一時期前は「無粋なやっちゃなあ」と長老にきりすてられることがあった
「一を聞いて十を知る」
「察しなさい」
「場を読もう」
「関守石」
「止め石」
「躙り口の隙間は準備完了」
「心遣い」
「形を整える」
「見て覚える」
「背中でものをいう」
「ボロを着ても心は錦」清潔であることが求められる
「むき出しにしない」包装過多という弊害もあるが
仰々しくアナウンスしなくても人は察して次の行動に移る。それが一昔前の日本人の姿
美しいお辞儀、歩き方とか立ち姿など「形だけ」を練習しなくても、茶席に座ればおのずとその極意が学べる、それが日本人の文化の学び方
後ろににじって下がっていく、相手に背を見せない、武士は後ろから切り捨てることを恥とした。堂々とわが名を名乗り勝負を挑む
神殿での作法も最後まで背を向けない
日本人にとって「卑怯」という言葉はもっとも忌み嫌われる。それと同時に「無粋」というレッテルを張られたら恥ずかしくて面を上げて歩けない。
今でも現金を封筒に入れて渡す日本人、しかも新札を入れる心遣い
祝儀袋ではなくおしゃれな封筒が文具店ではたくさん売られている。ポチ袋の存在も愉快
IQが高いことより、礼節をわきまえた人のほうを尊敬してきた
高学歴の出身者がもてはやされるようになって、無粋な人が増えてきたように思う。そして日本人の行儀が悪くなった
そんなことを考えたのは、昨日ユーチューブで上野の双子のパンダ、れいれいの後ろににじり歩きの姿を見ていて思いついた。敵に対して後ろ歩きをするのかと思ったけど、普通でもこういう歩き方をする動物がいるのかと驚いた
「無粋」から「粋」に転じる行動をとりたいものだ、それこそが本来の日本人