開催日 平成29年4月9日(日)午後1時~4時30分
会 場 手賀沼湖畔 アビスタ第3学習室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
3月30日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
三谷和夫:水害に去年苦しみし田や畑や今ひつぢ田に緑広がる(新アララギ2017.2)
佐々木フミ子:街頭署名はいよいよ廃るかネットに書く嘆願二日にて五万人の名(新アララギ2017.2)
木村和子:網茸の酢の物うれしきいクラス会さすが高遠山せまる町(新アララギ2017.2)
千葉照子:銀山より檀家は稲鯨(いなくじら)に移りしと町史にあれば祖先を探る(歌会2017.2)
須田博:老犬は片足上げてマーキング身振ひ一つして去り行きぬ (歌会2017.2)
今野英山:廃煉瓦(トンバイ)の橋より渡る山の道峠に立ちて国思ひしか(新アララギ2017.2)
高橋毬枝:部屋隅に活けし水仙の花びらに長き日延びてありんこ遊ぶ(新アララギ2017.2)
山崎日出男:オバマ氏のハグを受けし森重昭さん会社のOB吾等の誇り(歌会2017.2)
麦島和子:*山村の道沿いに立つ幟あまた晩秋の風にはたはたと鳴る(新アララギ2017.2)
岸野トモヱ:*北風が吹くよ寒いよ今は冬餌があるから食べにおいでよ(歌会2017.2)
大倉康幸:*陽が沈む時間の早き秋の暮れ急いで抜ける森の小径を(新アララギ2017.2)
小那覇暁美:*それぞれの祈りたしかに受け止めて朝の光の宇佐の神宮(歌会2017.2)
前澤重成:*クラシックを論じあいたる友を思いておればメサイア響く(新アララギ2017.2)
相川盈子:*昨日より長き朝日が手に差してわが作りたる長葱きざむ(新アララギ2017.2)
宮本通代:気兼ねなくオープニングより見し紅白待っていたほど心躍らず(歌会2017.2)
葛岡昭男:*生きること暫らく楽し授業あり生涯大学校にリュック負いゆく(新アララギ2017.2)
新アララギ 2017年2月号より
・葬(はふ)られしは長屋王とは思はぬと墳(つか)のほとりの草を刈る人
・古墳めぐりにいささか疲れ道の辺の木よりもぎりて熟柿をすする
・さまざまな理由を「死を賜ふ」長屋の王は左道学ぶと
・藤原氏の権勢欲のすさまじさ皇子(みこ)いく人(たり)も抹殺せりき
・画眉鳥の声を好むと君は言ふ物々しき名を吾は好まず
・繁殖力強く嫌はれ者の外来種魚のみならず画眉鳥もまた
・幼子が採り来て植ゑしかプランターの隅に伸び立つ母子草一本
・病院の最後の夜を今頃は妻は寝返り打ちゐるならむ
・わが行きし道は廃れて今無しとガイドブックに記されてあり
・小公園のベンチに昼食してゐるは近くのビル工事の警備員ならむ
・洗足流れに足踏み水車ありたるを知りゐし老も逝きてしまへり
・精悍な顔付きのまま死にてゐる蟷螂をしばし掌(てのひら)に置く