開催日 平成28年3月6日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階調理実習室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
2月25日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2016年1月号より
・吉野山逃れし義経いこひたりし「うたたね橋」か吾も一服
・「防ぎ矢」をつとめて果てし忠信を思へり君もみちのくの武者
・弓矢もて戦ひし世は牧歌的いま破滅的「核」の防ぎ矢
・吉野川ここに広びろ谷ひらけ鮎売る店の幟はためく 吉野・下市
・京の「錦」に声大き異国の人らゐきここ明日香にもその影ちらほら
・この年は近江に飛騨に蝦夷の鮎食みたるものをつれなき吉野
新アララギ 2016年1月号より
・コスモスの花に飛び来し大き虻茎傾けて蜜を吸ひをり
・油点草の花に来てゐる小さき蝶静かに時の今過ぎてをり
・いづこより来たりていづこに去りたるか三日ばかりベランダの草に居し螳螂
・この場所を選び来たるかベランダの花の鉢に横たはる蝉
・桔梗なりしか竜胆なりしかともかくも紫の花ありしを記憶す
・亡き妻を恋しむ歌にて一冊の歌集作らむと友は詠みつぐ
三谷和夫:奥山に黄金に稔る田を見れば心安らぐ農の子として(新アララギ2016.1)
佐々木フミ子:新妻の笑顔のまぶし我らが会のマドンナたりし友を言祝ぐ(新アララギ2016.1)
木村和子:見晴らしの丘のコキアはまだあおく茎のみ朱に染まりゆくとき(新アララギ2016.1)
千葉照子:吾が料理毎日何かを失敗す「もう慣れたよ」と夫は慰む(歌会2016.1)
須田博:枯螳螂近づき行けば獲物かと目をぎょろつかせ鎌振り上ぐる(歌会2016.1)
今野英山:白と黒運河を境にせめぎあふ夕暮れまぢかの鴎と鴉(新アララギ2016.1)
高橋毬枝:決められしマイナンバーを受け入れて疑問解きつつ知恵要る世なり(新アララギ2016.1)
小熊宗克:あごを引き背筋伸ばせと老妻は出かけるわれの背中をたたく(歌会2016.1)
山崎日出男:書を読みてこころを磨き顔創れ教え呉にし師の懐かしさ(歌会2016.1)
麦島和子:*雲間より姿出でたる望の月虫の音冴ゆる街を照らせり(新アララギ2016.1)
岸野トモヱ:*一人欠け二人欠けたる集まりに都合つけねばと吾参加せし(歌会2016.1)
大倉康幸:*川筋を歩くを好む我なれば浸水被害人ごとならず(新アララギ2016.1)
小那覇暁美:*会話など意味などなさぬものなのか気がつくまでの長きひと月(歌会2016.1)
前澤重成:七年も続きし議論もうできぬ音楽楽しむ気力も失せて(歌会2016.1)
相川盈子:*道の上をゆっくりと行くカブト虫垣根の槙に移してやりぬ(新アララギ2016.1)
宮本通代:十五夜の月に供へし赤飯に幼が「違ふよおだんごだよ」と言ふ(新アララギ2016.1)
手賀沼湖畔の「文学掲示板」、2月は当短歌会の作品です
手賀沼湖畔文学の広場にある「文学掲示板」、2016年2月は手賀沼アララギ短歌会の歌が6首掲載されます。
・二里半の雪道歩きつめ我家の灯火見えて安らぐ(我孫子 山崎日出夫)
・地名の本作らむとして幾年か今日の集ひは部屋に溢れぬ(我孫子 三谷和夫)
・あの茂吉口に出だせぬ東北の気質と聴きし夜酒に酔ひたり(松戸 千葉照子)
・よみがへる思ひの多し己が手に縫ひて新婚の旅に着し服に (牛久 佐々木フミ子)
・真実を知らされざりし戦争を生き長らへて市井に短歌詠む(我孫子 須田博)
・水増して白波の立つ利根川は泥の色して今日荒々し(取手 木村和子)
今野 英山
現代短歌新聞 2016年2月号 (がんばれ沖縄)
・ガードレールも外灯もなき沖縄の歩道は歩けぬ茅も覆ひて
・台風に必死に耐へむと根をのばす歩道も車道もおかまいなしだ
・樹の陰に真夏の風の心地よしこんな沖縄歩いてみたい...
・「沖縄って・・」日々のテレビに流れたる自虐広告がんばれ沖縄
・通学の女子高生らの髪濡らし制服濡らして今日も雨降る