チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

石平さん

2011年02月12日 11時45分09秒 | 日記
「私はなぜ中国を捨てたか」ワック出版 886円
この本を読んで
なぜ中国人が反日運動を激しくするかの原因がわかった
中国の「天安門事件」は世界を震撼させた
丸腰の罪もない何万人と言う若人を
ババババーーーンと政府軍が殺してしまった

民主運動と未来の明るさを夢見ていた若人達
私達はテレヴィの前で紅茶を飲みながら
「ひどい国だ」
と人事のように雑談しながら見ていた

そしてその後
俄かに反日運動が盛んになった
なぜ?
しかも昔の日本軍の過ちを憎み恨んで反日感情を盛り上げている
今もそうだ

その原因は
中国共産党が「天安門事件」の失政を隠そうとして
はるか昔の日本軍の行為を責める政策にでて
「日本が昔のように軍国主義になって中国を攻めてくる」と
国民をあおった教育を始めたのだそうだ

内部批判を外敵に向けることで
政府への批判をかわす方法は
どこの国もとってきた
日本も第二次世界大戦はそうだった

チャコちゃん先生言葉がやっとしゃべれるとき
「エイベイオニチクショウ」
と近所の子供達とはもっていた
家でその言葉を吐くと母が私の口をひねって痛かった

石平さんは天安門事件のとき日本に留学に来ていたので
天安門には行けなかったが
同級生や仲間がその場で大勢死んでいったそうだ
死んでいった仲間の死まで意味ないものとしてしまうことに
やるせなさを感じる

石平さんの受けた精神の傷は語れないほど深いとおもう

しかし彼は
古い中国の文化を全部捨てると言う文化革命の時期
おじいさんから密かに「論語」を黙って書き写す教育を受けていた

日本に来て
その論語の精神がいたるところに息づいていることに驚嘆した
「仁」人を愛すること
「恕」真心からの人に対する思いやり
この二つを「優しさ」として日本人全員が身に付けている
と彼はいう
これは論語の精神でも或る

チャコちゃん先生もおもう
日本は中国の唐や宗の時代の文化を
しっかり身に付け日本独自の文化に仕上げていると

呉の服からきものの美しい形に仕上げた感性
日本人の優しさとこまやかな心遣い
石平さんに言わせると
自分の国の古い文化がこの国に来て花開いていることが
うれしいと

いつの日か
この日本の本当の姿を
中国の子供達に理解して欲しいとおもう

中国の小学校の教科書を見せてもらったことがあるが
其処には日本の南京事件などがおぞましい文章で書かれていた

日本人の優しさが日本人の本当の姿だと
石平さんはおっしゃってくれる

其れを当の日本人も思い出して欲しい
コメント
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