ああーー11日にはすべての原稿を書き上げると自分に約束していた
「続・きものという農業」だ
なのになのにうろうろして食べることに集中したり、早寝遅起きしてちっともはかどらない
前の本は5日で書き上げたんだぞ!
5日から書き始め一週間後には涼やかに終わっていましょうね、と自分自身とお約束
ああそれなのにーー
事程左様に自分との約束を守れない人だ
人との約束は絶対に守る。それは相手に迷惑をかけるから
でもよくよく考えると自分との約束がこの世では一番大切なことではないかと思う
それができない人はどこか意志薄弱だ、安易のほうに偏っていく
「ま・いいか明日がある」
もしその明日がないとしたら、今やることをきちんとしなければいけない
姪の明日はなかった
明日着る洋服にアイロンをかけて鴨居につるしていたそうだ
睡眠中に亡くなった、そう明日があると信じていただろうに
姉もそうだ
「ちょっと横になる」と言ってそのまま逝ってしまった
次の日にお稽古に来る人は驚愕して、しばらく口もきけなかったそうだ
肉親二人に、明日はない、そう教えてもらいながらもやはりぐずぐずうろうろしている自分がいる
変に凝ったお料理をしてみたり
いきなり夏の長襦袢のすべてに半襟をつけてみたり
早寝だけは義務付けているのでその実行たるや素晴らしい
こう書いてくると基本的にルーズな性格なのだなあと納得
締め切りのある生活を何十年もやってきて、その締め切りに向けて自分を織り込んでいくのはプロの技
締め切りも自分で決めているくせに、それを平気で破るようになってしまった
「絶対しません」「必ずする」この自分との約束守られていてこそ、「人としての基本がある」ということになるのだろうなあ
さあ
今日で終わらせよう!なんちゃって