チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

アメリカがベトナム戦争で負けた理由

2012年05月10日 06時22分16秒 | 日記
その話を聞いたときチャコちゃん先生は深く納得した
日本人のある男性(ここでは名前を明かさない)が
いろんな理由からベトナム戦争さなかに戦地慰問をすることになった
戦地に着くと身近でぼんぼん火炎が上がっていた

戦争の経験の無い人なのでしんそく恐怖を感じたという
よくこんなことをしているなと哀しくもなったそうだ
それでも戦う兵士の慰問に来たのだから
戦火の合間兵士たちとのつかの間の団らんを持った

そのときほとんどの兵士が何かすっている
そしてその葉を吸うとみんな落ち着き穏やかになって笑顔を取り戻す
「なに?」
不思議に思って訊くと
「マリフアナ」

その葉っぱは大麻草であった

兵士たちはその葉っぱを吸って戦場に赴く
そうすると何がおきるかと言えば
「自分たちがやっていることがむなしくなってくる」
「こんなことで人を殺している自分がいやになる」
「職務なので兵器は使わなければならないが其れがどういうことなのか」

つまりその葉を吸うことによって
「平和主義者になってしまう」
のだそうだ

そう思う兵士が多くなるにつれてアメリカ軍の戦意は減退

相手に向かわなければ自分が殺されるのだが
それでも相手を殺すよりやられる方がいいとさえ思ってしまう
そして天に銃を向けて弾を消費する
その銃の音で相手は攻めてくる
相手は自分たちの国を守ろうと言う強い意志があるので
侵攻者には容赦ない

そう言う物なのかと彼の話を聞いていて変に納得した
誰でも理由無く人は殺せない
戦争計画は常に弱者を哲学者にすると思う
兵器をつくって富を得ている人たちは決して前線には立たない

人間の潜在意識は誰でも平和を望んでいる
その潜在意識がその葉っぱを吸うことによって出てくるとはーー

ヴェトナム戦争の最中
チャコちゃん先生はのんきにその戦場を見下ろしながらイタリアに向かっていた
しかし両軍に民間機だと分からせるため
機体を下げ飛行を始めたとき真下に戦火を見たとき
この戦が何のためにおこなわれているのかを調べるきっかけになった

そして今その戦場にいた方の話を聞き
あらためて戦いのむなしさに唖然とする
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