開催日 平成26年12月14日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ第二会議室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
12月4日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2014年10月号より
・城山の頂き近き文化館木の香新し飛騨の匠(たくみ)の芸(わざ)を伝へて 飛騨宮川源流紀行
・瓦屋根多き町筋見下して歌きそひ合ふ飛騨の友らと
・二千年の阿羅々木の大樹見むと入る宮川源流この「冷(つめ)た谷(だに)」
・位山(くらゐやま)ふところの大イチイこれぞまさしく阿羅々木の祖
・この唄の出でぬ限りは飲むなかれ歌ひたまへよ飛騨の「めでた」を
・鰭張りし鮎の塩焼きむさぼりて蝦夷の「国稀」酌めば至福か
新アララギ 2014年10月号より
・露のこる草生を行けば次々と飛びはね逃ぐる草蛙をり
・純白に底紅の木槿咲き初めぬ台風それてゆきし朝明け
・「丁寧に説明する」と言ひゐしに「見解の相違」と言ひて去りたり
・戦争によって簡単に片付くと性懲りもなくこの孫も思ふか
・「国民の手に憲法を取り戻す」ここにも言葉のトリックがあり
・「絶対的平和主義」「憲法を国民の手に」正反対のことを臆面もなく言ふ
三谷和夫:隣りあひし友は五時間をかけ日帰りし静かに二日を学びゆきたり 全国歌会(新アララギ2014.10)
佐々木フミ子:マスコミがサッカーサッカーと騒ぐ間に集団的自衛権行使決まりぬ(新アララギ2014.10)
木村和子:ひらひらとわが手も及ばぬ大きさにふはりとふくらむ蓮の紅花(新アララギ2014.10)
千葉照子:竹藪の上に望の月出づるまで茶を点て待ちぬ連歌師宗長(歌会2014.10)
須田博:報道のめっきり減りし被災地の復興遅遅と仮設古びぬ(歌会2014.10)
今野英山:ボスポラスを渡ればトルコのアジア側高層ビルのネオンの眩し(新アララギ2014.10)
高橋毬枝:老いたれば痛みと遊ぶと曽野氏言ふ根性と笑みを真似て生きたし(新アララギ2014.10)
小熊宗克:夜を通し鳴けるコオロギあかときに下駄の下にて静かに死せり(歌会2014.10)
山崎日出男:亡骸を仰向けにして油蝉灼熱の土にはかなき命(歌会2014.10)
麦島和子:*リフォームせし家の整理に日々追われ猛暑の中を孤軍奮闘(歌会2014.10)
岸野トモヱ:*空想の翼を広げ生きていくアンと花子に吾感化受く(歌会2014.10)
大倉康幸:*ようやくに長雨の後の晴れ間来る遠くに行きたい気持ちが募る(新アララギ2014.10)
小那覇暁美:*日は沈みいつもの街に戻りゆく千筋のひかりわが目に残して(歌会2014.10)
前澤重成:ラフマニノフともに聴く時なかりけりそのときの悔い今も残れり(歌会2014.10)
相川盈子:*帰省せし息子は餃子をほおばりて「この味だよ」と少年の顔す(新アララギ2014.10)
宮本通代:ホームより一時帰宅の母の言ふ「ありがたう仏壇の花いつもきれいね」(新アララギ2014.10)
羽渕順子:月よりも白く咲きたる月下美人一夜の闇に終る寂しさ(歌会2014.10)