チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

寺尾聡さん

2011年10月02日 12時47分55秒 | 日記
昨夜BSで「博士の愛した数式」という映画を
放映していた
この映画はもちろん劇場でも見ている
辛口サチコと見たが
「寺尾さんいいねえ」
といってくれたのでおでんをご馳走した

そう
寺尾聡さんのフアン
もう2人高倉健と緒形拳 拳さん死んじゃった!
アレみんな三文字だ

高倉健さんのヤクザ映画は中谷と夜になると通っていた
電気がつくと仲間達がいて
そのまま男はあの歩き方でバーに行く

チャコちゃん先生は
健さんの七・五・三という着物の寸法が気になっていて
歩くたびにヒラヒラ翻る上前に痺れた

その頃チャコちゃん先生のきものを縫ってくれていた姑に
「7・5・3の寸法で縫ってください」
と頼みえもいわれぬ顔をされてしまったが
その寸法では10歩も歩けなかった

前幅7分、後ろ幅5分、衽3分
当時48キロであったが矢張り健さん寸法であったのだ

寺尾さん
「ルビーの指輪」で大ヒットを飛ばし
会いたいばかりにきものパーテイのイヴェントに
お呼びした

ホテルニューオオタニの大広間で集まった4000人の
きもの美人達は大騒ぎで堪能した

寺尾さんはとても礼儀正しい人で謙虚
「父は家ではきものですよボクも白がすりをよく着ます」
これってチャコちゃん先生にとっては殺し文句
挙句に
「母はもう締めなくなった丸帯を家のカーテンに作り変えています」
いいねえいいねえ

これでは大フアンになりますわな

結構業界では頑固で通っていえるらしいのだが
それに自分に合わないことは決してしないという
頑ななところもあると聞いたが
印象が違った

それから何年かして
赤坂のプリンスホテルのテイルームでお茶しているところを見かけ
もう覚えてはいらっしゃらないだろうと思って
素通りして席に着いたら
「やあ暫くですねそのせつはーーー」
と挨拶されすっかり恐縮してしまった
苦い思い出だ

しかし昨夜も「いいなあ」心で演じていることが良く分かる
セリフを大切にしているなあ
と思いながら見た
もっと映画に出てくれないかなあ

こういう役者は本当に貴重



中谷比佐子を知る→中谷比佐子の粋モダン

お買い物はこちら→KOSMOS屋
             自然素材のオリジナル商品 
             湯文字、絹の帯まくらなど
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする