チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 187

2019年07月09日 14時12分07秒 | 日記

残り物に福があるという言い方がある

たとえは悪いが足袋のオーダーメイドにそれが言えるように思う

足袋屋さんが少ない

大手の足袋屋さんもストッキング会社に変貌しているそして未来を見ている会社が多い

よくよく考えてみると「本来は着物に関係していた」という会社が全く違う業種になって栄えているところもある

例えばトヨタ自動車はもともと機織機、動力織り機を開発し着物全盛の頃に大きくなった会社で

その技術を車に活かし世界のトヨタになった

日産は糸を取る機械の開発で日本の絹を量産にする貢献をしたその技術を自動車に活かした

膨大な土地を持っていた養蚕業や養蚕試験場は

ハイブリット技術を活かしコチョウランなどの温室栽培に成功したり膨大な土地を利用してショッピングモールやスーパー更にはホテル業などに転身して栄えている

 

小さな小さな手仕事の足袋屋さんが注文しても半年先にしかできないというほどの人気になっているところが多い

足袋を一般人が履くようになったのは明治に入ってからであるがその消費量が多く産業地としても発展した

そしてその技術は戦後ナイロンストッキングになっていき足袋は一気に生産量が減った

 

チャコちゃん先生は自分にあう足袋探し20年

七軒目でいまは「向島めうがや」に落ち着いている

左と右の寸法が違うので絶対にオーダーでないと足が痛くてやりきれない

足袋を履いてどこか痛いところがあると足の運びがおかしくなり着物姿のバランスが壊れる

 

足の幅が広くその割に足首が細い 既成品の足袋ははなから無理

かかとが細くなっていて靴選びも困難 原始人のように裸足で歩くしかないのかと悩んで行き着いたのが七軒目というわけ

めうがやの足袋を履いているとかならず褒められる「足元が美しい」と

「はははは苦労したのよ」と言って紹介すると100%の人が満足

「残っていてくれてありがとう」ここのところ無理を承知で裏地も絹にしてもらっている

松本清張の短編「足袋」が折りに触れ脳裏に浮かぶ

着物姿の決め手は足袋

最近は「足袋作りツアー」なるものを企画今月は24日(水曜日)

 

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