開催日 平成29年1月8日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階和室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
旧年中12月29日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の前代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2016年11月号より
・単独行者加藤文太郎に憧れき四十キロの荷を負ふ山行なりき
・眼前にそそり立つ花崗岩のオベリスク ウエストンのルート図頼りに登り切りたり 南ア地蔵岳
・行く手には谷を隔てて農鳥岳(のうとり)の山稜見えて奮ひ立ちにき
・農鳥より奈良田へ出づる大降(おほくだ)り文太郎にならひ耐へて下りき
・今宵知るショパンの歌曲の「二人(ドッペル)」は「影法師」のこと示す言葉と
・山行は単独行(アラインゲンガー)が至高なり人生は二人で行くもよろしと
新アララギ 2016年11月号より
・人の目を意識するうちは駄目だなと教へ給ひし土屋先生
・『韮菁集』お借りしましたといふ深田久弥の葉書一枚われに残れり
・秋づきし雲と思ひて見上げたり曲りし背(せな)をいくらか伸ばして
・別れ際に「ハグして欲しい」と言われしが何のことか分からざりき
・来年は今少し賑やかに咲かせむと種を多目にわれは採りたり
・人の歌は添削出来ても自らの歌は添削出来ぬという説
三谷和夫:湖の辺に妻と憩ひてワカサギを食ひつつ思ふ若き日の旅を(新アララギ2016.11)
佐々木フミ子:日に光る瓦の屋根のあの辺りさっぱ舟漕ぎしか志賀直哉らは(新アララギ2016.11)
木村和子:歌の中に「茅野貫一」の名のありて翁草愛でしかの先生かと思ふ 鉄鉛集(新アララギ2016.11)
千葉照子:岩の窪みにひそめる小さき河豚居りて弱れど水に息の泡見ゆ(歌会2016.11)
今野英山:脱皮する蝉にひたすら見入りたる社員の童心吾をゆさぶる(新アララギ2016.11)
高橋毬枝:投げられしを受けて返さむブーメランと都知事となりし小池氏の意気(新アララギ2016.11)
山崎日出男:いくたびも顛末書かきて責め負ひし理不尽の日々今も夢に見る(歌会2016.11)
麦島和子:*清かなる風吹き渡る緑田にシラサギ一羽舞いつつ降りぬ(新アララギ2016.11)
岸野トモヱ:*形見にと母と約束せし印伝いつの間にか処分されおり(歌会2016.11)
大倉康幸:*コンクリの電信柱に鳴く蝉よ森は近くだ迷わず戻れ(新アララギ2016.11)
小那覇暁美:*ナナカマド紅い実並ぶる街路樹に「私たちの郷土」を思い出したり(歌会2016.11)
前澤重成:*松葉杖右足大きく踏み出して左右の杖は同じ幅につく(新アララギ2016.11)
相川盈子:*田の溝にザリガニ一家くつろぐもわれらの声にすっと身をひく(新アララギ2016.11)
宮本通代:初めての座禅を組みし夏至の朝思ひの外に速く過ぎにし(新アララギ2016.11)
葛岡昭男:*ふんわりと道草をする春の雲土手の菜の花を眺めいるごと(新アララギ2016.11)