開催日 平成30年1月21日(日)午後1時~4時30分 ・(今月は第3日曜日です。お間違えのないように!)
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階 和室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
1月11日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
< *印 新仮名遣い>
三谷和夫:「六十年前槍も穂高も登つたよ」と言ひてしまへり若き人らに(新アララギ2017.11)
佐々木フミ子:平成が戦前とならぬこと祈り今年も繙く『歌集八月十五日』 (新アララギ2017.11)
木村和子:雑草に交じりて広がるひるがほの淡きくれなゐ故里よぎる(新アララギ2017.11)
須田博:阻み来し十秒の壁砕きしは桐生祥秀九秒九八(歌会2017.11)
今野英山:沖縄の最後の夏を惜しみつつ私を照らす花火の中に(新アララギ2017.11)
高橋毬枝:十四歳藤井聡太棋士に教へらる情熱秘むる所作に礼あり(新アララギ2017.11)
山崎日出男:優先席どっかり座り化粧する若き女(おみな)は恥じらひも無く(歌会2017.11)
麦島和子:*にこにこと笑顔の孫の口元に二本の乳歯頭出したり(新アララギ2017.11)
岸野トモヱ:*父逝きて職変え別の人生をわれ始めたり半世紀たつ(歌会2017.11)
大倉康幸:*滝のごと降り続けたる今朝の雨洗い清めよ我のまわりを(新アララギ2017.11)
相川盈子:*稀勢の里に続け高安ふるさとを土浦の地を世に知らしめよ(新アララギ2017.11)
宮本通代:鎌研ぎの力も無くし弱りたる夫の命の細りしころか(新アララギ2017.11)
葛岡昭男:*縁日の露店で喉を潤したラムネの泡に昭和がうつる(新アララギ2017.11)
渡辺澄子:*こおろぎのコロコロコロと夕餉時(どき)衣被ぎ(きぬかつぎ)食む厨にひとり(歌会2017.11)
石川芳江:*ひさかたの雨に木槿の白き花底のくれない色冴え冴えし(歌会2017.11)
新アララギ 2017年11月号より
・百年前若き節が徒歩(かち)行きし秋山郷に吾老いて来ぬ 「北越雪譜」の里
・「切明(きりあけ)」の河原の出湯に足ひたす妻を見たりき憎からなくに
・谷深く秋山郷の杣道を歩み通しし節の強き脚力
・われ若く苗場の山を越え来たり朝に夕べに岩魚食らひき
・干し岩魚背負ひし翁に導かれ節越えしかこの深谷(ふかだに)を
・江戸の世に飢饉つづきて絶えし村備蓄の栃の実尽きしといふか
新アララギ 2017年11月号より
・広がれる鱗雲に夕日さし一つ一つが金色(こんじき)に光る
・老夫婦を時々見かけし隣墓草生ひ茂るままとなりたり
・電線に止まりし鳥は何鳥か頭(かうべ)振るたび嘴光る
・「南天」を「難転」と言ひて数多植う「難点」多しと言ふこと勿れ
・この川に泥鰌採りしを翁言ふ昨日言ひたることを忘れて
・正倉院の古文書のごとわがコピー紙校正ゲラの裏面を使ふ