手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

2018年4月歌会のお知らせ

2018年03月16日 | 歌会のお知らせ

開催日  平成30年4月8日(日)午後1時~4時30分

 会 場  我孫子駅前 けやきプラザ8階第1会議室

 講 師  「新アララギ」選者 吉村 睦人先生

 内 容  短歌作品の批評、添削指導

 会 費  1500円/月(会員は6か月前払い)

3月29日(木)必着で歌稿(短歌3首)を大倉まで提出してください。

☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の前代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆見学または入会を希望される方は下記にメールしてください。
eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会

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会員の作品(2018年2月)

2018年03月16日 | 会員の作品

< *印 新仮名遣い

三谷和夫:院内食まずしと妻の嘆けるに熟れて落ちたる柿を持ちゆく(新アララギ2018.2)

佐々木フミ子:ただ一度我を叱りし父思ふ世親菩薩の悲しき眼に (新アララギ2018.2) 

木村和子:「開運橋」と思ひて喜々と渡りゆき「海運橋」なるを帰路に知りたり(新アララギ2018.2)

須田博:孫生(あ)れし記念に植ゑし山茶花のいきいきとして花咲き盛る(歌会2018.2)

千葉照子:鴨川に亀形の石並び居り中学生ら次々渡る(歌会2018.2)

今野英山:数多ある古墳に似せし掩蔽壕景色にまぎるる形はかなし(新アララギ2018.2)

高橋毬枝:前足を蹴り上げ廻る化粧馬千人武者行列に千の目が追ふ(新アララギ2018.2)

山崎日出男:枯葉積むハケの窪地の日溜まりに老爺と犬は座して憩へり(歌会2018. 2)

麦島和子:*木の枝に沿いて立てたる高き丸太に庭師上りて縄投げ下ろす(新アララギ2018.2)

岸野トモヱ:*雪中を小さな足跡ポツポツと続きて猫の来たことを知る( 歌会2018.2)

大倉康幸:*行きたしと思いは募る高尾山山無き街に移り来たりて(新アララギ2018.2)

相川盈子:*さびれたる検問所跡を横に見てオーストリアよりハンガリーに入る(新アララギ2018.2)

宮本通代:水運の栄えし商都土浦は川埋めもどし人影もなし(新アララギ2018.2)

葛岡昭男:*バイク音止まりポストに落ちる音新聞取れば夜明けの匂い(新アララギ2018.2)

渡辺澄子:*それぞれの家に戻りゆく娘(こ)ら家族新しき年事なきを祈(ね)ぐ(歌会2018.2)

石川芳江:*高齢の多数の教え子に送られて九十五歳の恩師は逝けり(歌会2018.2)

丸山さち子:*とげとげの毬に守られ生まれ出ず栗の実三つコロンと落ちて(新アララギ2018.2)

立川多喜子:稔田も刈田も昼の静けさに人影を見ず明日香の里は(新アララギ2018.2)

戸田邦行:*境内の公孫樹は謳う己が季節薄いシアンに輝くその葉(新アララギ2018.2)

鈴木英一:*故郷(ふるさと)にて高校時代の古希の会団塊世代二百人集ふ(歌会2018. 2)

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講師・雁部貞夫先生の歌(2018年2月)

2018年03月16日 | 講師の作品

新アララギ 2018年2月号より

・崑崙のユルン・カッシュに出でし玉(ぎょく)君送り来ぬ形見と言ひて  ユルン・カッシュは白玉河(新彊省)

・山姥と自らを言ひ幾そたび宮女史扶けし西域の旅 宮英子氏の秘書、高林和子氏を

・くぐもれる白玉つつむ絹の布キルギス少女(をとめ)のまとふ矢絣

・わが胸にゆらぐ一片白玉(ひとひらしらたま)のうれひ包むと茂吉も詠みき

・白玉を掘るはユルン・カッシュのどの辺りスタイン図手に問ひし君はも  落合京太郎先生

・西域へ行かず空しき十五年気力残れどわが脚(あし)重し

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講師・吉村睦人先生の歌(2018年2月)

2018年03月16日 | 講師の作品

新アララギ 2018年2月号より

・脱皮する蝉のごとくに身体半分寝袋(シュラフ)から出だし眠りぬ

・岩壁のテラスに眠りたりしごと今夜は寝袋にて星見つつ寝る

・岩壁を攀ぢて登りし日の感触今も残りゐるわれの指先

・重き荷を負ひて岩尾根を歩きたりまるで曲芸の綱渡りのやうに

・二進も三進もゆかなくなりて外したるザックは谷底に落ちてゆきたり

・意識無く山小屋に辿り着きそれより三時間余の記憶残らず

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