去る2日、花咲徳栄高校の学校説明会に行ってきました。
花咲徳栄の説明会は、学校の概要や入試に関する説明など一通りの内容のほかに、生徒による発表などがあるのが特徴です。
今回は、昨年度イギリスへ留学した生徒さんと今年入学した生徒さん、そしてALTの先生との英語による発表を聞かせていただきました。舞台上でマイクを使って英語を話す、結構緊張したことと思いますが、しっかりと内容を聞き取ることもでき、日ごろからの学習の成果を垣間見ることができました。
また、説明会の前には吹奏楽部の発表もあったようですが、残念ながら時間に間に合わず聞くことができませんでした。以前聞いたときは、とてもレベルが高く、こちらも普段の練習は大変だっただろうと思います。学習だけでなく、部活などにもしっかりと力を入れていく花咲徳栄らしいな、と感じたことを覚えています。
一通りの説明が終わると、希望する人は授業見学ができるようになっています。私は今回も見学に参加させていただきました。生徒さんがどんなふうに授業を受けているのだろうか、先生方はどんな授業をしているのだろうか、自分も教えるという立場にあるので、興味深く見学させていただきました。
そのときは、日ごろからお世話になっている他の塾の先生と一緒に見学をしに行ったのですが、「授業中に寝ている生徒がいないよな」と感心して見ていらっしゃいました。以前に見学に行った高校は授業中にもかかわらず、寝ている人がたくさんいたそうです。
高校を選ぶときの1つのポイントとして、授業を見学してみるというのがあります。パンフレットなどでは分からない、その学校の生の姿を見ることができます。生徒さんは授業に集中している様子か、先生方の授業はどうか、クラスの雰囲気や教室の様子はどうなのか、それらのことが授業を見学すると分かります。
授業を公開する学校は、ある意味、授業内容や生徒さんの生活態度などに自信を持っている学校だといえます。ありのままを見せても大丈夫、そういう自信の現れといってもいいのかなと思います。逆に授業を見せてくれない学校は、もちろん全部とは言いませんが、ひょっとしたら自信がない、見せることができない、そう考えているのかもしれません。また、学校説明会を生徒がいない日(試験休み)などにやるのではなく、普通に廊下で生徒さんとすれ違う環境の中でやる学校も、自信の現われかも知れません。廊下で来客に会った際に、どんな対応をするのか、どんな感じの生徒さんがいるのか、それを見ることができます。
特に塾の説明会の際に授業見学をさせてもらえるということは、その学校の自信の現れだといえます。塾の先生方は、大事な自塾の生徒さんを送り出す上で、そのあたりもしっかりと見ていらっしゃるかたが多いと思います。また、自分たちも教える「プロ」ですから、その学校の先生がどんな授業をしているのかを見ることで、真に生徒さんを安心して送り出せる学校かをしっかりと見ているのだと思います。学校説明会に参加するのは、自塾の生徒さんを送り出すに当たって、パンフレットではわからない「何か」をつかもうとしている、わざわざ説明会に行く理由はそこにあります。
これから皆さんもいろいろな学校を見学に行くと思います。そのときはパンフレットだけでなく、実際にその学校に赴き、実際に自分の目で確かめ、実際にその学校の生徒さんや先生と話してみる、そういったことを大切に、自分にあった学校を探していってほしいと思います。