チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

情・仁・義

2012年05月29日 09時37分24秒 | 日記
この三つの文字が並ぶと「新国劇」の三文字と重なる
と書くと「古いなあ」と仰るかもしれない
しかし新国劇の芝居は見たことがないが
赤城の山も今宵限りの名台詞「国定忠治」
名優島田正吾や緒形拳が演じ続けた「白野弁十郎」

白野弁十郎はあのエドモン・ロスタン作の
「シラノ・ド・ベルジュラック」の日本版
新国劇の創始者澤田正二郎が大正15年が初演という新国劇の財産

ただし新国劇は解散して劇団がないが
その思想受け継いでいる「劇団若獅子」の皆さんによって
今六本木の俳優座で「白野弁十郎」が公演中 6月3日まで

前振りが長くなったが
昨夜あの豪雨の後俳優座まで出かけた
三田佳子さんの長男森宮 隆さんが白野に恋文を代筆してもらう
二枚目生馬の役を演じるのだという

三田さんと隣同士で観劇
母親としてそしてまた女優の目から視るという忙しさ
母親としてははらはら、しっかり夢中に視ている
幕間では
女優として「あそこはこうしたほうがいい」「もう少し白塗りでもいい」
「注意なさるの?」
「いえいえ訊いてくればね」

「ああやって経験積んでまた失敗もして一人前になっていくでしょう」
と先輩としての言葉

舞台も面白かったが
母親としての三田さんも可愛かった

終わって年配の紳士たちが階段を下りながら
「なんだか久しぶりに日本を感じた芝居だったねえ」
「同感!」
と思わず口に出たチャコちゃん先生
コメント
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