幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

哲学をしなくなった子どもたち

2024年10月28日 21時44分44秒 | 日記・エッセイ・コラム
スマホが登場してから10年余り、その便利さはいうまでもありませんが、その弊害についてもいろいろといわれるようになってきました。
一番多いのは依存の問題。
気が付けばずっとスマホを見ている。
そんな中学生が多くなってきたのは周知のとおりだと思います。
その結果、いろんなことが言われるようになってきましたが、私が塾という現場で実際に中学生を見ていて特に強く思うのは、「子どもたちが哲学をしなくなった」ということです。

スマホが登場する以前のころ、中学生は家に帰れば、基本的には他人と接することはありませんでした。自宅では家族との時間、また自室に戻れば自分だけの時間が流れ、他人との接触は基本的にはありませんでした。
この他人と接触しない一人で過ごす時間、実はこの時間が大切で、この間に子どもたちは「哲学」をしていたのだと思います。

「志望校、どこにしようかな?」
「これから先、どうなっていくんだろう?」
「将来、どんな仕事に就こうか」
もちろん常にいつも、こんなに具体的に考えていたわけではないと思いますが、ふと一人になった瞬間に、自分の心の声が聞こえてきて、意識的か無意識的かは別として、これに近いようなことを考えるための時間の”隙間”があったのではないかなと思います。



それが現在はどうでしょうか。
家に帰っても家族以外の他人が当たり前のように”侵入”してきます。
侵入されれば、どうしてもそれに答えざるを得ず、家族との時間はもちろん、一人の時間をも奪っていきます
また動画やゲームなども一人の時間を奪います。
常に外からの刺激に反応をし続ける時間が続けば、自分の心の声などを聴く、そんな時間はどんどん奪われていきます。

自分の今を見つめ過去を振り返り、将来を考えていく。
そんな「哲学」をする時間が少なくなった結果、
自分の現状を把握し、将来をどうするか、そういうことに対して考えることなく受験を迎えてしまうことも多いのではないでしょうか。

将来の夢が決まらない
場当たり的に志望校を選んでしまう
「受けたいところ」よりも「受かるところ」
もしかしたら、そんな子どもたちが増えてきたように思えるのは、「哲学」をする時間が減ってきたからということなのかもしれません。

もちろんいつの時代にでも、なかなか先が見通せない、そんな子どもたちはたくさんいましたが、今の子どもたちとも違うようにも思えます。
塾の講師を始めて30年、これまでたくさんの子どもたちを見てきましたが、塾の内外を広く見まわしてみても、今の子どもたちはどこか幼く思えます。
もしかしたらそれは、「哲学」をする時間が減ったからなのかも知れません。

これからいよいよ進路を本格的に決めていく時期。
「哲学をしようぜ!」
そんな心意気で、生徒の皆さんと接していきたいと思います。

※本記事の写真はすべてイメージです

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💁幸彩学習塾

埼玉県久喜市南栗橋4-11-4 ラフィーネ2-103
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平日・土曜15時00分〜22時00分
日曜日はお休みです

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私の夢

2024年10月21日 21時53分57秒 | 日記・エッセイ・コラム
「前回に比べて順位が上がりました!」
「今回のテスト、目標点を越えました!」
「今回はとても良くできていたと、学校の先生に褒められました!」
先日来の中間テストが終わり、テストの結果が返却されくるこの時期。
塾の先生という仕事をしていると、この時期にはこのような、思わずこちらも嬉しくなってしまう、そんな言葉を聞くことができます。

「よく頑張ったね!」
そんなふうにして、生徒さんたちの頑張りを褒めてあげると、生徒さんによっては本当に嬉しそうな顔をしてくれます。
そんな表情を見ていると、
「私がやりたかったことって、これだよな」
そんなふうに思います。



どんな職業を選ぶかは、人それぞれいろんな理由があると思います。
私は今は塾の先生という仕事をしています。もちろん今の仕事に不満はないし、この仕事をこれからも続けていこうとは思います。
でも塾の先生という仕事自体は私の「やりたいこと」の1つであって、他にもやってみたいことがいくつかあります。
「じゃあ、お前のやってみたいこととは何なんだ?」
と聞かれることになると思いますが、
私のやってみたいこと、それは「人が変わっていく様子を見守る」ということです。その一形態が塾の先生という仕事、そういうことになるかと思います。

人が何かに気づき、何かを始め、今までの自分とは別の自分に変わっていく、そのプロセスを見守ったり、そのお手伝いをするのが私の使命だと思っています。
塾の先生という仕事は、その意味では私にはまさにピッタリの仕事といえます。

勉強が嫌い・苦手という生徒さんが一生懸命に学び、だんだんとできるようになっていく、そしてしっかりとした成果を出して、今までよりも伸びていく…
そんなふうに「変わろうとしていく」人たちを見るのがとても好きです。
そしてそんな皆さんを応援しサポートする、そこに私自身は使命感を感じます。


人は誰でも「今よりも良くなりたい」そんな気持ちがあるのだと思います。
ただ、そうは思っていても、いろんな理由で一歩を踏み出せない、そんな人が多いのではないでしょうか。
それは塾で教えている中学生の皆さんも、同じなのではないかなと思います。
そんな時に、一歩を踏み出すためのサポートができたら、私はそんな思いで生徒の皆さんと接しています。

もちろん私も人間ですので、上手くいくこともあれば、なかなかこちらを振り向いてくれない生徒さんもいます。
でも、つかず離れず、アプローチを続けることで、時間はかかるかもしれませんが、いつか一歩を踏み出してくれる、そんな日が来るのではないかなと思っています。

だからこそ冒頭にあげた生徒さんたちのように、
自分を変え頑張り、成果を出した生徒さんたちにとは素直に一緒に喜びたい、そんなふうに思いますし、
まだ動き始めていない、まだ具体的な成果は出ていないという生徒さんたちとは、動き出すための準備を一緒にするつもりでいろんなことを話していきたい、そんなふうに思っています。

今は塾の先生という仕事をしていますので、目の前にいる生徒さんたちのために精一杯頑張ること、これが私の務めです。
今年も受験シーズンに入ってきましたので、受験生の皆さんと共に頑張っていきたい、そんなふうに思います。

私には夢があります。
それはなかなか難しく、いつ叶うかは分かりませんが、
いつか私のこれまでの経験が塾という壁を越え、多くの皆さんが一歩前へと歩みだす、そんなきっかけになることができたらと思っています。
目の前で頑張る生徒さんはもちろん、私が知らないところで頑張る皆さんにもエールを届けられるようになりたい、それが私の今の夢です。
※本記事内の写真は、すべてイメージです。

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熱い想いをそこに見た~入試ファースト春日部・越谷

2024年10月13日 14時45分12秒 | 日記・エッセイ・コラム
去る10月5日と12日に、春日部と越谷で行われた進学相談会「入試ファースト」に生徒さんと一緒に参加してきました。

私は2日とも会場内をぐるぐると見て回っていましたが、
どこの学校のブースも、生徒・保護者の皆さんと各高校の先生方双方の”熱い想い”にあふれていたように感じました。

生徒・保護者の皆さんの高校受験、高校選びに対する熱い想い、
各高校の先生方の自校の教育活動に対する熱い想い、
その双方の熱意が、周りで見ている私にもはっきりと伝わってくるのを感じました。



志望校選びは、一斉の説明会だけでいい、
もっと言えばビデオの上映だけでいい、
そういう考え方もあるかもしれません。
もちろん、学校の内容を伝えるだけであれば、それで十分なのかもしれません。
ただ毎年のように生徒・保護者の皆さんの志望校決定というプロセスを間近で見ている私からすると、
学習内容や良い実績、学習環境や部活動実績などは、確かに重要な要素ではありものの、
最後の決め手はやはり”人”であることが多い、そんな印象を持っています。

「熱心に指導してくれそう」
「学校の雰囲気がよさそう」
など、最後の決め手は、その学校の先生方や生徒さんたちという”人”が作り出すもの、そこに依拠しているような気がします。

もちろん圧倒的な違いがあれば話は変わってくると思いますが、
ハード面に大きな差がなければ、最後はそこにいる”人”が醸し出すもの、
それが決め手になっていくように感じます。



最近は、学校内の”人”の様子がInstagramなどを通じて、以前よりも外に伝わりやすくなってきている、そのように感じます。
そういった「道具」を使うことで、志望校選びも以前と変わってきている、そのように私は感じていますが、
それでも最後の決め手の1つになるのは、こういった個別相談会なんだろうと思います。

高校選びの1つのプロセスである個別相談。
生徒・保護者の皆さんの皆さんの側からすれば、自分の身を3年間預けることになる場所を選ぶことになるので、やはり熱が入ってくるのは必然と言えます。
そういった想いに答えようとする高校の先生方もまた必然と熱くなっていく、その現場を私は目の前で見たのだと思います。



いよいよ志望校選びも大詰めになってきました。
この入試ファーストを通して生徒・保護者の皆さんが何をどう感じたのか、そのあたりをしっかりとくみ取りながら、
生徒の皆さんの進路選びのサポートを進めていきたいと思います。

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闇落ち

2024年10月11日 21時46分20秒 | 日記・エッセイ・コラム
各高校での学校説明会や入試ファーストなどの進学相談会が盛んにおこなわれているこの時期、毎年のように受験生を襲う現象があります。
「闇落ち」です。

今まで頑張ってきた生徒さんが、ふと気が抜けたようになってしまったり、
粘り強く問題に取り組んでいた生徒さんが、イライラすることが多くなったり、
元気な様子が印象的な生徒さんが、急に元気がなくなったり…
もちろん全員というわけでも、毎年というわけでもありませんが、例年のこの時期、こういった生徒さんの様子を見かけることがあります。



夏休みから9月にかけて自分なりに頑張ってきた。
でも、なかなか成果が上がらなかったり、志望校に手が届きそうになかったり…
今までは「まだ時間がある」「何とかなる」と思っていた皆さんも、
北辰テストなどの模試での偏差値や志望校判定、
個別相談で合否の可能性についての現実的な話を聞いたりすると、
良い結果に心躍らせる人がいる反面、現実的で客観的な自分の姿を見て、
心に”影”ができてしまう、そんな人もいるように思います。

意識的にか無意識的にかは分かりませんが、
その影が表面に見えてきている状態、
それが冒頭にあげた「闇落ち」の状態なのではないかなと思います。

受験生の皆さんは、今は心が苦しい、そんな時でもあると思います。
ほとんどの皆さんが初めての受験という中で、それは当然だとも言えます。
いろんな指標に心をを踊らされたり、逆に心を砕かれたりと、
もしかしたら心の安定すら保つのが難しい、そんな時かもしれません。
表面的には何事もないように見せかけていても、心の中をのぞいてみれば、
”影”や”闇”を抱えている人は少なくないのではないかなと思います。

当塾でもこの時期はそういった心の動きをする生徒さんは少なからずいると思います。
”誰が”というわけではなく、誰にでもあり得ること。
そうとらえることが大切なのかなと思います。
そんな時に、塾の先生として、あるいは一人の大人として、受験生である皆さんにしてあげられることなど、何もないのかもしれません。
ただ、いつか何か心の中を吐き出したくなった時に、
それを受け止めて、一筋の光だけでも示してあげられるようになること、
それが私たちの責務かなとも思います。

昨日も今日も、そしてきっと明日も、生徒さんたちが私の目の前を通り過ぎていきます。
その様子やその表情を見て、ふと何かを思うことがあるかもしれません。
気になることがあると、すぐにでも声をかけたくはなりますが、
その時がタイミングかどうかも見極めたり見守ったりしながら、
目の前の壁を乗り越えようとする皆さんを見守っていきたいと思います。

※本記事内の写真はイメージです

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次の3年間を見つけられたかな?〜入試ファースト春日部

2024年10月07日 21時45分25秒 | 日記・エッセイ・コラム
先日、春日部市のふれあいキューブで、進学相談会「入試ファースト」に生徒・保護者の皆様と一緒に参加をしてきました。
今回のこの進学相談会、私は自塾の生徒さんに対しては1つのテーマを決めてこの相談会に臨みました。そのテーマとは「次の3年間を決めに行こう!」というものでした。



高校時代の3年間は、人生で最も伸びる期間だという話を聞いたことがあります。「伸びる期間」という言葉で表現されていますが、裏を返せば「差がつく期間」ともいえるわけで、もっと大きく言えば「人生を決める3年間」そんなふうに言うこともできるのだと思います。
「そんな大げさな」とも思われそうですが、それくらい大げさに見ておいた方が間違いは少ないのかな、そんな気もします。

そんな大切な3年間を決めに行くわけですから、毎年入試ファーストに向けては事前指導から始めていきます。今年も1週間前に事前指導を行いました。
どの高校の話を聞きに行く予定か
現時点での第一志望校の確認
併願先として考えている私立高校の合格の見込み
皆さんに合った高校の紹介
など、いろんな角度から皆さんに事前の指導を行いました。
↑1週間前の事前指導

1週間前のこの時点で、しっかりと考えられてきている生徒さんもいましたが、まだまだあやふやだったりする生徒さんもいました。そういった生徒さんには、普段の皆さんの様子から見たお勧めの学校を紹介したりもしました。
中には「この学校、聞いたことない」という生徒さんもいましたが、会が終わった後に聞いてみると「先生にお勧めされた学校、良いかもしれない」という話も聞けたりするので、縁とは面白いものだなとも思いました。

当日は合間を見て、相談を終えた生徒・保護者の皆様と会場内で簡単な三者面談を行いました。自分の行きたいと思っていた学校、私からお勧めされた学校、高校の先生から呼び止められて話を聞いた学校など、きっかけはそれぞれでしたが、各高校の話を聞いて感ずるものがそれぞれにあったようです。


話を聞いたことで絞り込む方向に動いた生徒さん、
逆に話を聞いたことで迷いが生じた生徒さん、
皆さんそれぞれでしたが、各高校の先生方との相談を通して、高校に進学するということに対する自覚が生まれてきたのは、確かかなとも思います。

志望校決定まであと一か月半、そこまでにはいろんな道のりがあるだろうと思います。サッと決まる人のほうが稀で、みんなそれぞれ思い悩み結論を出していくのだと思います。

自分自身と向き合う時期を迎えた生徒さんたち。
そんな生徒さんたちをしっかりとサポートできるように、様々な角度から皆さんのことを見守っていきたいと思います。

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卒業生のお母様にお会いをして、そのときにした話

2024年09月29日 10時43分33秒 | 日記・エッセイ・コラム
先日、現在高校3年生になる当塾の卒業生のお母様に、たまたま近くのスーパーでお会いしました。お久しぶりだったのですが、卒業生のお母様のほうからお声がけをいただき、とても嬉しかったのを覚えています。
当塾を卒業してから3年、高校3年生ということで、「また受験ですね」というとお声がけさせていただいたのですが、その時に「実は…」とちょっと逡巡されていたようでした。

お話を聞いてみると、中学の時からずっと決めていた進路を最近になって変えたとのことでした。ずっとその道に進むと決めてここまできていたのだそうですが、大学進学に向けてガイダンスなどを受けているうちに、少しずつ違和感を覚えたのだそうです。
もちろんその仕事がいやだとか嫌いだというわけではないのですが、「自分にはもう少し違う進路のほうがいいのかも」と思うようになったとのことでした。



ずっと思っていた進路を変える、これは当塾が対象にしている高校受験の現場でもよくある話です。
ただその進路変更について、もし「どうでしょうか?」と聞かれたら、答えはYesの場合もあれば、Noの場合もある、そのように思います。

高校受験の現場では、これから本格的に志望校の選択が始まります。
個別相談や成績などを使いながら志望校を決めていきますが、その時に「志望校を変えたい」そういう話が出てくるのは必然です。
その時に意見を求められたら、私が一番に見るのはその変更の動機です。

進路選択のためのいろいろなイベントなどに参加していく中で、「自分にはこちらが向いているんじゃないか」ふとそう思うときがあります。
今まではある高校しか見えていなかった。
でも説明会や合同相談会などのイベントを通じて、こちらの高校もいいと思えるようになってきた、そんなこともたくさんあると思います。



今までは見えていなかった世界が見えるようになる。
より自分に合った高校をを見つけ出していく。
私はこれは、その生徒さんの成長だと思います。
成長をし、視野を広げたからこそ新しく見えた世界。
今までの狭い世界から抜け出し、新たな世界への扉を開いたからこそ見えた世界。
こういう理由で志望校を変えたいと言われたら、迷わずYesと言うと思います。

ただ、これとは真逆の理由で志望校を変えたいといわれることもあります。
合格しそうな高校に変える、というパターンです。
もちろん、最後の最後で志望校を変える、それはあり得ることだと思います。
ただ、まだ何の努力もせず、何にも挑戦していないうちから、志望校を変えたいといわれたら…
私はNoと答えるのではないかなと思います。

もちろん実際の場面では、こんな単純にYes,Noが決まるわけではありませんが、
その選択に「成長があるか」
ここが一番のポイントになるように思います。

さて、冒頭に出てきた高校3年生の卒業生さんですが、私はお母様にYesの返事をしました。
その生徒さんは中学3年生の時、努力をしっかりとしていた生徒さんだったからです。そんな彼女のいうことですから、きっと視野を広げ、自分の成長や適性を考えたうえでの進路変更だと思うので、
「新たな進路を選べるぐらい成長をしたのだと思って、見守ってあげてください。」
そんなお話をしたように思います。

生きているうちに人はいろんな選択を迫られると思います。
というよりも、日々わたしたちは意識的にも無意識的にも選択をしながら生きているのだと思います。
その中で時々大きな選択があります。
その選択に迷っている生徒さんがいたら、「自分の成長につながる」という選択になるようにリードしてあげられたら、そんなふうに思います。
そしてその選択をした皆さんを全力でサポートできる、そんな塾になっていきたいと思います。


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この夏に伝えたかったこと

2024年09月11日 15時32分41秒 | 日記・エッセイ・コラム
1か月と半に及ぶ夏期講習が終わり、2学期が始まって2週間近くがたちました。夏期講習の時ときは朝から夜までずっと授業でしたが、新学期に入ってからは通常通りの夜だけに戻り、私も少し時間が取れるようになりました。
そんなときにふと思うのが、
「今年の夏期講習で生徒の皆さんに伝えたかったことを伝えられたか」
ということです。

夏期講習は受験に向けて学力を増進するための期間です。
それはもちろんその通りなのですが、私としては学力とともに、この夏に鍛えてほしかったもの、伸ばしたほしかったものがありました。
それがどんなんのかと言われれば人によって異なるので一概には言えませんが、共通して言えるのは「視野を広く持つこと」「継続力」の2つかなと思います。

今の中学生世代は、スマホネイティブ世代です。
情報は画面をタップさえすれば、いとも簡単に手に入る時代です。
ただそこで得た情報は、いわばVRのようなものであって、本当のところはそこへ行ってみないと分かりません。
ただ、そこにいかなくても情報が手に入ってしまうので、実際を確かめずに「よし」としてしまい、しっかりと選ばないまま進路を決めてしまう人もいます。

そして、そういった情報も簡単に手に入ることから、継続をして何かやることが苦手な人が多いように思います。
「待てない子が増えた」そんな言い方が正しいのかもしれません。
現在の便利な社会では、すぐに返事が返ってくることが当たり前になってしまっているので、時間がかかることやタイムラグがあるものに弱くなった、そんなふうに感じます。
勉強についても同じで、「結果はすぐに出るもの」そんなふうに考えてしまっている子も多くなったように思います。

そんな皆さんに「実際に見ることの大切さ」や「継続性を持つことの大切さ」を知ってもらうために、この夏、2つの大きなイベントを企画しました。
1つ目が「高校見学会」、2つ目が「通い合宿・サマスペ」です。
実はどちらも毎年行っている恒例行事ではあるのですが、やっていることは同じでも、その年によって目的を変えています。だから実は、細かいところが変わっていたりもします。

今年は2つの恒例行事を、その2つを目的として実施をさせていただきました。
さてその成果はどうだったのでしょうか?
夏期講習の終わりや、2学期に入った直後にはあまり感じていなかったこの2つへの取り組みの成果ですが、
ここ数日だんだんと生徒の皆さんの様子が変わってきたように思ってます。
どんな心境の変化があったのか、どんなことがきっかけだったのかは分かりませんし、塾でやったことが主たる理由であるかどうかも分かりませんが、
幸彩学習塾の22期生たちは、少しずつ動き始めているようにも感じます。

でも本当に大変なのは、これからかなとも思います。
いろんな学校を知るということ、学びには成果が出るまでにタイムラグがあるということ、
きっと頭では分かっていても、感情が追い付いていかない可能性もあります。
そんなときに塾としてできることは限られてしまいますが、
そばにいって話を聞いてあげる、つらさを分かち合う、そんなであれば私にもできるかなと思っています。

これから受験に向かう皆さんの、時には先頭に、時には後ろから背中を押す、そんなことを生徒の皆さんにできたら、そんなふうに思います。

高校見学会の時の様子はこちら↓

 




 
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💁幸彩学習塾

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土・日曜日はお休みです

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私の挑戦

2024年08月04日 23時16分57秒 | 日記・エッセイ・コラム
「世界はいま見えている世界だけじゃない。もっと新しい世界を知ることが大切だ」
「チャレンジを忘れちゃいけない。未知なるものにもチャレンジしていこう!」
これらは日ごろ、私が生徒さん向けてかけている言葉の一端です。
「チャレンジだ、新しい世界を見つけに行け」と生徒さんたちに日ごろから言っている私ですが、そんな私に新しいことにチャレンジするチャンスが回ってきました。



今回初めて私が挑戦したもの、それは潤徳女子高校の職員研修で講師を務めるというものでした。職業柄、人の前で話すことには慣れていますが、それはあくまで生徒さんたちに授業をするということに関してのみです。
自塾でも「高校入試ガイダンス」を生徒・保護者様対象に年に数回行っていますが、見慣れた生徒さんや知っている保護者の皆さんが対象でも、授業とは全く別物なので、毎回、緊張とともにいい意味での学びがたくさんあります。
もともと新しいことが自分のところに回ってくることをチャンスだと思うタイプの人間なので、今回も二つ返事でお引き受けさせていただきました。

さてお引き受けしたはいいものの、ここからが悩みの始まりでした。
高校入試に関するデータならば、私よりももっと詳しい方がたくさんいらっしいます。そういった方と同じ視点でお話をしても勝てないよな、そんなふうに思いました。
他の方々とは違う視点は何かないかなと思っているときにふと思ったのが、
「私には生徒がいる」
ということでした。

数字やデータはもちろん大切なものだと思いますが、私の目の前には、その数字やデータを生み出す生徒さんがいる。しかもその生徒さんたちが、数値やデータを生み出す前の状況を知っている。
数値やデータが結果だとするならば、その結果がでるまでの過程、つまりどううやって生徒さんたちが進路を決めていくのか、それを知っている。
進路を決めるまでの悩みや苦しみ、不安や希望、葛藤そして決断、それらを知っている、これが私の強みだと思いました。

もちろん生徒さんの悩みや不安を一番知っているのは、生徒さん自身でありご家族であると思います。ただ、進路を一緒に探していく中で、その一端ではありますが、生徒さんたちのいろんな感情に触れることがあります。
数値やデータはその感情が生み出すものであるとするならば、それを生み出す生徒さんたちの感情、それにスポットを当ててお話をしていこう、そんなふうに思いました。

今回の講演は高校の先生方ですから、やはり大学受験に向けて、生徒さんたちの悩みや不安を知っていらっしゃるのではないかなと思います。高校受験の志望校決定の時も、それと同じように様々な葛藤がある、そんなことを話のメインに据えていこう、そんなふうに思いました。

さて、そんなふうに思って迎えた当日…
結果はどうだったのかは、聴いて下さった方の判断にゆだねたいと思いますが、本人としては悔いの残る結果となってしまいました。
やはり緊張しました。
そのこともあり、用意したお話も十分にできなかったように思います。
まだまだだなあと、反省しております。

↑緊張しているのが自分でも分かります(笑)

ただ、もしこれから同じようなチャンスに恵まれたら、
数値やデータの分析とはまたちがう、目の前にいる生徒さんの感情や行動をもとにしたお話をしていきたいなあと思っています。
高校受験に不安を持っている生徒さんや保護者の皆さんが、高校の先生方と接することで不安がいくらかでもやわらいでいく、そしてこれまでよりも、より集中して勉強や進路選びに取り組めるようになる。
私の見てきたことが、そんな場面において間接的にでもお役に立てることがあれば、そんなふうに思っています。


負けるが勝ち

2024年07月21日 17時25分02秒 | 日記・エッセイ・コラム
来週から夏期講習が始まる当塾では、先日、3年生に夏期講習の教材の配布を行いました。
配布した教材は2種類。
1つは1・2年のまとめも含めた基礎から標準の総復習の教材。
もう1つは入試問題をベースに作られた問題集です。
この2種類から、各自の志望や学習スタイルに合わせて選んでもらう形にしています。

ここでよく言われるのが「この時期から入試問題って早くない?」という言葉です。
「いま入試問題なんてやって、難しすぎてできなくて、自信を失ったら…」そんな心配を口にする方もいらっしゃいます。
でもここで私が意図しているのは、敢えて「負ける」「自信を失う」ということを経験させることです。

これまでの定期テストと入試は違うものだという意識を持たせること。
これまでの学習はまだまだ表面的で、深い学習にはなっていないこと。
難しい問題へのチャレンジで、思考の柔軟性を身に付けてもらうこと。
これを経験してほしい。
それもまた意図して、敢えて入試問題に取り組ませています。



この学習方法は、こういった意図を持っているため、全員に対してできるわけではありません。
こういう経験をすることで伸びる可能性のある人、レジリエンスの力を潜在的に持っている人、そういう皆さんに対しては敢えて入試問題にチャレンジをしてもらいます。
基礎基本をしっかりと丁寧に積み上げたほうが効果が得られる、そういう人には、そういった教材を用いて学習を進めていきます。
当塾は個別指導の塾なので、こういった意図に応じた学習内容の選択ができるのが強みでもあります。

私は「自信を失うのならば、早いほうがいい」そんなふうに思っています。
「自信がない」といってチャレンジをしなければ、自信を失うこともありません。でも反面、得られるもの少ないと思います。
自信がなくとも果敢にチャレンジしていけば、失敗したりして自信を失うかもしれません。
でもこと学習に関しては、いま自信を失ったとしてもまだ再起できる時間があります。
これを自信がないからと先送りし、入試の直前になって初めて入試問題にチャレンジして、そのとき上手くできなかったら…
そこから再起をかけるほうが、よほど大変なのではないかなと思います。

今ならば入試問題にチャレンジしても、できないのが当たり前です。
それにまだ時間もあります。
「そういう余裕が今ならあるんだよ」と生徒さんに話すと、入試問題にチャレンジしてみようとチャレンジせてくれる生徒さんも現れてきます。
ゴールを知り、自らの学習の足りない部分を知り、それに向けて歩み始めていく。それが今だからこそ余裕をもってできる、そのこと気づいてくれる生徒さんたちが、この夏も動き出してくれたように思います。

「負けるが勝ち」という言葉があります。
いま入試問題にチャレンジすることは、もしかしたら、できないという「負け」を経験することになるのかもしれません。
ただこの負けは、ただの負けではありません。
ここで負けたことで何かに気づき、入試に向けて何かに取り組み始めれば、最後には「勝ち」へと駒を進めることができます。

今の段階で大切なことは「負けないこと」ではありません。
負けてもいいから今の段階での本当の自分の実力を知り、
最後に「勝つ」ための準備をすることが、本当に必要なことなんだろうと思います。
そのためには敢えて「負ける」という経験をすること、それもまた必要なことではないかなと思います。

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ただし、必要な経験を経たら、本当の意味でしっかりと勝てるように、塾はもちろんそのあとは全力でサポートしていきます。

心が動くとき

2024年07月11日 16時37分11秒 | 日記・エッセイ・コラム
先日、杉戸高校吹奏楽部と開智未来高校吹奏楽部の定期演奏会に行ってきました。どちらの学校の演奏会も素敵な演奏で、吹奏楽が大好きな私にとっては、とても素敵な休日の1日になりました。



私が音楽を好きになったのは、中学1年生のときでした。
それまでリコーダーすらまともに吹けなかった私ですが、中1の時の音楽の担当の先生(近藤先生)との出会いが、私を大きく変えました。
近藤先生がピアノを弾く姿、それが当時の私にはとてもかっこよく見えたものでした。(近藤先生は男性の先生です)それからというもの、その姿にあこがれ、「自分もあんなふうにピアノを弾きたい」などと思うようになり、音楽がとても好きになっていきました。
いま思えば、その時の近藤先生との出会いがその後の人生を大きく変えたわけで、私自身、その時に自分の心が”動く”のを肌で感じたのを覚えています。

あれから40年近く、今もこうして吹奏楽部の定期演奏会と聞けば、どこからともなく現れるくらい音楽が好きで、家にいるときはもっぱらYouTubeで音楽を聴いている、そんな日々を過ごしています。

音楽には人の心を動かす力があると思います。
今回の定期演奏会も、きっと多くの人の心を動かしたのではないかなと思います。
杉戸高校と開智未来高校で、曲目も演出もお笑い?もそれぞれに違いはありますが、見ている人・聴いている人を楽しませ、そのために一生懸命に演奏する、その姿は共通したものがあったように思います。

人は一生懸命なものに心を動かされるのだと思います。
音楽を通して人の心を動かす人もいれば、スポーツで心を動かす、そんな人もいると思います。
何で人の心を動かすかはその人によって違っていいと思います。
ただ一生懸命に取り組むことで誰かの心を動かし、努力したことで仲間ができ、いつまでも忘れられない思い出ができる、それもまた確かなのではないかなと思います。

受験生の皆さんは、これから受験勉強に本格的に取り組む時期になります。
音楽やスポーツで人の心を動かす、これもとても尊いことだと思いますが、私は”学び”でも人の心を動かすことができると思います。

目標に向かって一生懸命に取り組む姿、それは音楽やスポーツのそれと同じだと思います。ただジャンルが違うだけで、「目標に向かって一生懸命」ということでいえば、全く同じものだろうと思います。
一生懸命に頑張るから、応援してくれる人が生まれ、
一生懸命に頑張るから仲間ができる。
一生懸命に頑張るから思い出にもなり、
一生懸命に頑張ったからこそ、あとで振り返りたくなるものになる。
一生懸命はそういう意味でとても尊いものだと思います。

中学3年生の皆さんは、これからほぼすべての皆さんが高校受験を経験することになると思います。
受験が”逃れられないもの”であるならば、一生懸命に頑張って自分も含めた誰かの人の心を動かす、そんな考え方もあってもいいのではないかなと思います。

受験勉強を通して身に付けられるもの、それはまずは学力でしょう。でも決してそれだけではないと思います。
「よく頑張ったね」と言ってもらえるように頑張ること、それがその人の運命をも変えていくのではないかなと思います。