少し前のことになりますが、6/16に昌平高校の塾対象の説明会に行ってきました。今年もまた多くの塾の先生が来ており、昌平高校への期待の高さが伺えました。
会が始まる前にパンフレットを見ていたら、今年も当塾の生徒さんがパンフレットに載っていました。進学実績のページで2年連続で卒業生が載っているのをみて、昌平高校は生徒さんをしっかり伸ばす要素がある学校だなと思いました。
その子が中学校のときの様子を知っているがゆえに、昌平でどんなふうに変わっていったのかを想像することができます。もちろん一番頑張ったのはその生徒さん自身だと思いますが、昌平高校の先生方のキャッチフレーズである「手をかけ鍛えて送り出す」のもと、きっと勉強面も含めて、たくさんの指導や薫陶をうけての成長だったのではないかと思います。
今年は当初予想されていた難関大学への合格は残念ながら果たせなかったということですが、それでも毎年グングンと進学実績を伸ばしています。来年はT特選クラスが初の卒業生を出すということもあって、合格実績にさらに厚みが増しそうな勢いです。
T特選を含め、優秀な生徒さんが集ってきていることも確かですが、昌平高校の勢いが良いのはそれだけではないように思います。「生徒が伸びる可能性」をうまく導いている、そんなふうに感じます。勉強面はもちろんですが、様々な進路関係の行事やイベントを通じて、いろいろなものに生徒さんを触れさせる、そして興味を喚起し学習へつなげていく、それがとてもうまいように思います。
塾で学んでいる生徒さんを見ても、いまの自分の学習が将来どのようにつながっていくのかを知っている生徒さんは、多少のことでもへこたれずに頑張れるように思います。それとおなじで、昌平高校でも志望校や将来やりたいことが見つかった生徒さんは、へこたれるどころか、ますます頑張ろうと思うようになるのだと思います。その「志望校や将来やりたいこと」を見つけてあげる力が他の高校に比べて昌平が強いところの1つで、結果として進学実績に結びついているように感じます。
前述の生徒さんの一人は、担任の先生との話の中で自分の適性を見つけてもらい、将来のやりたいことや志望校が決まったと、以前話してくれていました。そうやって明確な目標や志望校が決まれば、あとは多少のことではへこたれずに、むしろ強く学習にも励めるのではないかと思います。
おなじ将来の進路を決めるという仕事をしている塾にとっても、この点は大いに昌平高校から学ぶべきところがあるように思います。ただひたすら頑張れというだけでは、やはりムリがあるのかもしれません。一人ひとりの生徒にもっと真摯に向き合い、その子の良いところ・適性などを見極めたうえで、志望校や将来の夢を形づくっていくことが大切なのではないかと思います。一度目標などがはっきりすれば、きっと人は頑張れると思います。その頑張るためのきっかけのお手伝いが大切、そんなことを昌平高校から学んだ気がします。
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期末テスト前など塾にとってはかなり忙しい時期でも、私はなるべく学校説明会には行くようにしています。それは、それぞれの学校を知るためというのもありますが、上記のように塾の運営のヒントになる部分もたくさんあるからです。
学校と塾で立場も違えば生徒さんと向き合える時間も異なるので、一概に良いことだからといって真似できるわけではありませんが、吸収したことの一部でも塾の中で活用できたらと思っています。