幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

塾からのお知らせ【6/30版】

2016年06月30日 22時55分28秒 | お知らせ
≪7/10までの予定≫
◇7/1(金) ◎日程調整のため、平常の授業と習熟はお休み
◇7/2(土) ◎日程調整のため、平常の授業はお休み(3年生の理社国授業もお休み)◎英検二次試験対策(希望者)
◆7/3(日) ▲休塾日
◇7/4(月) 
◇7/5(火)   
◇7/6(水) 
◇7/7(木) 
◇7/8(金) ◎漢検実施日(詳細は後日連絡します)
◇7/9(土) ◎3年・理社国授業のみあり 19:30-21:30)
◆7/10(日) ◎英検・二次試験実施日◎3年・高校入試ガイダンス(18:00-20:15)
※予定はやむを得ない理由により変更をする場合があります。その際は、メールなどでお知らせいたします。
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【お申込み】
◆3年生・高校入試ガイダンス出欠票(7/10実施、7/6締切)
◇希望者のみ・数検申込み(8/27実施、7/23締切)
◆希望者のみ・英検二次試験対策(7/2実施、7/1締切)

≪日程調整のための休塾日のご案内≫
7/1、7/2は日程調整のため平常の授業・習熟はお休みをさせていただきますので、ご注意ください。なお理社国授業も、休講に変更となりましたので、この日はお休みとさせていただきます。
※この休塾日を利用して、未消化の振替授業をお持ちの皆様のための臨時授業を行います。詳しくは、別メールで御案内をしておりますので、そちらをご覧ください。

≪英検二次試験対策を実施します≫
英検の二次試験対策を7/2(土)に実施いたします。時間は18:40-、19:10-、19:40-、20:10-、20:40-、21:10-です。ご希望の皆さんは、塾までご連絡をお願い致します。
※時間調整が送れたために、急な告知になってしまい申し訳ございません。
※上記で都合がつかない場合は、塾までご連絡をお願い致します。

≪7/10 高校入試ガイダンスのお知らせ≫
3年生を対象にした高校入試ガイダンスを7/10(日)に実施いたします。時間は18:00-20:15を予定しております。3年生の生徒・保護者の皆様は出席をお願いしたいと思いますので、日程調整をお願い致します。
※出欠の確認票は、7/6までのご提出、またはFAXをお願い致します。

≪漢検実施のご案内≫
当塾でお申込みいただいた皆さんの漢検実施日は、7/8(金)です。この日は18:40-の習熟を休止し、この時間に漢検を実施する予定です。
正式な時間は、決まりしだい該当する皆様に案内をいたします。

≪夏期講習について≫
当塾では7月下旬より8月下旬までの期間を夏期講習期間とさせていただきます。この期間内は、時間割が変更になり、学習教科や内容については皆様のご希望にあわせてお選びいただくことができます。
夏期講習の申込期間は7/11-7/20を予定しています。詳しい日程は、後日パンフレットを送付いたしますので、そちらをご参照ください。

≪数検・申込受付のご案内≫
当塾では、8/27に数学検定を実施したします。申込書につきましては郵送をさせていただきますので、そちらをご参照ください。
※年間予定表では7月の実施となっていましたが、8月の実施に変更となりました。

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≪空席状況≫
【授業】
7/4(月) 空席はありません
7/5(火) 空席はありません
7/6(水) 18:40- 2人、20:40- 2人
7/7(木) 空席はありません
7/8(金) 空席はありません 
7/9(土) 16:40- 1人、18:40- 1人、19:40- 1人
7/10(日) 授業はお休みです

【習熟】
7/4(月) 20:40-
7/5(火) 18:40-、20:40-
7/6(水) 空席はありません
7/7(木) 18:40-、20:40-
7/8(金) 18:40-
7/9(土) 習熟はお休みです
7/10(日) 習熟はお休みです

≪7/10までの自習時間・受付時間≫
7/1(金) 16:00-21:30
7/2(土) 15:00-20:30
7/3(日) お休み
7/4(月) 16:00-21:30
7/5(火) 16:00-21:30
7/6(水) 16:00-21:30
7/7(木) 16:00-21:30
7/8(金) 16:00-21:30
7/9(土) 16:00-21:30
7/10(日) お休み

≪進路・学習のご相談の受付≫
お電話にてお問い合わせください。

個別指導の原点

2016年06月29日 22時45分41秒 | 日記・エッセイ・コラム
本日、UPテストの理事長の梅野先生の講演を聞かせていただきました。
その内容は来春から始まる学校選択問題について、その難易度や出題の傾向についてです。そちらの内容については、私の私見も交えて、後日皆さんに報告をしたいと思います。
今回はその件とは別に、講演後に梅野先生とお話ししたことがとても印象に残ったので、そちらから書かせていただきたいと思います。

講演が終わった後に、梅野先生とお話しをさせていただきました。いつも本当に示唆に富むお話をしてくださる梅野先生ですが、今回も私にとっては本当に示唆に富むお話しをいただきました。

簡単にまとめれば、
「個別指導が個別指導である原点を見つめなおせ」
そんなお話だったと思います。

形式的に個別指導にしているから個別指導を名乗るのではなく、本当の意味での個別指導を実践せよ、そんなお話しでした。形式を個別指導にしているから個別指導を名乗るのではなく、本当に個別に生徒さんのことをしっかりと見ているか、学校ではうまく補えない生徒の個をしっかりと見ているか、そんなことを梅野先生は投げかけてくださいました。

塾に勤め自分で塾を始めてトータルで25年、個別に教えることのメリットを自分なりにしっかりと知っているつもりでしたが、その原点を改めて問われて、心が震える思いがしました。

自分が学校の先生ではなく、塾の先生という立場を選んだ理由、
集団指導の塾ではなく、あえて個別指導の塾を選んだ理由、
一人ひとりの生徒さんと向き合っていくことの楽しさ、
生徒と先生という立場の違う人間が分かり合える面白さ、

そういったことが走馬灯のように蘇ってきました。

もちろん、今でもそれらを忘れたことはありませんし、これからも忘れることはありません。ただ、改めて問われてみると、時間の流れの中で埋没しかけていた想いもあるように感じました。その埋没しかけたいろんな想いを、梅野先生は再度私に「これは大切なことなんだ」と意識をさせてくれたのではないかと思います。

今日の授業では、梅野先生に頂いたアドバイスなどをさっそく生かしながら授業をして見ました。今までとほとんど同じではありますが、ちょっと意識を新たにして生徒さんに接するだけでも、生徒さんの表情や目の色がいつも以上に輝いているように見えました。

日々楽しく授業をさせていただいている私ですが、今日の授業は“原点”を意識した授業を行ったせいか、いつも以上に生徒さんの表情や目の色が違ったように見えました。そして何よりも、私自身が楽しいを越えた感情を持って授業を終えることができました。

先生と生徒はモノを教え教えられるという関係ではありますが、それから生み出される様々なストーリーが、生徒さんを変え、ときに先生をも変えていきます。そんな係わり合いがしたくて個別の塾の先生を選んだことを改めて思い出し、その原点を今一度確認できた一日になったように思います。

「初心を忘れてはいけない」という言葉は、よく聞く言葉で、私自身も生徒さんやスタッフにも話す言葉ですが、その言葉の意味を改めて感じる1日になりました。

生徒さんの年代にとって、塾の先生は自分の人生に関わる数少ない大人の一人でもあります。その数少ない大人が、どう子ども達に接するかで、子ども達の未来を切り開くことも閉ざすこともできる、そのように思います。

そんな重大な責任のある立場ですが、だからこそやりがいもあり楽しみもあり、喜びもあるのだと思います。そのことを心に刻んで、また明日から生徒さんと相対していきたいと思います。

梅野先生、ありがとうございました!

未来へ向けた投資 ~瀧野川女子学園高校を訪ねて

2016年06月28日 23時05分05秒 | 受験・学校
本日、東京の北区にある滝野川女子学園高校の学校説明会に参加してきました。



実は瀧野川女子学園にはある思い出があります。
それは今を遡ること二十数年前、私がとある塾の教室長となり、初めて学校説明会に訪れたのが瀧野川女子学園でした。当時の塾長に連れられて、右も左も分からずあたふたしながら説明を聞いていた思い出があります。
上中里の駅の改札を出たときに「そういえば、ここで当時の塾長と待ち合わせしたよな」ということをふと思い出しました。
あっ、本編とは関係ない話で恐縮です。

なんだかんだで20年近く瀧野川女子学園を見てきましたが、今がこの20年間でも最も面白い時期なのかなというふうに思います。そう思う理由は、他の学校にはない未来への投資が充実している、そのように感じるからです。

女子校は苦戦が続いているといわれています。
そんな中で共学化したり、コースを変更したりして、ニーズにあわせた学校へと変貌していこうとする学校が多くあります。だからというわけではありませんが、女子校にはその時代時代のあったニーズにあった教育を展開している学校が多く、実は私立の女子校ほど魅力的なところもなく、本当は狙い目なのはではないかと思うくらいです。

瀧野川女子学園も女子校の中の1校であるがゆえかもしれませんが、なかなか他校にはない特徴があるように私には思えます。特に「未来への投資」が私には目を引きます。



「未来への投資」というと、大学受験という答えが返ってくることが多いと思います。確かにそれも未来への投資の1つですが、瀧野川女子学園の未来への投資は、大学受験だけではありません。

特に目を引くのが「創造性と起業家精神」という言葉です。
大学などに行くと、このキーワードを目にすることは多くなるような気がしますが、高校でこのキーワードを使っているところはあまり見たことがありません。もちろん学力あってのことですが、学力だけ、つまりは大学受験で終わりではなく、その先を見越した様々なスキルを身につけていこうという考え方は、とても共感できるものがあります。(自分自身が塾を起業したからかもしれませんが…)

大学受験も大切なゴールの1つですが、それもまた長い人生の通過点でしかありません。そこまでしか見据えていない教育では、大学に受かったとたんに生徒さん達は路頭に迷ってしまうことになります。
そうではなく、大学に進学したあとも、そして社会人になった後にも仕えるスキルや思考を高校時代に習得させようとする考え方は、女子の自立を掲げて頑張ってきた高校だからこそ、その考えが生まれてきたのかもしれませんが、とても重要で大切なことだと思います。

ICTの分野では、全員にiPadを支給し、それを使った授業を展開、
国際理解教育では、ブリティシュ・ヒルズでの研修や、ハワイ大学へでの交流も含めた修学旅行、
起業家精神の分野では、企業の方と協力して行う商品開発コンベンションやデザイン思考の習得、など
大学へ進学しただけでなく、社会人になっても使えるようなスキルが身につけられるのが特徴だと思います。



2020年を境に日本の教育は大きく変わるといわれています。
それに向けて準備を着々と進める学校もあれば、従来の方法でうまくいっているがゆえになかなか重い腰を上げられない高校もあります。
今の中学生の皆さんが社会で活躍する2030年ごろがどんな世界になっているのかをイメージしながら、高校3年間の間に何を身につけていくのか、そして何を武器に社会で戦っていくのか、そんなことを考えながら志望校選びをしていく必要があるのではないかと、新ためて思いました。

※2・3枚目の写真は、本日の資料より引用

一流はいつでも一流

2016年06月27日 22時46分12秒 | 日記・エッセイ・コラム
今日は、教育開発出版が主催する「開示点分析セミナー」に参加してきました。
本年度の入試に関するさまざまなデーターを集めて、そこから合否の決定にどんな影響があるのかを分析するセミナーですが、今回もいろいろと気づかされることがありました。

じつにいろんな話を聞きましたので、全てをここに記すわけにはいきませんが、今回は特に印象に残ったことを1つだけお話をさせていただきたいと思います。

それは「一流はいつでも一流なんだな」ということです。

テストの結果が返ってくるときによく聞く話として「平均点が下がったから、自分の点数も下がった」というのがあります。でも、これを言っているようでは、やはり二流。そんなことを今回のセミナーで気づかされました。

今年度は社会の平均点が大幅に上がり、理科の平均点が大幅に下がりました。
しかし、最上位層(偏差値66以上)は、平均点が下がっていても安定して得点ができているのです。
つまり、平均点は関係ないということです。
平均点がどうであれ、最上位の人はしっかりと得点できる、それだけの力を持っているということです。言い換えれば、だからこそ最上位にいられるのだと思います。

しかし、その下のゾーンになってくると、だんだんと平均点と得点が連動するようになってきます。平均点が下がると得点も連動して下がってしまう傾向にあります。
そうすると、平均が高いときはいい点数が取れますが、平均が低いと得点も低い、つまり周りに流される結果になるといえます。

これだけを見ても分かるように、一流と二流の差は明らかなんだなと思いました。

一流はどんな事態がきても一流を維持できるだけの努力をしている。
二流は、周りに合わせた努力になるので、結果、周りと連動した結果しか出せない。
このあたりに一流と二流の差があるように思えます。

これらのことが今日のセミナーで資料的には明らかになりました。

そして、このことは勉強に限ったことではないとも思います。

一流は良い意味で芯をしっかりともち、自分のことを大切に生きているともいえると思います。だからといって頑ななわけではなく、芯は持ちつつも柔軟いに対応する、そういった人たちのようにも思えます。

対して二流は、常に周り影響され流されてしまう、そんな人たちになのかもしれません。芯がないので周りに流されてしまう、周りに影響を受けてしまう、そんな人たちなのかなとも思います。自分のことよりも、他人との係わり合いを大切にしてしまい、自分を見失ってしまうこともある、そんなふうにもいえるのかなと思います。

成績的に一流な人たちの行動や思考を見てみると、いろんなヒントを得られるように思います。いい意味での“自分中心”。それが一流たるゆえんなのかもしれませんね。

本当に大切なものは自分

2016年06月26日 23時24分06秒 | 日記・エッセイ・コラム
昨日と今日の2日間で、期末対策勉強会を行いました。先週に引き続いての勉強会。参加してくれた皆さん、お疲れ様でした!

勉強会の最中は、皆さん頑張って学習をしていたと思いますが、皆さんの学習を見ていて気づいたことがいくつかあります。その1つが「もっと自分を大切にして欲しい」ということです。

自習などでは良くありがちな光景に「誰かが分からない問題があると、それをとなりの誰かに聞いて教えてもらう」というのがあります。もちろん分からないところを教えてもらうのは、間違いではないし、一緒に問題を解くという上では、とても良いことだと思います。

ただ、この「良いこと」も度が過ぎると毒にもなる、そんなことを皆さんには知っておいて欲しいと思います。

分からないところをとなりの誰かに聞くという行動は、そのとなりの誰かの時間を奪うことにもなるということです。もちろん1つや2つならいいと思いますが、いくつもいくともというのは、やはり良いこととはいえません。分からないところを聞くにしても、できるだけ自分で調べたり考えたうえで聞くようにしていかないと、となりの人の時間を奪うことになってしまいます。

質問をされた人にも、きっと勉強の予定や計画があったはずです。あまりに多く質問をされてしまうと、その人の勉強計画すら狂ってきてしまうこともあります。となりの人に聞くのなら、まずは自分でできるだけのことをして、的を絞って聞くようにしないと、他人の予定を狂わせてしまうことにもなってしまいます。

そして、質問をされた人も、いつまでも付き合ってあげるのもイイコトでは決してないということを覚えておく必要があります。質問をされることはいいことですが、あまり簡単に教えてしまうと、質問をするひとが自分で考えなくなってしまい、役に立ったつもりが、その人の考える力を奪うことにもなりかねません。

また、人の質問に付き合っている間に、どんどん自分の計画が来るっていってしまうことにもなります。人の質問に答えることは、とても尊いことではありますが、それによって自分が犠牲になってしまったら意味がありません。時間がかかりそうな場合や、質問が多いときは「先生に聞いてごらん」とか「休み時間まで待って」などと話して、自分の時間が奪われないようにすることもまた大切な事です。

今日の勉強会では、1・2年生の教室で、自分の課題が終わっていないにもかかわらず、人の質問にずっと付き合ってしまっている生徒さんがいました。もちろん、分からない問題を一緒に考えてあげることは尊いことなのですが、自分の課題が終わっていないのに、長時間質問に付き合ってあげるのは、ちょっと違うような気もしました。

人のために役にたちたいという考えは、とても貴重で尊い考えだと思います。
でも、人の役にたつ前に、まずは自分のことがしっかりとできていることも必要だと思います。そうでないと偽善になってしまうような気がします。

生徒の皆さんの年代は、友だちがとても大切な年代で、人の役に立ちたいという思う年代でもあると思います。その思いは、もちろん大切にすべきだと思います。

でも、それは自分のことがまずはしっかりできてからでも遅くはないということです。その尊い思いは、とても素晴らしいものだと思います。でも、本当に大切なのは「まずは、自分」そのことも決して忘れないで欲しいと思います。

この塾は、人のために役立ちたいと思う優しい生徒さんが多い塾だと思います。でも、優しさとは強さに裏打ちされたものでなければなりません。表面的な優しさやきれいごとの優しさではなく、自分のことをしっかりとやれる強さを持った上での他人への優しさ、それを皆さんには身につけて欲しいと思います。

穏やかな校風 ~西武台千葉高校を訪ねて

2016年06月25日 21時43分05秒 | 受験・学校
去る6/23に千葉県野田市にある西武台千葉高校へ行ってきました。



私立高校というと「1つの目標に向かって邁進」という校風の学校が多いのですが、西武台千葉高校には、それとはちょっと違った穏やかな雰囲気が流れているのを感じました。

西武台千葉高校の先生に「西武台千葉の一番の特徴は?」と聞いてみると「優しい生徒が多い」という回答が多かったのが印象的でした。進学や部活においても実績をあげてはいますが、だからと言ってガッツガッツしすぎないところ、そのあたりが西武台千葉高校の良さなのかもしれません。

高校3年間の過ごし方には、いろんな過ごし方があると思います。
部活にかける青春、
次の進路目標に向けて学習に打ち込む青春、
生徒会活動などに打ち込む青春、
どれもが貴重でどれもが尊いものだと思います。

高校の中には、そのどれかに特化したり、どれかに偏りすぎてしまい、それだけで生徒が疲弊してしまうようなこともあるように聞いていますが、そのような偏りが極端すぎないところが西武台千葉の1つの魅力なのかもしれません。

進学率を競ったり、進学先を競ったりすることには、互いの向上のためにとても大切なことでもあります。半面、あまりにもそれが過剰になりすぎて生徒が疲弊してしまったり、とてもこなせない量の課題や部活のノルマになってしまっても意味がありません。



高校生活で何かに打ち込みたい人向けの学校、それとは違う雰囲気で高校生活を送りたい人のための学校、いろんな学校があることで、選択肢の幅が広がって来るように思います。

西武台千葉高校に行ってみて、それぞれの学校の特徴を見分けていくことの大切さを、改めて感じたような気がします。

MustからWantへのシフト ~上野学園高校を訪ねて

2016年06月24日 22時50分32秒 | 受験・学校
今日は、東京台東区にある上野学園中学・高校を訪ねてきました。

今春、当塾からも始めて生徒さんが進学をしました。昨年の秋に進学と部活の両立について悩んでいる生徒さんに勧めたのが上野学園でした。

部活(吹奏楽)と勉強の両立という観点でお勧めしたのはもちろんですが、もうひとつ上野学園を勧めた理由があります。それが今日の高橋校長先生のお話の中にしっかりと表れていたように思います。

上野学園の建学の精神は「自覚」だそうですが、この言葉をいま学校では「自分の良いところを発見すること」分かりやすく言い換えて生徒の皆さんに伝えているそうです。この「自分の良いところを発見する」という考え方、それが上野学園を勧めた1つの理由でもあります。

高橋校長先生は、内閣府の統計調査をもとに
「欧米や韓国の生徒さん達は、自己肯定感が高い。しかし、日本の若者は自己肯定感がとても低い。日本の若者にはもっと自信を持ってもらいたい。そういう指導をしていく。」
とお話しをされていました。
そして、この校風は上野学園の指導の中にも息づいているように感じられました。


↑ 内閣府「平成26年版 子ども・若者白書:特集今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~」より引用

勉強においてモチベーションを高める方法はいくつかあると思いますが、よくやりがちなのは、「脅迫」による意欲喚起です。「このままだと高校へ行けない」「大人になって苦労する」など、決して明るくない未来を提示して、それを回避させるために勉強をさせようとするやり方です。

私も恥ずかしながらこの方法をとってしまうことが無きにしも非ずなので、自戒もこめて書かせていただくと、この方法では勉強をすることがMustになってしまい、本当の意味で意欲喚起になっていないように思います。
「やらなくてはならないもの」という自覚では、やはり長続きはしないと思いますし、何より身につかない、そんな気がしてしまいます。

先ほど書いたとおり、わたしもこの方法を使うことがないわけではありません。短期的に結果を出してもらいたい場合は、こういう手法をとらざるを得ないときもあるからです。でも、テストなどが終わればまた元通り…ということもしばしばでした。

それに対して上野学園では、アクティブラーニングなどを通じて育てていく主体性や多様性・協調性などをもとに、「周りと分かり合うこと」から「自己の存在意義」をみつけ、「自分自身を確立する」といったことをやっていくそうです。そのなかで自己肯定感を高め、自己の実現のために学習をしていく、つまり「学習をしたい=Wantの学習」へ持っていくことを目標としているようです。

そういえば、進路や将来の夢が決まった人は、目を爛爛と輝かせながら勉強をしていますね。当塾でも「目標の高校が決まった」「なりたい職業が決まった」という人ほど、目を輝かせて勉強をしています。あんなに「勉強きらーい!」とか言っていた生徒さんが、「勉強やりたい!」に変わっていく、そんな光景を私もそういえば今まで何度となくみてきたことを思い出しました。

一度そうやって自己を見つけた人は、やっぱり強いと思います。自分で決めた目標や夢だから、あきらめずに追ってみたいと思うようにもなるようです。それ以上に、自分の存在意義が分かってくるので、良い意味で他を気にせずに、自分なりの生き方ができるようになる、そんなふうに思います。



勉強をさせたいときに、叱ったり脅したりするほうが、実は指導をする側も簡単でやりやすいと思います。対して、一人ひとりの将来の夢や目標を聞き出して、一緒に頑張ろうという形の、自己肯定感を育てていく方法は、時間も手間もかかると思います。

しかし、時間をかけて手間をかけた分、その学習意欲はホンモノとなり、いつしかその人を以前のその人からは想像もできなかったほどのところにまで高めていく、そんなことにつながっていくくのではないかと思います。

「Mustの学習からWantの学習へ」
上野学園はそんなところを目指しているように感じました。

ちょうど当塾も期末テストが来週で終わります。テスト前はどうしても範囲を終わらせるとか、いい点数を取るとかで殺伐とした授業になりがちですが、テストが終われば、少し授業も余裕を持ってできます。

期末テストが終わったら「生徒さんと膝を詰めていろんな話をしていたい」そしてそこから目標や夢を見つけて、一人でもいいから「Mustの学習ではなくWantの学習へシフトさせたい」、そんなことを思った一日でした。

塾からのお知らせ【6/23版】

2016年06月23日 23時17分05秒 | お知らせ
≪7/3までの予定≫
◇6/25(土) ◎栗橋西中対象:期末対策勉強会(10:00-22:00)◎3年・理社国授業(19:00-20:50、時間注意)
◆6/26(日) ◎栗橋西中対象:期末対策勉強会&理社暗記マラソン(9:00-22:00)
◇6/27(月) ■栗橋西中・期末テスト▽北辰テスト・申込み締切日
◇6/28(火) ■栗橋西中・期末テスト  
◇6/29(水) 
◇6/30(木) 
◇7/1(金) ◎日程調整のため、平常の授業と習熟はお休み
◇7/2(土) ◎日程調整のため、平常の個別授業はお休み(理社国のみあり 19:30-21:30)
◆7/3(日) ▲休塾日
※予定はやむを得ない理由により変更をする場合があります。その際は、メールなどでお知らせいたします。
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【お申込み】
◇3年生・7月北辰テストの申し込み(7/17実施、6/27締切)
◆3年生・高校入試ガイダンス出欠票(7/10実施、7/6締切、ご案内は来週のはじめまでに郵送にて送付いたします)

≪6/25・6/26 栗橋西中対象:期末対策勉強会≫
6/25・26に栗橋西中を対象にした期末対策勉強会を実施いたします。
◇6/25(土) 勉強会(10:00-22:00)
◇6/26(日) 理社暗記マラソン(必修、9:00-12:00)、勉強会(13:00-22:00)

≪6/25の理社国授業について≫
3年生を対象にした理社国授業の時間割を、6/25は勉強会とあわせるために19:00-20:50に変更します。あらかじめご了承ください。

≪7/10 高校入試ガイダンスのお知らせ≫
3年生を対象にした高校入試ガイダンスを7/10(日)に実施いたします。時間は18:00-20:15を予定しております。3年生の生徒・保護者の皆様は出席をお願いしたいと思いますので、日程調整をお願い致します。

≪7月から北辰テストは必修です≫
3年生を対象にした北辰テストですが、7月からは必修となります。申込書に必要事項を記入・ご確認のうえ、費用を添えて6/27までに塾へお持ちください。

≪日程調整のための休塾日のご案内≫
7/1、7/2は日程調整のため平常の授業・習熟はお休みをさせていただきますので、ご注意ください。なお、7/2(土)の理社国授業は、以前休講になった分の代替として実施いたしますので、平常どおり19:30-21:30で行います。ご注意ください。
※この休塾日を利用して、未消化の振替授業をお持ちの皆様のための臨時授業を設定する予定です。詳しくは、きまりしだいお知らせいたします。

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≪空席状況≫
【授業】
6/27(月) 空席はありません
6/28(火) 空席はありません
6/29(水) 18:40- 1人、20:40- 2人
6/30(木) 空席はありません
7/1(金) 臨時授業設定予定
7/2(土) 臨時授業設定予定
7/3(日) 授業はお休みです

【習熟】
6/27(月) 20:40-
6/28(火) 18:40-、20:40-
6/29(水) 空席はありません
6/30(木) 18:40-、20:40-
7/1(金) 18:40-
7/2(土) 習熟はお休みです
7/3(日) 習熟はお休みです

≪7/3までの自習時間≫
6/25(土) 10:00-22:00
6/26(日) 9:00-22:00
6/27(月) 16:00-21:30
6/28(火) 16:00-21:30
6/29(水) 16:00-19:30(時間注意)
6/30(木) 16:00-21:30
7/1(金) 調整中
7/2(土) 調整中
7/3(日) お休み

≪進路・学習のご相談の受付≫
お電話にてお問い合わせください。

硬派な授業を大切にする学校 ~昌平高校の城川校長先生のお話し

2016年06月22日 22時54分24秒 | 受験・学校
今日、とある理由で昌平高校の城川校長先生とお話しをする機会をいただきました。城川先生といえば、昌平高校の先頭に立ち、現在の昌平高校を築き上げてきた先生です。フットワークも軽く、塾の先生方の間でも本当に評判の校長先生です。

そんな城川先生とお話しをさせていただく機会を得たので、ちょっと意地悪?な質問をさせていただきました。

「今は2020年の入試改革をふまえて、どの私立高校でもグローバル教育、国際理解教育、ICTの導入、アクティブラーニングの導入などを謳っている。そうすると、受験生や保護者の皆さんが志望校を選ぶときの対立軸になりにくいのではないか?」

そんな質問をさせていただきました。

埼玉県の私立高校は一時期、現役進学率を対立軸にして競ってきた歴史があります。現在も、私立高校は全体的には公立高校に比べると現役進学率は俄然高いものの、私立高校の間では高すぎるところでその差がなくなってきており、対立軸としてはあまり用をなさないようになってきた気がします。

その私立高校間で新たな対立軸になってきたのが2020年への対応ですが、これも先ほど書いたとおり、どの学校もグローバル教育・ICT・アクティブラーニングの大合唱で、対立軸になりにくくなってきたように感じています。

その中で、昌平高校は新たに「何を売りにしていくのか」そんなことを聞きたくて、ちょっと意地悪かもしれませんが、こんな質問をしてみました。

私のこの質問に対して城川校長先生は、とても丁寧にお答えをくださいました。

昌平高校ではIB(国際バカロレア)などの導入ももちろん進めていき、いわゆる国際理解教育やアクティブラーニング的な授業も一部では取り入れていくものの「硬派な授業」にも重きを置いてしっかりとすすめて行く、そうおっしゃっていたのがとても印象的でした。

いわゆる「流行り」に対しても敏感に対応していくものの、「変えてはいけないものは変えない」そういう意味かなと私の中では思いました。「不易流行」という言葉がありますが、そういうことなのかなとも思います。

また、いわゆる国際理解教育も看板だけではダメで、それに呼応する地味な努力をしっかりとやっていくことを大切にしていきたいともおっしゃっていました。国際理解教育などの言葉が流行する中で「表面的に導入した」「形だけやっています」ではなく、例えば英語教育なら、単語をしっかり覚えさせるなどの、本質的なことをしっかりとやっていくということもおっしゃっていました。

そして「なるほど」と思ったのは「クラスの中からの国際化する」というお話しでした。昌平高校は帰国子女を積極的に受け入れていますが、それは帰国子女の皆さんがもたらす良い影響力を考慮してのことだそうです。日本しか知らない人の集団のではなく、様々な国で生活をした人がクラスにいることで「内なる国際化」が進んでくるということかもしれません。帰国子女の数は、おそらく県内私学では一番多いはずという言葉や、わざわざアメリカまで行き、帰国子女の募集活動を校長先生自らがするというところからも、内なる国際化に対する本気度がわかる気がします。

流行のようにあちこちで言われ始めた国際理解教育・グローバル教育・ICT・アクティブラーニングなどの用語ですが、それらがそれぞれの学校で実際にどのように機能しているのか、学校を選んだり勧めたりする側はしっかりと見ておかないといけないなと、城川先生との話を通じて思いました。

思えば、いろいろな実績などというものは「地味な努力の積み重ねの結果」ともいえると思います。看板だけ高く掲げても、地味な努力を忘れては、結局看板倒れになってしまうようにも思います。

昌平高校は硬派な授業を大切にする、言い換えれば、地味な努力を大切にしながら「ホンモノの教育」を目指していくのだなと、確信を持つことができました。また表立った事とは別に内なる国際化なをめざし、行事のときだけではなく、普段から国際理解・グローバルな教育を展開するという考え方は、新たな視点だなと感じることができました。表立ったことだけに目を奪われがちですが、ホンモノを育てようとする学校は、一歩も二歩も奥が深いんだなと、改めて感じることができました。

今日の城川先生とのお話しは、塾にとっても大変に参考になる話でした。塾も本当に大切なことは、流行を追うことも大切ですが「地味な努力を忘れない」ということなんだなと改めて感じました。

城川校長先生、今日はありがとうございました。

VUCAな社会を生き抜く ~佐野日大中等教育学校を訪ねて

2016年06月21日 23時01分35秒 | 受験・学校
今日は、栃木県佐野市にある佐野日本大学中等教育学校を訪問してきました。
当塾は高校受験がメインの塾ですが、とあることをきっかけに、今後、中学入試が活性化するような気がしてきているので、先行投資的にご縁のある私立中学校には積極的に訪問するようにしています。



今日の佐野日大中等教育学校もその1つで、いつもは高校入試のほうでお世話になっていますが、そのご縁もあり、今回は中等教育学校のほうの説明会にも参加させていただきました。

私立中学校や中等教育学校の説明を聞いていて思うのは、2020年から始まる大学入試改革が、そう遠い未来ではないということです。現中2から新しい大学受験制度へ移行するといわれていますが、その対策を私立中学校側はすでに始めていて、具体的に動き始めているということです。

公立の中学校・高校は、正直なかなかそのあたりの出足が鈍いので、実際に2020年になったときに、公立出身者と私立出身者でどんな差が出てくるのか、非常に興味深いところでもあります。

佐野日大中等教育学校も2020年に向けた取り組みをいろいろと始めていました。
その中の説明であった言葉に「VUCAな社会」という言葉がありました。

VUCA(ブーカ)とは、主に経済分野で使われている言葉だそうで、
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
の頭文字をとった言葉だそうです。
簡単に言い換えれば「先の見えない、変化の激しい時代」いう意味で使われている用語だそうです。

恥ずかしながら、今日までこの言葉を知りませんでしたが、よく考えてみると日本は1990年代あたりから、このVUCAな社会に突入してきたのではないかと思います。
「大手」と呼ばれた銀行や証券会社が一夜にして破産したり、日本を代表する製造メーカーが海外資本の傘下に入ったりと、数十年前には全く想像すらできなかった社会の変動が起こりつつある、そのように感じます。

今後はグローバル化や経済のボーダレス化が進む中で、さらにそのVUCAさは色を濃くしていくことが確実になってくると思います。そのような中において、個人として何を武器にして世の中を渡っていくのか、それが今の中学生世代には求められる用件になってくると思います。

大学受験の変更は、そういった時代への布石ではあるのですが、まだそういった社会への実感も薄いせいか「大学入試が変わる」ということに対して危機感が薄い人も多いようですが、いざ変わってみて「こんなはずではなかった」とならないようにしておくことが大切なような気がします。

佐野日大中等教育学校では、そんな時代を見据えてアクティブラーナーの育成やグローバル人材の育成に力を入れていくとのことでした。具体的には希咲(のぞみ)プロジェクトを立ち上げ、キャリアプランの作成、アクティブラーニングの実施(学校行事・授業)、リベラルアーツ、東大プロジェクト、医学部プロジェクトなどの実施をおこなっていくとのことでした。

中等教育学校は、中学1年から高校3年までの一貫教育ですので、その分、そういった将来の備えた魅力のある授業が展開しやすいのもポイントかなと思います。途中に高校受験を挟まない分のメリットを生かし、どのように大学受験に対して対応していくのか、そのあたりが注目のポイントかなと思います。

従来の日本型教育の良さは、世界に誇るべき財産の1つだとも思います。ただ反面、時代が変わってくる中においてその方法に固執してしまうのも、変化に乗り遅れてしまうそのようにも感じます。

従来型の日本の教育の良さと新時代を切り拓く教育の実践、その融合が求められてきていることを痛切に感じた1日でした。