チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

和の風水

2019年07月04日 17時50分21秒 | 日記
久しぶりの風水セミナーの一日が終わった
着物から派生して風水を勉強しようと思ったのは草木染めの取材をしているときだった
その時山崎斌さんから「聖徳太子の冠位十二階の色は茜、紫根、山藍、鬱金、矢車附子、胡粉という色が使われている」という話を聞き、その色の意味がどういうものなのかを識ると「五行」から来ていることがわかった、

五行を勉強をしていくと襟合わせの問題なども風水に関わっていることがわかってきて
「これは本格的に風水を勉強せねば」
と思っていたら中国風水の大家故「鮑 黎明」先生とお会いすることができた
鮑先生を師と仰ぎ30年「八宅風水」を勉強した

この八宅風水は幼少の頃の細かい躾と合い通じるところがあり、日本の風水というのは日常の中で育てられてきたのだとわかった

お辞儀の意味、人との上下関係、五行の食事、神仏への接し方、親子関係の心理学や話し方、男と女の役割、人が人として生きる根底の軸は風水に則っていることが多い
風水の基本を知っていれば自分の生きる道はすぐ解明する

部屋の中で自分を守るためにはどういう場所に座ると良いのか
苦しまない生き方
人を喜ばせることは自分の喜びになるという風水の考え方
ものを大切にする心 丁寧に生きる心構え
大流行の断捨離ももとは風水の整理学から来ている
食事の仕方然り 食べ物の順序 玄関は顔だという論理
日常の暮らしの中に私達の賢い先人たちは風水の奥義を入れて子供や使用人を躾けてきていた

そこをしっかり認識しながら風水を伝えている
親の躾が薄い今こそ聖徳太子の頃から我が国にある日常風水が大切なのではないかと思う

鮑先生が生前お元気な頃そのようなことを申し上げたら「チャコネーサン(私が歳上なので)は和の風水として日本本来の礼節を踏まえた風水を構築したらいい」とおっしゃっていただいた

今日はそのことを思い出しながら一日目のセミナーを終わらせた

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