この時期になると、毎年少しずつ進路や学習に関する相談をいただくようになります。
初めての受験だったり、
しばらくぶりの受験だったりすると
生徒さんだけでなく、保護者様も不安を抱くことが多々あると思います。
特にこの時期は、夏休みを控えている時期。
学習方法や志望校についてのご相談が多くなってきます。
先日もそういったご相談に対応をさせていただきましたが、
この時期にご相談をさせていただく場合、
私の中では1つ心がけていることがあります。
それは、
「その生徒さんが大きく翼を広げたとしたら、どこまで行けるのか」です。
今の数字だけを見て早計に決めてしまうのではなく、
これからの取り組みしだいでどこまで“変われるのか”
そこに主眼を置いてお話をさせていただくようにしています。
志望校を決めるにしても「早く安心したい」それが本音だと思います。
そう考えると、発想はおのずと「今の成績で行けるところ」になってしまうと思います。
でもこの発想、私は「もったいない」といつも思います。
三十数年この仕事をしていて思うことは、
中学3年間のこれからの半年間が一番伸びる可能性のある半年間だということです。
もちろん、目標としてとりあえずどこかの高校を決めておくのは良いと思います。
でもそれがあまりにも現状に“似つかわしい”ものだったら…
その子がいま以上に伸びていく要素を失ってしまうようにも感じます。
ずっと子供たちを見ていて思うのは、
「いま私たちが見ているその姿は、今この瞬間のものであって、これから大いに変わる可能性がある」
ということです。
塾の先生を三十数年やっていますが、大きく変わっていった生徒の例を挙げれば、枚挙にいとまがありません。
であるとしたら、
「この子はどこまで成長するだろう」
「この子が本当に大きく翼を広げたとしたら、どこまで行けるだろう」
そういう発想をもっていくほうが良いのではないかなと思います。
もちろん実際にそうなっていくかは、これからの本人しだいであることは否めません。
けれども、最初から「こんなもんだ」と決めつけ「志望校はこの辺」と決めてしまうほうが、私はもったいないように感じます。
人はどうしても安心を求めたがります。
「これから変わっていく」という未知の可能性よりも、
「今こうである」という現実のほうが説得力があるのも事実だと思います。
でも、だからこそ私は、
「あなたにはこんな可能性だってある」
「あなたにはこんなことだってできるようになる」
といった、その生徒さんが本当はどこまで行けるのかという視点で皆さんを見て、
その視点からのアドバイスをしていきたいと思っています。
生徒さん一人一人にどこまで可能性を見出せるか、
それが私たちの仕事なんだろうと思います。
現状の数字だけを追うのではなく、
日ごろの授業でのようすや日常のふるまいから、
「この子にはどんな可能性があるのかを見出す」こと、
それが私たちの仕事なんだろうと思います。
それは時に、保護者様も、もしかしたら本人でさえも気づいていないことかもしれません。
だから抵抗もあるかもしれません。
でも、少しずつでもしっかりと、丁寧な言葉のやりとりを積み重ねることで、
そんな“自分の可能性に気づく”お手伝いができればいいのかなと思います。
注:
とはいっても最後は自分の努力が大切だよ。
可能性に甘んじない、強い心も育てていこうね。
※この記事の写真は、すべてイメージです
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