開催日 平成29年5月21日(日)午後1時~4時30分
会 場 手賀沼湖畔 アビスタ第3学習室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
5月11日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の前代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2017年3月号より
・紙面一新と若き編集者のたまへど典雅なるもの忘れたまふな
・パラパラとして総ルビの文読みにくし某女は自信たっぷりなれど
・百の若者得むとし千の読者を失ふか君の梶取りを吾は危ぶむ
・晦渋な評論いくつか飛ばし読み小池光の歌に安らぐ
・鴎外の「渋江抽斎」が鑑(かがみ)とぞ君の一首を喜びとする
・人物の羅列のみなりと人言へど史伝は楽し謎解くに似て
新アララギ 2017年3月号より
・このあたり一面畑だったといふわづかに残るを耕す翁
・鳥の塒になるといひて駅前の路樹にはどれにも網かぶせあり
・笹目の渡しと称し小舟一艘と船頭の小屋一つありたり
・一番の願ひを書けといふ欄に「ぢぢ、ながいきして」と書きたりといふ
・今頃組み体操をしてをらむ大丈夫なるかトップに立つ汝(なれ)
・頼みたるホチキス外しで傷めしか指に絆創膏幼貼りゐる
三谷和夫:海側の一面の窓に向きて坐り景見放けゆく黒船電車(新アララギ2017.3)
佐々木フミ子:風の色と一瞬見たり足もとの渦巻く落ち葉に夕日の赤く(新アララギ2017.3)
木村和子:雲間より筋なしてそそぐ夕光はわがふるさとをおぼろに包む(新アララギ2017.3)
千葉照子:浅き瀬の岩の窪みに小蛸居り蠢く体を玉網にて追ひたり(歌会2017.3)
須田博:ここのそぢ二つも越えしに未だ尚現を抜かす浮世絵美人に(歌会2017.3)
今野英山:居酒屋の器は唐津に伊万里焼玄海の干魚あぶりて飲みぬ(新アララギ2017.3)
高橋毬枝:だしぬけにガラス窓打つ雪つぶて鴉が一羽木の間を過る(新アララギ2017.3)
山崎日出男:山宿の窓遠く見ゆ奥穂高モルゲンロートに峰染まりゆく(歌会2017.3)
麦島和子:*声をはり母へと話す吾を見て難聴は寂しとポツリとこぼす(新アララギ2017.3)
岸野トモヱ:*けんちょうの作り方も味さえも忘れているのに何故か懐かし(歌会2017.3)
大倉康幸:*暖かき飲み物欲しき冬の朝積もった雪と澄んだ青空(新アララギ2017.3)
前澤重成:*穏やかにコーヒー飲むも音楽論口もなめらか丁々発止と(新アララギ2017.3)
相川盈子:*三年間保健室の過ごしたる生徒は受験す風あたたかき日(新アララギ2017.3)
宮本通代:弔問の客ら帰りて静まれり秋明菊一輪枕辺に置く(新アララギ2017.3)
葛岡昭男:*のぼり立ち鎮守の森をイラストに村の祭りの知らせが届く(新アララギ2017.3)
渡辺澄子:*新横綱(よこづな)の撒きし福の豆受けとめぬ梅馨(かぐわ)しき新勝寺の庭(歌会2017.3)