手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

第四回 角川全国短歌大賞に入選

2013年03月24日 | トピックス
『短歌』2013年4月号に、第四回角川全国短歌大賞の発表がありました。
手賀沼アララギ短歌会の会員では、以下の歌が入選作となりました。

  駅前の通りも路地もみな狭く狭さが人を恋しくさせる 今野英山

この歌は、佐々木幸綱選の「秀逸」と、岡井隆選の「佳作」の両方に選ばれています。
コメント (2)
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佐藤祐禎さんの歌

2013年03月17日 | トピックス
昨晩(3月16日)新アララギ会員で、福島原発を短歌で告発し続けた歌人、佐藤祐禎さんのお通夜が原発からの避難先であるいわき市で営まれました。

会場には佐藤さんの歌集『青白き光』も置かれ、福島の原発事故後に作った歌も含めて次の6首が掲示されていました。

・いつ爆ぜむ青白き光を深く秘め原子炉六基の白亜列なる
・思ひ出すごとく言葉を交はしつつ夕暮るるまで妻と種子まく
・ああ今日がわが家の今生の見納めか先祖の位牌抱きて帰る
・北を指す雲よ大熊に到りなば待つ人多しと声こぼしゆけ
・二百俵売りたるわれぞ三キロの米の小袋抱へて帰る
・原発持つ町の哀れを君知らず「電気どうする」とたはやすく言ふ

まだまだこれから、真実に迫る歌を作り続けるものと期待していただけに大変残念です。

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『青白き光』の佐藤祐禎さんがお亡くなりになりました

2013年03月14日 | トピックス
このブログでも何回か取り上げた、大熊町に在住され福島の原発を以前から告発し続けていた、歌集『青白き光』の佐藤祐禎さんがお亡くなりになりました。(3月12日)
83歳です。心からお悔やみ申し上げます。

当ブログの担当者の今野は、昨年の6月にいわき市に佐藤さんを訪ね、約4時間にわたり短歌についてお話を伺うことができました。それだけに残念でたまりません。

通夜と告別式は以下の通りです。

通 夜:平成25年3月16日(土)18時~
告別式:平成25年3月17日(日)10時30分~
斎 場:ライフケア平会堂
同住所: 〒970-8036 福島県いわき市平谷川瀬吉野作71−2
同電話: 0246-24-4444
喪 主:長男、佐藤克也様


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講師・雁部貞夫先生の歌(2013年3月)

2013年03月13日 | 講師の作品
新アララギ 2013年3月号より

・ベルコモンズの脇を北上しカフェの街その陰となりて長安寺あり  岡村寧次将軍の墓
・黒御影の石に岡村と彫りしのみ紅梅一枝おきて佇む
・「岡村はよき人なり」と文明先生のたまひきかの将軍のみまかりし時
・北京にて語り合ひしや生徒たりし川島芳子のその奔放を
・上海租界を魚のごとくに泳ぎゐし芳子を伝ふ「岡村日記」は
・戦犯の罪免ぜしは蒋介石百万の邦人無事に帰国させよと



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講師・吉村睦人先生の歌(2013年3月)

2013年03月13日 | 講師の作品
新アララギ 2013年3月号より

・冬にても豊かに流れゐる疎水かなしきことをしばし忘るる
・何の芽か赤と紫とまざり合ふ雨降り注ぐプランターの中
・潮の流れ変りたるらし目の前の突堤の縁(へり)にしぶきあがれり
・老いわれを思ひ下さる友ありて寝る前に飲む糟湯酒一杯(つき)
・朝早くベッドに正座し明治天皇の御製を朗誦する老いのをり
・今のまますくすく生きよ少しばかり勝気なるもそのままでよし
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手賀沼湖畔の「文学掲示板」、6月は当短歌会の作品です

2013年03月13日 | トピックス
手賀沼湖畔文学の広場にある「文学掲示板」、2013年6月は手賀沼アララギ短歌会の歌が6首掲載されます。

・丹の色のかすかに残る三重塔荘厳と言はむわれは見飽かず(松戸 細田雄子)
・着物を帯を米にと母の越えし山小僧のやうにわが付き行きき(柏 高橋毬枝)
・土屋文明この手賀沼に舟浮かべ遊びし昭和三年はいかに(柏 坂巻志津江)
・老いし日に転倒したる風太郎「わしは死んだ」と叫びしといふ(取手 木下和子)
・猫一匹あくび残して歩み去る仕事するわれをしばし眺めて(印西 小那覇暁美)
・すすきの穂触れ合う音のするばかり北風強き冬の河原は(柏 大倉康幸)
     

     文学掲示板の向かいにある斉藤茂吉の歌碑
     
・春の雲かたよりゆきし昼つかたとほき真菰に雁しづまりぬ(斉藤茂吉)
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2013年4月歌会のお知らせ

2013年03月13日 | 歌会のお知らせ
開催日  平成25年4月21日(日)午後1時~4時30分(第3日曜日ですのでご注意ください)
会 場  手賀沼湖畔 アビスタ第3学習室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容  短歌作品の批評、添削指導
会 費  1500円/月

参加希望者は4月11日(木)必着で歌稿(短歌3首)を詠草担当者(今野)まで提出してください。

☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌三首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。2011年、歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆見学希望者は下記にメールしてください。
teganumaararagi@goo.jp 手賀沼アララギ短歌会
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会員の作品(2013年2月)

2013年03月13日 | 会員の作品
三谷和夫:放射能の毒消しあらぬか疾く見出で第三の核の時代つくらな(新アララギ2013.2)
佐々木フミ子:雨風の去りたる朝の日の眩しもの干す手に我が血潮透く(新アララギ2013.2)
細田雄子:芝丘にわが丈を越す文学碑土屋先生揮毫の文字はいきほふ(新アララギ2013.2)
松本ゆき:雪空のうすぐらき教室だった小二の我の二・二六の日(歌会2013.2)
木村和子:わが家の太陽光発電動き出し電力会社にはや売り始む(新アララギ2013.2)
須田博:「つまらん」のひと言残し名優の大滝秀治は黄泉に旅立つ(歌会2013.2)
今野英山:江戸終焉の墓標となりし開陽丸おだしき海面(うなも)の江差に舫ふ(新アララギ2013.2)
高橋毬枝:軽がると登りゆくペースに付ききれず吾なりに歩む子ら待たせつつ(新アララギ2013.2)
小熊宗克:敗戦を終戦と言ひあやしまず今首切りをリストラと言ふ(歌会2013.2)
山崎日出男:降る雪にものみな深く埋もれて白き静寂(しじま)の中なずみゆく(歌会2013.2)
岸野トモヱ:色とりどり並んだ餅を裏返す寒い部屋での子供の役目(歌会2013.2)
大倉康幸:初詣長蛇の列の傍らに忘れ去られた日本庭園(歌会2013.2)
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講師・雁部貞夫先生の歌(2013年2月)

2013年03月13日 | 講師の作品
新アララギ 2013年2月号より

・人も吾も宥さむ心湧きてくる「悪人正機説」読みし今宵は
・苦き思ひ噛みしめ噛みしめ向ふのみ選歌はつひに孤独の作業
・歌よみに悪人居らずと言ひ切りし宮地氏まことに善き人なりき
・堆き歌稿に善も悪もなしひたすら朱き筆振ふとき
・喩ふれば山の毛物みち行くごとし古書の幾山越えてわが椅子
・待ちまちし『菴没羅の花』つひに来ぬ扉に五味保義様と記す生真面目な文字
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講師・吉村睦人先生の歌(2013年2月)

2013年03月13日 | 講師の作品
新アララギ 2013年2月号より

・わづかばかりの果物を並べて売りてをりいかなる生活(たつき)をしてゐる人か
・中央の歌壇とは関り持つことなく独自の歌詠みし源実朝
・古くからの言葉なれども用ひむか今の思ひに相応しければ
・やうやくに人に阿らぬ生き方がいくらかできるやうになりたり
・藤原義江歌劇団ヴォーカルのメンバーなりし姉晩年は三笠会館にて皿洗ひをしてをりき
・それぞれに惨めなる生涯を終へしうからわれのみ幸せになるわけにはゆかず
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