開催日 平成28年4月10日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階第二会議室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
3月31日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2016年2月号より
・原発を持つ地川内(せんだい)の短歌祭かにかく終へて宴(うたげ)を待てり
・「鉄幹」と名付けし焼酎振舞はる二杯三杯のど越しのよく
・川内より鹿児島すぎて宮崎へ君も酒徒なり車中少飲 十一月・宮崎歌会
・君の御子ら西都原より来給ひてその死嘆けば面影を追ふ 悼吉野忠康翁
・参道の真中歩むは勅使のみ君導きき狭手彦の墳(つか)
・熱こめし君のガイドに古墳群あかず廻りき夕暮るるまで
新アララギ 2016年2月号より
・あちこちにバケツ洗面器鍋置きき雨漏りするのが当たり前となりゐて
・あるか無きかの風にたやすく揺らぎゐる葉先尖りし印度菩提樹
・狭き狭きアララギの中にてなほ狭く一つ思ひを歌ひ来たりぬ
・塀の外にも花並べたる家ありて楽しみてゆくポストへの往復
・不要なりしタイヤ置き台を利用して自ら作りしビニール温室
・自ら作りしビニール温室に今日収納す蘭幾鉢か
三谷和夫:「南無阿弥陀仏」と彫りて古りたる一茶の墓どんぐりあまた供へてありぬ(新アララギ2016.2)
佐々木フミ子:貧農の知恵然らしめし浮田なり田畑にあらざれば税のかからず(新アララギ2016.2)
木村和子:顎をひけ背すぢ伸ばせよ幾たびか我ら金婚の写真撮影(新アララギ2016.2)
千葉照子:大根と鮪の粗煮を夫食みて母の味に似たりと言ひぬ(歌会2016.2)
須田博:マイナンバー手元に届くも十二桁覚えきれずに抽出にしまふ(歌会2016.2)
今野英山:ざわざわと岩場に寄する引き潮の命の搏動止むことしらず(新アララギ2016.2)
高橋毬枝:畦行けば野仏一体傾けり膝元掘りて野地菊手向く(新アララギ2016.2)
小熊宗克:ぐいぐいと立ち登りゆく入道雲介護車に乗るわが腰立たず(歌会2016.2)
山崎日出男:メルケルの苦悩を想ふ難民の受け入れの決断は正しき故に(歌会2016.2)
麦島和子:*釣り船の留め置く杭に点々とカワウとまりて湖面向きたり(新アララギ2016.2)
岸野トモヱ:*カレンダー取り替えたればしみじみと新しき年を迎える自覚(歌会2016.2)
大倉康幸:*サルビアの静かに咲ける街角に秋はしんしん深まりてゆく(新アララギ2016.2)
小那覇暁美:*朝早き公園の霜は凍りつき芝の上にはカラスら遊ぶ(歌会2016.2)
前澤重成:医療費が家計圧迫しいるの一年の申告終わりて紅茶楽しむ(歌会2016.2)
相川盈子:*温暖なる安房の畑に大根は寒さを知らず青首伸ばす(新アララギ2016.2)
宮本通代:大き実の花梨の育つ庭となり吾子も彼の地に根を下ろしたり(新アララギ2016.2)