだるなく自由きままに(新アララギ2015.1)
高橋毬枝:武蔵野の風吹く吾野(あがの)の道の辺にコスモス揺れて赤柿招く(新アララギ2015.1)
小熊宗克:金(きん)よりも高い珊瑚のあることを中国漁船の密漁に知る(歌会2015.1)
山崎日出男:沼の辺のススキの穂波風になびき筑波の嶺へお辞儀する如し(歌会2015.1)
麦島和子:*朝露に濡れいる木の間飛び遊ぶ百舌鳥の羽衣美しきかな(新アララギ2015.1)
岸野トモヱ:*正月は丸餅に限ると捜し廻る吾は郷には従えぬ身か(歌会2015.1)
大倉康幸:*目立たない所で映える萩の花静かに秋は深まりて行く(新アララギ2015.1)
小那覇暁美:*赤い屋根黄色い壁の多さにも理由があるなりこの国の歴史 べトナムにて(歌会2015.1)
前澤重成:三本目の矢は何処になりらむもともとが語呂合わせの矢あるわけもなし(歌会2015.1)
相川盈子:*呼吸止み険しき顔はすっと消え永遠の眠りに母はつきたり(新アララギ2015.1)
宮本通代:今はトキが空を舞ふといふ佐渡島その色に染む空見上げたし(新アララギ2015.1)
羽渕順子:「飛鳥Ⅱ」巨大客船停泊す横浜港の空占有して(歌会2015.1)
手賀沼湖畔文学の広場にある「文学掲示板」、2015年2月は手賀沼アララギ短歌会の歌が6首掲載されます。
盛装せる和服のをみなに酒を注ぐほろ酔ひの手の震へ怖れつつ(我孫子 三谷和夫)
病み伏せばテレビはつけし儘に過ぐ傍へに人ある安らぎに似て(松戸 細田雄子)
我孫子にてパン屋営み十一年パン種仕込む君は夜更けに (松戸 千葉照子)
戦争の二文字脳裏をふと過る特定秘密法案決まらむとして(我孫子 須田博)
古稀すぎし集ひに女性らみな元気茶髪銀髪むらさきの髪(牛久 佐々木フミ子)
リモコンの示す発電量に杞憂してわが生活は活気を得たり(取手 木村和子)