「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、ここ数日、急に秋の気配が濃くなってきました。
いよいよ夏も終わりというこの時期に、この夏の受験生の歩みを振り返ってみたいなあと思います。
今年度の中学3年生は22期生にあたります。
22期生の皆さんに、「この夏、最初にやらねば!」と思ったのは、
『現実を見せる』
ということでした。
コロナ禍だった影響でしょうか、
どうも生徒さんたちの志向が内向きになっているように感じます。
制約の多い時期を歩んできた皆さんですから、そうなのも仕方ない部分はあるとは思いますが、
せっかく自分で自分の未来を決めることができるチャンス、
高校のことを知り、そして自分のことを知る、
そのための機会を設けることはできないか、
そんな思いで、皆さんと向き合ってきました。
もちろん塾ですから、学習指導はしっかりとしなくてはなりません。
そのことをふまえた上で、皆さんの少し先の未来を
内向き志向ではなく、外向き志向で考えてほしい、
そんな思いで、行事を組み、授業の中でお話をしてきました。
夏の終わりのいま、それらの成果がはっきりと出ているかと言われれば、
まだ道半ばのような気がします。
ただ以前と比べると、同じ内向きでも、
逃げとしての内向きではなく、
内面の充実・学力の充実という面での内向きに変わってきている人もいるように感じます。
内面の充実が図れれば、外に向かって花開く、
そんなときが近いうちに来るのではないか、
そんなときがくるのではないか、
いま私は、そんな期待を持ちながら皆さんと過ごしています。
人には個性があります。
スタート時期では同じでも、早く成長し、早く大輪の花を咲かせる人もいるでしょう。
一方で、ゆっくりと成長し、小ぶりながらもきれいな花を咲かせる人もいます。
それぞれの成長のしかた、それぞれの花の咲かせ方をよく観察をしながら、
皆さんにあった“肥料”を施すことができればと思います。
来年の春に、それぞれの花を咲かせることができますように。
応援しています!