チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

デパ地下

2012年05月13日 10時04分18秒 | 日記
6時以降のデパ地下は人であふれている
7時を過ぎるとたたき売りが始まり
チャコちゃん先生もその恩恵を受けているが
それにしても品数の豊富さにはいつも感心する

だいたいこの西新宿界隈は専門店があのバブルの地上げ狂争曲に巻き込まれ
八百屋、魚や、とーふ屋、果物や、駄菓子や、乾物や、お総菜や、パンや
包丁研ぎ、畳や、タバコや、修繕や、銭湯、文具や、本や、小間物屋、洗い張りや
洋服や、花や、薬や、唐物や、お茶やが姿を消した

ちょっと町内を一回りして買い物を終え
最後に果物屋によって買った品を買い物篭ごと配達を頼んでいた
また御用聞きに来てくれる八百屋も有り
ついでにおとーふ屋でとーふを買ってきてもらう
そんなことも出来ていた

あっという間にそう言うお店が立ち退いていき
わざわざデパートまで買い物に行かなければならない状態になった
往きは歩いて行き
帰りはタクシーでないと重くて歩けない
何とも高くつく

大体顔見知りの人たちばかりで近所付き合いもあったが
今はマンション族が多く挨拶する人もいない
大型のドラッグストアーができ日常品はとんでもなく安い
それはいい

それでも昔からの薬局は頑張っている
花屋もよくやっている

路地裏にはこじゃれた料理屋や一杯飲み屋も健在なのだが
どういうわけかデパートの食堂や
ホテルのレストランで食べるより高い

しかし顔を突き合わせ話をしながらゆっくり食事ができるのは
落ち着くしやはり味が違う
集まる客も顔見知りが多い

しかし大病院に医者を取られ病院も閉めたので
ちょっと元気な患者さんや先生たちも顔を出さなくなって
○○家の台所のような風情のある店も風前のともしび
たぶん今の店主が病気にでもなったら終わりであろう

デパ地下のいいところは
「ああこういう料理法もあるのだ」と
出来上がったお惣菜から学べるところかもしれない
いつも船に入った惣菜をじっくり眺めながら勉強をしている

そういう人もいるからデパ地下は人でいっぱいになる





コメント
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